この記事を読むと、こんなことを知ることができます。
- 中島みゆきさんのシングル曲を年代順に振り返ることができます。試聴もできます。
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- 1975年 1st『アザミ嬢のララバイ』
- 2nd『時代』
- 1976年 3rd『こんばんわ』
- 4th『夜風の中から』
- 1977年 5th『わかれうた』
- 1978年 6th『おもいで河』
- 1979年 7th『りばいばる』
- 1980年 8th『かなしみ笑い』
- 9th『ひとり上手』
- 1981年 10th『あした天気になれ』
- 11th『悪女』
- 1982年 12th『誘惑』
- 13th『横恋慕』
- 1983年 14th『あの娘』
- 1984年 15th『ひとり』
- 1985年 16th『孤独の肖像』
- 1985年 16th『つめたい別れ』
- 1986年 18th『あたいの夏休み』
- 19th『見返り美人』
- 20th『やまねこ』
- 1987年 21st『御機嫌如何』
- 1988年 22nd『仮面』
- 23rd『涙 -Made in tears-』
- 1989年 24th『あした』
- 1990年 25th『with』
- 1991年 26th『トーキョー迷子』
- 1992年 27th『誕生』『Maybe』
- 28th『浅い眠り』
- 1993年 29th『ジェラシー・ジェラシー』
- 30th『時代』
- 1994年 31st『空と君のあいだに』『ファイト!』
- 1995年 31st『旅人のうた』
- 1996年 33rd『たかが愛』
- 1997年 34th『愛情物語』
- 1998年 35th『命の別名』『糸』
- 36th『瞬きもせず』
- 2000年 37th『地上の星』『ヘッドライト・テールライト』
- 2003年 38th『銀の龍の背に乗って』
- 2006年 39th『帰れない者たちへ』
- 2007年 40th『一期一会』
- 2009年 41st『愛だけを残せ』
- 2011年 42nd『荒野より』
- 2012年 43rd『恩知らず』
- 2014年 44th『麦の唄』
- 2017年 45th『慕情』
- 2019年 46th『離郷の歌』『進化樹』
- シングルコレクションアルバム
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1975年 1st『アザミ嬢のララバイ』
1975年9月25日発売。
週間オリコン38位。
中島みゆきのデビューシングル。
「ララバイひとりで
眠れない夜は」
「さよなら さよなら
今は なにも 言わないわ」
2nd『時代』
1975年12月21日発売。
週間オリコン14位。
2ndシングル。
船山基紀による編曲。
これまで、いくつかのバージョンがリリースされてきたが、最初に世に出たのが、この船山基紀の編曲による『時代』。
1976年のアルバム『私の声が聞こえますか』には、アコースティックバージョンが収録。
最近、テレビやラジオでかかっているモノは、1993年にセルフリメイクされた瀬尾一三の編曲による『時代』が多い。
『第6回世界歌謡祭』グランプリ受賞作品。
「まわるまわるよ 時代はまわる」
1975年5月に「第9回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会」で歌い入賞した曲。
ちなみに『時代』は、その次の「第10回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会」でグランプリを受賞している。
「愛は一人一人になって やっとこの手に届いたの」
1976年 3rd『こんばんわ』
1976年3月25日発売。
週間オリコン184位。
冒頭のナレーションが印象的。
「こんばんわ 久しぶりね」
「強い風はいつも ボクらの上に
ひとつの渦巻きを 残してゆくのか」
4th『夜風の中から』
1976年7月25日発売。
週間オリコン151位。
「浮気でやくざな 女が今夜どこで
どうしていようと 知った事じゃないが」
「遠く遠く遠く遠く
続く旅の 明け暮れに」
1977年 5th『わかれうた』
1977年9月10日発売。
初めて週間オリコンチャートにトップ10入り&1位を獲得した曲。
徳永英明や平井堅などがカバーしている。
「途に倒れて だれかの名を
呼び続けたことが ありますか」
「サントリーBOSS」のCMでも流れた曲。
芸人の有吉弘行や歌手の手嶌葵などこの曲に励まされた人は多い。
「ふるさとへ 向かう最終に
乗れる人は 急ぎなさいと」
1978年 6th『おもいで河』
1978年8月21日発売。
週間オリコン19位。
「飲んで すべてを忘れられるものならば
今夜も ひとり飲み明かしてみるけれど」
松山千春をデビューへと引き上げた恩人であり、また、中島みゆきも世話になった札幌テレビ放送のディレクター・竹田健二への追悼曲。
「悲しいですね 人はこんなに
ひとりで残されても 生きてます」
1979年 7th『りばいばる』
1979年9月21日発売。
週間オリコン11位。
シングルジャケットには中島みゆきの幼少期の写真が使用された。
「愛してる愛してる 今は誰のため
愛してる愛してる 君よ歌う」
(B面)『ピエロ』(レコチョク試聴あり)
俳優の根津甚八への提供曲。
「かまれた傷には 麻酔が必要
俺でも少しは 抱いててやれるぜ」
1980年 8th『かなしみ笑い』
1980年2月5日発売。
週間オリコン11位。
「だから 笑い続けるだけよ 愛の傷が 癒えるまで
喜びも 悲しみも 忘れ去るまで」
「ああ 外はなんて深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに」
9th『ひとり上手』
1980年10月21日発売。
週間オリコン6位。
40万枚以上のスマッシュヒットを記録。
「ひとり上手と呼ばないで
心だけ連れてゆかないで」
「悲しみに うちひしがれて
今夜 悲しみに 身をふるわせる」
1981年 10th『あした天気になれ』
1981年3月21日発売。
週間オリコン25位。
1981年のアルバム『臨月』からシングルカットされた曲。
「雨が好きです 雨が好きです
あした天気になれ」
「杏村から 便りがとどく
きのう おまえの 誕生日だったよと」
11th『悪女』
1981年10月21日発売。
『わかれうた』に続いて週間オリコン1位を獲得した1980年代を代表する曲。
80万枚以上のセールスを記録。
「悪女になるなら 月夜はおよしよ
素直になりすぎる」
(B面)『笑わせるじゃないか』(レコチョク試聴あり)
「笑わせるじゃないか あたしときたら
あの人がそれとなく うるさがっているのに」
1982年 12th『誘惑』
1982年4月5日発売。
週間オリコン2位。
「あなた 鍵を 置いて
私 髪を 解いて」
「こんな仕事をしているような女だから
だれにでもやさしくすると 思われやすい」
13th『横恋慕』
1982年9月21日発売。
週間オリコン2位。
「これっきりでよすわ 一度いうわ
好きです あなた」
「忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の思い出を抱きしめて」
1983年 14th『あの娘』
1983年10月21日発売。
週間オリコン5位。
歌詞の中に8人もの女性の名前が登場する。
「ゆう子あい子りょう子けい子まち子かずみひろ子まゆみ
似たような名前はいくらもあるのに
私じゃ駄目ネ」
ライブアルバム『歌暦』では泣きながら歌っている。
「遠いエデン行きの貨物船が出る
帰りそこねたカモメが堕ちる
手も届かない 波の上」
1984年 15th『ひとり』
1984年3月21日発売。
週間オリコン5位。
「Good-by Good-by 明日からひとり
どんな淋しい時でも頼れないのね」
松坂慶子への提供曲。
「だから 愛してくれますか
私の頬が 染まるまで」
1985年 16th『孤独の肖像』
1985年9月18日発売。
週間オリコン6位。
この曲の原形は、後に1993年のアルバム『時代 -Time goes around-』に『孤独の肖像1st.』というタイトルで収録される。
中島みゆき自身の音域や編曲担当の後藤次利のサウンドを考慮し、新たに手を加えたのがこっちの『孤独の肖像』。
「Lonely face 悲しみはあなたを失くしたことではなく
Lonely face もう二度とだれも信じられなくなることよ」
(B面)『100人目の恋人』(レコチョク試聴あり)
「あなたかもしれないし 私かもしれない
身のほど知らずだけど私 あの人はゆずれない」
1985年 16th『つめたい別れ』
1985年12月21日発売。
週間オリコン7位。
伴奏のハーモニカはスティービー・ワンダーが飛び入りで演奏したもの。
「別れる時には つめたく別れて 心が残るから
この世も凍ってしまうような言葉 叩きつけて」
「いまやニュースはショウ・タイム
いまや総理はスーパースター」
1986年 18th『あたいの夏休み』
1986年6月5日発売。
週間オリコン14位。
工藤静香が高校時代、掃除をサボって音楽室で聴いていたという曲。
「Summer vacation あたいのために
Summer vacation 夏 翻れ」
「外は5月の雨 噂の季節
枝のように少し あなたが揺れる」
19th『見返り美人』
1986年9月21日発売。
週間オリコン16位。
当初は中森明菜に提供される予定だったが立ち消えになった曲。
後の1991年に『トーキョー迷子』のカップリング曲として瀬尾一三によるアレンジでセルフリメイクされている。
「アヴェ・マリアでも 呟きながら
私 別人 変わってあげる」
中島みゆきファンのゴールデンボンバー・鬼龍院翔がとある番組で失恋ソングとして推していた曲。
「どこにいても
あなたが急に通りかかる偶然を
胸のどこかで 気にかけているの」
20th『やまねこ』
1986年11月21日発売。
週間オリコン43位。
1986年のアルバム『36.5℃』からシングルカットされた曲。
「傷つけるための爪だけが
抜けない棘のように光る」
1986年のアルバム『36.5℃』にもこの曲が収録されているが、アルバムの方は1番のみの歌詞に対して、こちらのB面曲は、2番の歌詞が追加されている。
「シーサイド・コーポラス 小ねずみ 駆け抜ける
港はいつも魚の脂の匂い」
1987年 21st『御機嫌如何』
1987年10月5日発売。
週間オリコン14位。
1994~1995年の郵政省「かもめ~る」のCM曲に採用された曲。
「御機嫌如何ですか
私は あいかわらずです」
「夢は57セント 1度足を上げる値段
夢から夢へ綱渡り
SUGAR SUGAR 砂糖菓子」
1988年 22nd『仮面』
1988年2月26日発売。
週間オリコン23位。
作曲は甲斐よしひろが担当している。
「ねぇ 覚えてやしないでしょう
あたし あんたが文無しだった
頃から 近くにいたのにさ」
1985年のアルバム『miss M.』に収録されていた曲だが、アレンジを変えている。
「でも Ha Ha Ha 春は扉の外で
でも Ha Ha Ha 春は誘いをかける」
23rd『涙 -Made in tears-』
『涙 -Made in tears-』(レコチョク試聴あり)
1988年10月21日発売。
週間オリコン18位。
この曲から編曲を瀬尾一三が手掛けるようになる。
前川清への提供曲。
中島みゆきファンのゴールデンボンバー・鬼龍院翔がとある番組で失恋ソングとして推していた曲。
「男運は 悪くなかった
あんないい人 いやしないもの」
(B面)『空港日誌』(レコチョク試聴あり)
薬師丸ひろ子への提供曲。
「今夜の乗客は9人
乳飲み児が1人 女性が2人 あとは常連客」
1989年 24th『あした』
1989年3月15日発売。
週間オリコン18位。
KDD「001」のCMソング。
カラオケでもよく歌われていた曲でもある。
「もしも明日 私たちが何もかも失くして
ただの心しか持たない やせた猫になっても」
「グッバイガール 何とでも 私のことを
他人は語るがいいさ」
1990年 25th『with』
1990年8月21日発売。
週間オリコン29位。
1991年に公開された映画「息子」は、聴覚障碍を持つ女性との結婚を実家の父親に報告しに行くという物語。
監督を手掛けた山田洋次が、人づてに中島みゆきがコンサートで手話を交えて『with』を歌っていると聞き、この曲をイメージソングとして使う運びとなった。
1990年のアルバム『夜を往け』からシングルカットされた曲である。
「With そのあとへ
君の名を綴っていいか
With 淋しさと虚しさと
疑いとのかわりに」
1991年のアルバム『歌でしか言えない』に収録されている曲だが、アレンジが異なる。
急遽『with』がシングルリリースされることになり、カップリング曲の用意がなかったので、アルバムに入れる予定のこの曲を採用した。
1991年 26th『トーキョー迷子』
1991年6月5日発売。
週間オリコン25位。
1991年のアルバム『歌でしか言えない』にも収録されている曲だが、アレンジが異なる。
「1年2年は夢のうち
まさかと笑って待てば
3年4年は洒落のうち 数えて待てば」
1986年にシングルリリースされた曲だが、瀬尾一三のアレンジによってセルフリメイクされた。
「アヴェ・マリアでも 呟きながら
私 別人 変わってあげる」
1992年 27th『誕生』『Maybe』
1992年3月4日発売。
週間オリコン13位。
映画「奇跡の山 さよなら、名犬平治」の主題歌。
制作現場にも訪ね、映画とじっくり向き合い書き下ろされた曲。
「Remember 生まれたこと
Remember 出逢ったこと」
鈴木保奈美が出演したパナソニック「ブレンビー」のCMソングとして流れた曲。
両A面シングル。
「Maybe 夢見れば Maybe 人生は
Maybe つらい思いが多くなるけれど」
28th『浅い眠り』
1992年7月29日発売。
週間オリコン2位。
中島みゆきにとって初めてのミリオンセラー作品。
フジテレビ系ドラマ「親愛なる者へ」の主題歌で、中島みゆき本人もこのドラマに出演している。
「恋しさを聞かせてよ
惜しみなく聞かせてよ
他人じゃないなら なおさら なおさら」
ドラマのタイトルはプロデューサーの大多亮により中島みゆきが1979年に出したアルバムのタイトルがそのまま使われた。
その縁で、このアルバムに入っている『断崖 -親愛なる者へ-』が、瀬尾一三のアレンジによってセルフリメイクしB面曲へと収録された。
タイトルが若干変更されているが、詞・曲ともに同じ。
「走り続けていなけりゃ倒れちまう
自転車みたいなこの命転がして」
1993年 29th『ジェラシー・ジェラシー』
1993年4月21日発売。
週間オリコン22位。
「ジェラシージェラシー
ジェラシー 嫌われたくないのね
あの人からも」
作曲を筒美京平が担当。
「もう一人では眠れない 兆しのシーズン」
30th『時代』
1993年12月1日発売。
週間オリコン22位。
1993年のアルバム『時代-Time goes around-』からシングルカットされた曲。
1975年にシングルリリースされた曲だが、瀬尾一三のアレンジによりセルフリメイクされた。
このバージョンの『時代』は、フジテレビ系ドラマ「わが家の歴史」や映画「記憶屋 あなたを忘れない」などの主題歌に使われ、耳にする機会が多い。
「まわるまわるよ 時代はまわる」
両A面シングル。
TBS系報道番組「筑紫哲也 NEWS23」のエンディング曲として中島みゆきが書き下ろした曲。
「あぁ あれは最後の女神
まぎれもなく君を待ってる」
1994年 31st『空と君のあいだに』『ファイト!』
1994年5月14日発売。
週間オリコン1位。
中島みゆきの中で最もセールスを伸ばした曲。
『わかれうた』『悪女』に続くオリコン1位曲。
『浅い眠り』に続くミリオンセラー作品。
この曲の1位により、1970年代80年代90年代という3つのディケイドでオリコン1位を獲得した唯一の歌手となった。
この曲は日本テレビ系ドラマ「家なき子」の主題歌。
ドラマに出てくる犬の視点で書かれた曲である。
ドラマも37.2%の高視聴率を叩き出し、曲とともに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
「空と君とのあいだには 今日も冷たい雨が降る
君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる」
両A面シングル。
もともとは1983年のアルバム『予感』に収録されていた曲。
1994年に、住友生命「ウィニングライフ」のCMに起用され、知名度をあげた。
さらに、このシングルのヒット、その後の他アーティストによるカバーが相次ぎ、今や中島みゆきの代表曲となった。
「ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう」
1995年 31st『旅人のうた』
1995年5月19日発売。
週間オリコン1位。
『わかれうた』『悪女』『空と君のあいだに』に続くオリコン1位曲。
また、『浅い眠り』『空と君のあいだに』に続くミリオンセラー作品。
この曲は日本テレビ系ドラマ「家なき子2」の主題歌。
「あの日々は消えても まだ夢は消えない
君よ歌ってくれ 僕に歌ってくれ」
(B面)『SE・TSU・NA・KU・TE』(レコチョク試聴あり)
この曲のレコーディング時、ツアーの途中で、喉に負担がかかっていたため、力まない歌い方をしたとラジオで語っている。
「人生の答えだけ教えてくれる映画たち
はじめから答えだけ
教えてくれるドラマたち」
1996年 33rd『たかが愛』
1996年11月21日発売。
週間オリコン32位。
テレビ朝日系ドラマ「はみだし刑事情熱系」の主題歌。
「何故にたかが愛に
迷いそしてたかが
愛に立ちどまらされても」
(B面)『目を開けて最初に君を見たい』(レコチョク試聴あり)
「目を開けて最初に君を見たい
誰よりも最初に君を見たい」
1997年 34th『愛情物語』
1997年11月7日発売。
週間オリコン28位。
テレビ朝日系ドラマ「はみだし刑事情熱系」第2シリーズの主題歌。
「よりそいあって暮らすことが
あなたのためには
ならないこともある」
小林幸子への提供曲。
小林幸子はこの曲で1997年のNHK紅白歌合戦に出場している。
「幸せになる道には2つある
1つめは願いごとうまく叶うこと」
1998年 35th『命の別名』『糸』
1998年2月4日発売。
週間オリコン12位。
日本テレビ系ドラマ「聖者の行進」の主題歌。
ドラマのために中島みゆきが書き下ろした曲である。
「くり返す哀しみを
照らす 灯をかざせ
君にも僕にも すべての人にも」
両A面シングル。
もとは1992年のアルバム『EAST ASIA』に収録されていた曲だが、ドラマ「聖者の行進」の主題歌&挿入歌に起用され、シングルカットされた。
後に、Bank Bandのカバーを皮切りに他アーティストによるカバーが相次ぎ、さらに知名度をあげ、今や中島みゆきの代表曲となっている。
「縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない」
36th『瞬きもせず』
1998年10月7日発売。
週間オリコン22位。
山田洋次監督映画「学校Ⅲ」の主題歌として中島みゆきが書き下ろした曲。
シングルにはオリジナルバージョンとMOVIE THEME VERSIONの2曲が収録されていて、映画には後者が使われている。
この2つのバージョンは、一部歌詞が異なるところがあり、アレンジに関してもテンポや歌唱などずいぶんと印象が違う。
なお、MOVIE THEME VERSIONには児童合唱団のバックコーラスが入っている。
「瞬きひとつのあいだの一生
僕たちはみんな一瞬の星」
映画「大いなる完 ぼんの」の主題歌に起用された。
「私たちは春の中で
淋しさに苛立っていた」
2000年 37th『地上の星』『ヘッドライト・テールライト』
2000年7月19日発売。
週間オリコン1位。
『わかれうた』『悪女』『空と君のあいだに』『旅人のうた』に続くオリコン1位曲。
また、『浅い眠り』『空と君のあいだに』『旅人のうた』に続くミリオンセラー作品。
この曲はNHKドキュメンタリー「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」のために書き下ろした主題歌。
中島みゆきは、この曲で2002年のNHK紅白歌合戦へ初出場を果たし、その直後の週間オリコンでは、発売から130週目にして1位を獲得するなど、驚異的な売れ方をした。
ミリオン達成までに139週もかかっている。
「つばめよ 高い空から教えてよ
地上の星を」
両A面シングル。
『地上の星』は「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」のオープニングに流れ、『ヘッドライト・テールライト』はエンディングに流れた。
その後も「BOSS」のCMソングとして流れるなど、こちらも知名度の高い曲。
「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」の最終回では、中島みゆきがスタジオに登場し、司会者に労いの言葉を掛けた後に、この曲を歌いフィナーレを飾った。
「ヘッドライト・テールライト
旅はまだ終らない」
2003年 38th『銀の龍の背に乗って』
2003年7月23日発売。
週間オリコン4位。
フジテレビ系ドラマ「Dr.コトー診療所」の主題歌。
中島みゆきもこのドラマを観ていて、「台本がたいへん良い」と絶賛した。
「銀の龍の背に乗って 届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を」
「恋文に託されたサヨナラに 気づかなかった私
「アリガトウ」っていう意味が 「これっきり」っていう意味だと」
2006年 39th『帰れない者たちへ』
2006年2月1日発売。
週間オリコン35位。
もともとは2004年に上演された『夜会VOL.13 24時着 0時発』のために書き下ろされた曲で後に、2005年のアルバム『転生 TEN-SEI』の中に収録されていた曲。
2006年にテレビ朝日系で放送されたドラマ「松本清張 けものみち」の主題歌に採用されたため、シングルカットし、リリースされた。
「帰れない者たちが月を見る十三夜」
もともとは2005年のアルバム『転生 TEN-SEI』に収録されていた曲だが、こちらのカップリング曲は、『夜会VOL.13 24時着 0時発』で歌われた時の音源。
なお、アルバムバージョンの『命のリレー』は、2005年にフジテレビ系で放送された3夜連続ドラマ「女の一代記」の主題歌に採用された。
「この一生だけでは
辿り着けないとしても
命のバトン掴んで
願いを引き継いでゆけ」
2007年 40th『一期一会』
2007年7月11日発売。
週間オリコン11位。
TBS系で放送された紀行番組「世界ウルルン滞在記”ルネサンス”」の主題歌。
「忘れないよ遠く離れても 短い日々も 浅い縁(えにし)も」
『一期一会』は「世界ウルルン滞在記”ルネサンス”」のオープニングで流れていた曲だが、『昔から雨が降ってくる』はエンディングで流れた。
「昔、僕はこの池のほとりの
1本の木だったかもしれない」
2009年 41st『愛だけを残せ』
2009年11月4日発売。
週間オリコン15位。
映画「ゼロの焦点」の主題歌。
「愛だけを残せ 壊れない愛を
激流のような時の中で」
YOKOへの提供曲。
「闘りゃんせ 愛よ闘りゃんせ
闘りゃんせ うつろな胸の中」
2011年 42nd『荒野より』
2011年10月26日発売。
週間オリコン11位。
2011年に放送されたTBS系ドラマ「南極大陸」の主題歌として中島みゆきが書き下ろした曲。
このドラマは、昭和30年代、国家プロジェクトとして南極へ調査へ向かった観測隊と同行した犬たちの心の交流を描いた物語。
中島みゆきは、『空と君のあいだに』と同じく、ここでも犬の視点で曲を書いている。
「荒野より君に告ぐ
僕の為(ため)に立ち停(ど)まるな」
「バクです バクです 今の今からバクになる」
2012年 43rd『恩知らず』
2012年10月10日発売。
週間オリコン12位。
日本テレビ系ドラマ「東京全力少女」の主題歌。
ドラマの第1話では中島みゆきが清掃員として出演し、主演の武井咲と共演を果たしている。
「だからだからだからこれきりです
これでこれでこれで
楽(らく)になってね」
(B面)『時代 -ライヴ 2010〜11-』(レコチョク試聴あり)
1989年のコンサート以来21年ぶりにコンサートで歌われた『時代』のライブ音源。
「まわるまわるよ 時代はまわる」
2014年 44th『麦の唄』
2014年10月29日発売。
週間オリコン5位。
2014~2015年に放送されたNHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌。
中島みゆきは、この曲で12年ぶり2度目のNHK紅白歌合戦への出場を果たす。
「麦に翼はなくても
歌に翼があるのなら
伝えておくれ故郷へ
ここで生きてゆくと」
ももいろクローバーZに提供した曲。
なお、ももいろクローバーZはこの曲で初のオリコン1位を獲得している。
中島みゆき版で、バックコーラスを担当しているのは同じ事務所のたんこぶちん。
「全然泣けなくて 苦しいのは誰ですか
全然今なら 泣いてもいいんだよ」
2017年 45th『慕情』
2017年8月23日発売。
週間オリコン8位。
2017年に放送されたテレビ朝日系「やすらぎの郷」の主題歌。
脚本を手掛けた倉本聰のオファにより、中島みゆきが書き下ろした。
「もいちどはじめから もしもあなたと歩きだせるなら
もいちどはじめから ただあなたに尽くしたい」
「やすらぎの郷」の挿入歌。
「思い出は要(い)りますか
思い出は要(い)りませんか
いつか旅立つ日のために」
2019年 46th『離郷の歌』『進化樹』
2019年9月25日発売。
週間オリコン13位。
2019年に放送されたテレビ朝日系「やすらぎの郷」の続編「やすらぎの刻~道」の主題歌。
「心は離れない 星は消えない
いつの日か 遠い國(くに)の歌を聞かせよう」
両A面シングル。
こちらも「やすらぎの刻~道」の主題歌。
倉本聰が、「やすらぎの郷」の台本の裏表紙に描いた大樹の絵からインスピレーションを得たという曲。
「誰か教えて
僕たちは今 ほんとうに進化をしただろうか」
シングルコレクションアルバム
『Singles』
1975~1986年までのシングル曲(カップリング曲含む)を集めた全40曲。
『やまねこ』『シーサイド・コーポラス』『見返り美人』『どこにいても』『あたいの夏休み』『噂』『つめたい別れ』『ショウ・タイム』『孤独の肖像』『100人目の恋人』『ひとり』『海と宝石』『あの娘』『波の上』『横恋慕』『忘れな草をもう一度』『誘惑』『やさしい女』『悪女』『笑わせるじゃないか』『あした天気になれ』『杏村から』『ひとり上手』『悲しみに』『かなしみ笑い』『霧に走る』『りばいばる』『ピエロ』『おもいで河』『ほうせんか』『わかれうた』『ホームにて』『夜風の中から』『忘れられるものならば』『こんばんわ』『強い風はいつも』『時代』『傷ついた翼』『アザミ嬢のララバイ』『さよなら さよなら』
『Singles II』
1987~1993年までのシングル曲(カップリング曲含む)を集めた全20曲。
『時代』『最後の女神』『ジェラシー・ジェラシー』『兆しのシーズン』『浅い眠り』『親愛なる者へ』『誕生』『Maybe』『トーキョー迷子』『見返り美人』『with』『笑ってよエンジェル』『あした』『グッバイガール』『涙 -Made in tears-』『空港日誌』『仮面』『熱病』『御機嫌如何』『シュガー』
『Singles 2000』
1994~2000年までのシングル曲(カップリング曲含む)を集めた全14曲。
『地上の星』『ヘッドライト・テールライト』『瞬きもせず』『私たちは春の中で』『命の別名』『糸』『愛情物語』『幸せ』『たかが愛』『目を開けて最初に君を見たい』『旅人のうた』『SE・TSU・NA・KU・TE』『空と君のあいだに』『ファイト!』
『十二単〜Singles 4〜』
2003~2012年までのシングル曲(カップリング曲含む)を集めた全12曲。
『恩知らず』『時代 -ライヴ 2010〜11-』『荒野より』『バクです』『愛だけを残せ』『闘りゃんせ』『一期一会』『昔から雨が降ってくる』『帰れない者たちへ』『命のリレー <’04 夜会ヴァージョン>』『銀の龍の背に乗って』『恋文』
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