中島みゆきの名曲は、ベストアルバムだけでは網羅できない。
ということで、ベストアルバムの次に進むべきステップは、オリジナルアルバムということになる。
もう少し中島みゆきの奥深さを知りたい人や、これから中島みゆき沼に入っていく人へ、まず手始めに入手したいオリジナルアルバムをここに紹介しようと思う。
- ベストアルバム以外でオススメの中島みゆきのアルバムを知りたい
- 名曲がたくさん入ってるオリジナルアルバムってどれだろう?
こんな人は、この記事を読んでください!
『愛していると云ってくれ』
1978年リリースのオリジナルアルバム。
名盤中の名盤と言っていいほど、名曲をふんだんに含んでいる。
- 1970年代の大ヒット曲『わかれうた』。
- 朗読のみの異色作『「元気ですか」』。
- 女の情念をぶつけたような失恋歌『化粧』は、他の多くのアーティストによってもカバーされた。
- 『ミルク32』は、中島みゆきが学生時代に通っていた店とそのマスターを描いた。
- 『世情』は、「3年B組金八先生」(TBS系)の有名な乱闘シーンの劇中歌として流れ、その後、ドラマと共に語り継がれる名曲へとなった。
こちらも非常にバラエティに富んでいる。
朗読といい、プライベートな視点から社会派ソングまで、様々な可能性に挑んだ意欲作だ。
【収録曲】
『「元気ですか」』『怜子』『わかれうた』『海鳴り』『化粧』『ミルク32』『あほう鳥』『おまえの家』『世情』
中島みゆき氏の 愛していると云ってくれ が名盤なのは間違いないでしょう。
1曲目(語り)から引きずり込まれ、2曲目頭の歌声で戻れなくなってしまう。
感情の渦。— 試作3号機(インレVo.Gt.) (@test_type_03) May 4, 2020
今日の通勤音楽 | 愛していると云ってくれ / 中島みゆき
ふと聞きたくなるこのアルバム、聞くたびにレベルの違う傑作だとの思いが深まる。歌謡曲の一つの完成形なんじゃないのとさえ思う。母国語で歌詞が聞けるってだけで日本人でよかった。世界の歌謡曲の中での日本代表。— よっしん (@yoshinak) December 2, 2010
『寒水魚』
1982年リリースのオリジナルアルバム。
週間オリコンチャート1位だけではなく、年間オリコンチャート1位をも獲得した、中島みゆき史上最も売れたオリジナルアルバムである。
- 1980年代の大ヒット曲『悪女』のアルバムバージョン。
- 年老いていくことを異なる切り口で描いた『傾斜』は、高校教科書に歌詞が掲載された。
- 想いが届かない切ない恋を歌った『鳥になって』『捨てるほどの愛でいいから』。
- 世の中の不条理や孤独を描いた『時刻表』。
- 『歌姫』は何かのタイアップ曲という訳ではないが今も語り継がれる名曲だ。
恋歌はもちろん、人の抱える孤独や、社会の不条理まで。
歌う対象が幅広い中島みゆきの特徴を表したような1枚である。
【収録曲】
『悪女』『傾斜』『鳥になって』『捨てるほどの愛でいいから』『B.G.M.』『家出』『時刻表』『砂の船』『歌姫』
人生の最後に何を聴くかと聞かれたらやっぱり中島みゆきの「寒水魚」だと思う#生きてた時の記憶
— まさざる (@masazaru) May 2, 2021
夕食後に両親と中島みゆきさんのアルバム「寒水魚」に静かに耳を傾けました。9曲しか入っていませんが、濃密で繰り返し聴ける作品ですね。中島みゆきさんの音源を買ったのは初めてです。
— むなっしー (@sanposoulblues) July 28, 2021
『EAST ASIA』
1992年リリースのオリジナルアルバム。
「第34回日本レコード大賞ポップス・ロック部門優秀アルバム賞」を受賞したアルバム。
こちらも人気の根強い1枚だ。
- ドラマ「親愛なる者へ」(フジテレビ系)の主題歌『浅い眠り』は中島みゆき初のミリオンセラーを記録した。
- 命の尊さを歌った『誕生』は、人気曲の上位にランクインするほど支持を得ている曲だ。
- 中島みゆきのライフワークである「夜会」のテーマソング『二隻の舟』。
- 『糸』は、このアルバムの1曲にすぎなかったが、後にドラマ・映画の主題歌やCMソングに起用されていった。
聴けば聴くほど味わいが出てくる曲ばかりで、人生のお供として手元に置いておきたい1枚だ。
【収録曲】
『EAST ASIA』『やばい恋』『浅い眠り』『萩野原』『誕生』『此処じゃない何処かへ』『妹じゃあるまいし』『二隻の舟』『糸』
中島みゆき『EAST ASIA』を聴いている。各年代に傑作を数多く残しているみゆきさんですが、これは90年代名盤のひとつ。今や完全にスタンダード化した「糸」やヒットした「浅い眠り」もいいが「誕生」「二隻の舟」のスケール感際立つ二つの大曲はいつ聴いても心が揺さぶられる名曲です。#中島みゆき
— you-zy (@youzy_kerokero) June 3, 2019
一方、リアルタイムで聴いた90年代の中島みゆきは、「EAST ASIA」だけが特にお気に入りだった。何年か前、ようやっとそれ以降のアルバムも集めたが、あれを越えるものはなかなか見つけられずにいる。00年代もまた然り。
— 田中昭全 (@zen916) June 4, 2016
『時代-Time goes around-』
1993年リリースのオリジナルアルバム。
中島みゆきのアーティスト性だけでなく、彼女の歴史を辿っていける1枚となっている。
- 『時代』は、冒頭に中島みゆきが世に出るスタート地点「世界歌謡祭」の音源を使用。
- 『あたし時々おもうの』はデビュー前に人知れずレコード化されていた幻の曲だ。
- 作詞家として工藤静香に提供した『慟哭』はオリコンシングルチャート1位を獲得。
- 『孤独の肖像1st.』は、音域が広がったことでようやく歌えるようになった曲。
- 『かもめの歌』は、中島みゆきが初めて海外のアーティストに書き下ろした曲だ。
このように中島みゆきの様々な顔がコンパクトに収められているので、中島みゆきという人間をよく知りたいという人にはオススメ。
CDブックレットには、1曲ごとに解説が添えられているので、こちらもポイント高い。
【収録曲】
『時代』『風の姿』『ローリング』『あどけない話』『夢見る勇気(ちから)』『あたし時々おもうの』『流浪の詩』『雨月の使者』『慟哭』『孤独の肖像1st.』『かもめの歌』
【音楽】『時代-Time goes around-』4.5点:1曲目に「時代」がくる。この1曲で普遍的な中島みゆきの世界へ導入されてしまう。決して派手ではないが名曲揃いで繰り返し聴くほどに感性が胸を打つ。 http://t.co/OkG1qfPd
— スナフキン (@HIDEAKISAN291) September 21, 2012
中島みゆき『時代 -Time goes around-』聴きながら入浴した。少しだけ元気が出た。
— しもしん (@jlgodard04) April 3, 2011
⇒『時代-Time goes around-』の解説&みんなの感想
『LOVE OR NOTHING』
1994年リリースのオリジナルアルバム。
アップテンポな曲が多いので、重い曲は少しとっつきにくいという人にはオススメ。
- ドラマ「家なき子」(日本テレビ系)の主題歌『空と君のあいだに』はストリングス仕様となっていてしっとり聴かせてくれる。
・『バラ色の未来』『ひまわり“SUNWARD”』『アンテナの街』はアップテンポで聴きやすいメロディラインとなっている。
・演歌とポップスが入り混じったような不思議な味わいの『流星』。
・『YOU NEVER NEED ME』はストリングス仕様の壮大なバラードだ。
中島みゆき曰く、本能や直感を重視した分かりやすいアルバムだという。
中島みゆき沼に踏み込むのを躊躇している初心者は、まず、この1枚から初めてみてはいかがだろう。
【収録曲】
『空と君のあいだに』『もう桟橋に灯りは点らない』『バラ色の未来』『ひまわり“SUNWARD”』『アンテナの街』『てんびん秤』『流星』『夢だったんだね』『風にならないか』『YOU NEVER NEED ME』『眠らないで』
寝るまでの間、音楽を聴く。今日は中島みゆき「LOVE OR NOTHING」。個人的に一番お気に入りのアルバムで超名盤。
— .ta (@ta_i7) February 9, 2010
中島みゆきのアルバム「Love or Nothig」はほんと、学戦っぽい曲多くていいよ。
— 不意罵 (@fibber0527) June 17, 2014
『ララバイSINGER』
2006年リリースのオリジナルアルバム。
デビュー30年を経て自分は何をしてきたのか?
それを問うアルバムだ。
- 『桜らららら』はデビュー間もない頃にテレビでしか披露されなかった曲で、発表から実に30年を経てアルバムへ収録された。
- 『宙船(そらふね)』は、中島みゆきがTOKIOへ提供した曲でオリコンチャート1位を獲得。
- 『ただ・愛のためにだけ』『あのさよならにさよならを』『Clāvis -鍵-』など他アーティストへの提供曲は、中島みゆきの作家性を見せつける。
- 幼少期の自分を歌った『とろ』やデビューシングル『アザミ嬢のララバイ』のオマージュ曲『ララバイSINGER』は、原点を意識したような曲だ。
- 労働者の美しさを歌った『重き荷を負いて』はズシンと胸にくる。
コンサートで歌うことを想定して制作されたそうで、大変聴きやすい1枚となっている。
【収録曲】
『桜らららら』『ただ・愛のためにだけ』『宙船(そらふね)』『あのさよならにさよならを』『Clāvis -鍵-』『水』『五月の陽ざし』『とろ』『お月さまほしい』『重き荷を負いて』『ララバイSINGER』
中島みゆきさんのアルバムを一枚薦めるなら、『ララバイSINGER』が良いと思うよ。冒頭の三曲とかとんでもないしラストのタイトル曲はデビュー曲「アザミ嬢のララバイ」ともつながる名曲。そして7分を超える「重き荷を負いて」とか圧巻。全体的に聴きやすい曲が揃っている。
— 飛鳥 (@LazyBirdSinging) June 7, 2017
仕事をしながら聴こうとかけてた、中島みゆきの「ララバイSINGER」
何回かけなおしたか。BGMとして何度聞いても苦にならない。「とろ」から「お月さまほしい」「重き荷を負いて」そして「ララバイSINGER」沁みるなあ。1曲目の「桜ららら」も「宙船」も「水」も好き。好きなアルバム。— うみ (@uranihon_no_umi) May 7, 2017
『I Love You, 答えてくれ』
2007年リリースのオリジナルアルバム。
『ララバイSINGER』同様、こちらもコンサートで歌うことを想定して制作されたアルバム。
今日1日を始めるためのアルバムと形容していて、全体的にロック色の強い賑やかなラインナップになっている。
- TOKIOに提供された『本日、未熟者』は世知辛い世の中をガムシャラに生きる人間を描いている。
- 『一期一会』『昔から雨が降ってくる』は「世界ウルルン滞在記”ルネサンス”」のテーマ曲に起用された。
- 『Nobody Is Right』は、反戦がテーマとして流れているが、我々の日常においても身につまされる内容だ。
- 『背広の下のロックンロール』では、サラリーマンへ直球のエールを送っている。
- 『I Love You, 答えてくれ』は男の視点で描いたラブソングだ。
様々な方向に目が向けられ、歌う世界も多様だ。
これもまた、中島みゆきの裾野の広さを感じさせてくれる1枚だ。
【収録曲】
『本日、未熟者』『顔のない街の中で』『惜しみなく愛の言葉を』『一期一会』『サバイバル・ロード』『Nobody Is Right』『アイス・フィッシュ』『ボディ・トーク』『背広の下のロックンロール』『昔から雨が降ってくる』『I Love You, 答えてくれ』
2007年のアルバムだけど、あたしベストテンではかなり上位にいるアルバム「I LOVE YOU,答えてくれ」の中でも、重く熱い一曲#NowPlaying 背広の下のロックンロール – 中島みゆき
— 風波旅人@いつか旅立つ日のために (@kazenamitt) January 29, 2022
また中島みゆきに泣かされてる。I Love You答えてくれはほんとかっこいいアルバムや
— たまむ歯 (@konbubu) January 31, 2015
⇒『I Love You, 答えてくれ』の曲解説&みんなの感想
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