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中島みゆき『Singles II』の曲解説&みんなの感想【試聴あり】|シングルコレクションアルバム第2弾

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1994年の中島みゆきのシングルコレクションアルバム『Singles II』

中島みゆきのシングルコレクションアルバム第2弾で、1987年の『御機嫌如何』から1993年の『時代』までの全20曲を収録した2枚組CDだ。
これらの曲解説とみんなの感想をみていこう。
中島みゆきの全シングル曲を今すぐ聴く方法も併せてチェック!

この記事は、

  • 『Singles II』の全曲解説
  • 『Singles II』の収録曲へのみんなの感想
  • 中島みゆきの全シングルを今すぐ聴く方法!

について書いてます!

夢おじ子
夢おじ子
中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

中島みゆき『Singles II』

1987年から1993年までのシングルを収録したコレクションアルバム第2弾。

【収録曲】
『時代』『最後の女神』『ジェラシー・ジェラシー』『兆しのシーズン』『浅い眠り』『親愛なる者へ』『誕生』『Maybe』『トーキョー迷子』『見返り美人 (2nd Version)』『with』『笑ってよエンジェル』『あした』『グッバイガール』『涙 -Made in tears-』『空港日誌』『仮面』『熱病 (2nd Version)』『御機嫌如何』『シュガー』

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『Singles II』の特徴

週間オリコンチャート6位

『Singles II』は、1994年4月21日にリリースされ、週間オリコンチャート6位を記録している。

瀬尾一三のアレンジ曲を多く含む

音楽の方向性を模索していたいわゆる「御乱心の時代」を脱した頃の変遷を辿っていけるラインナップ。
アレンジャーの瀬尾一三との出会いにより、曲の印象が変わっていくのを感じ取ることができる。

『Singles II』の曲解説&みんなの感想

『時代』

  • 1993年リリース
  • 週間オリコンチャート22位
  • 編曲:瀬尾一三

1975年にシングルリリースされた中島みゆきの代表曲であるが、時間の経過と共にサウンドが古びてしまったため、セルフリメイクされた
この曲は、もともとは1993年のオリジナルアルバム『時代 -Time goes around-』に収録されていたものだったが、その後シングルカットされた。

名曲は、形を変えたとしても、やはり名曲だ。
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみくり返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ
(『時代』より)

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⇒『時代』の記事はコチラ

『最後の女神』

  • 編曲:瀬尾一三

報道番組「筑紫哲也NEWS23」(TBS系)のエンディング曲として中島みゆきが書き下ろした曲。
1993年10月~1994年3月までオンエアされていた。
ニュースは人間の熱から生まれてくるものという視点で、根源のところを見つめて曲にしたという。

言葉にならない SOSの波
受けとめてくれる人がいるだろうか
あぁ あれは最後の女神
まぎれもなく君を待っている
(『最後の女神』より)

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⇒『最後の女神』の記事はコチラ

『ジェラシー・ジェラシー』

  • 1993年リリース
  • 週間オリコンチャート22位
  • 編曲:瀬尾一三

タイアップのないシングル曲というのは1990年代以降では珍しい。

嫉妬に火がつくとその収拾が面倒くさい。
あらぬ疑いに駆られて、平常ではいられなくなるのだ。
フラメンコ調のアコースティックギターとタップ。
内に秘めた想いがリズムとなって胸に迫ってくる。

カラオケで歌う時のポイントは、中島みゆき曰く3拍子と4拍子とが切り替わるところで置いていかれないようにすることだ。

ジェラシージェラシー
ジェラシー誰もが疑わしい
男だろうと女ならもっと
あの人に妙に近づきすぎる気がするの
バカじゃないかしら
(『ジェラシー・ジェラシー』より)

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『兆しのシーズン』

  • 作曲:筒美京平
  • 編曲:瀬尾一三

作曲は、『魅せられて』『木綿のハンカチーフ』など多くの昭和の名曲を世に送った筒美京平が担当。
これまでに、中島みゆきの作詞と筒美京平の作曲で、郷ひろみや長山洋子にいくつか曲を提供してきた。
瀬尾一三によると、この曲も、別のアーティストに提供される予定だったが、それが立ち消えになったため、中島みゆきが歌うことになったのだ。

今まで何とも思っていなかった人に、恋をしてしまう、その境目は曖昧なもの。
眠りの中で見た夢によって、自分が恋に落ちていると気づくこともある…。

いつから夢の中に忍び込んだの
うなされていたうわごと 目を醒ましても
唇にまだリアルに漂っている
こんな理由でなんか会いにゆけないわ
(『兆しのシーズン』より)

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⇒中島みゆきと筒美京平のタッグ作品の記事はコチラ

『浅い眠り』

  • 1992年リリース
  • 週間オリコンチャート2位
  • 編曲:瀬尾一三

1992年放送のドラマ「親愛なる者へ」(フジテレビ系)の主題歌として中島みゆきが書き下ろした曲。
このドラマには、中島みゆきの楽曲が多く用いられた。
また、中島みゆきが産婦人科の医師役として出演したことは大きな話題を呼んだ。
このシングルは、中島みゆきにとって初となるミリオンセラーを記録した。

W不倫がテーマのドラマの内容を反映した歌詞は、結婚という形をとっても夫婦という関係は所詮男と女、脆いものだと感じさせる。

恋しさはこわれもの
切なさはこわれもの
他人じゃないなら なおさら なおさら
(『浅い眠り』より)

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⇒『浅い眠り』の記事はコチラ

『親愛なる者へ』

  • 編曲:瀬尾一三

ドラマ「「親愛なる者へ」(フジテレビ系)のタイトルは、中島みゆきが1979年にリリースしたアルバム『親愛なる者へ』にあやかってつけられた。
それが縁で、このアルバムの収録曲『断崖 -親愛なる者へ-』が、瀬尾一三のアレンジによりセルフリメイクされた

風は北向き
心の中じゃ朝も夜中もいつだって吹雪
だけど死ぬまで春の服を着るよ
そうさ寒いとみんな逃げてしまうものね みんなそうさ
(『親愛なる者へ』より)

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⇒『親愛なる者へ』の記事はコチラ

『誕生』

  • 1992年リリース
  • 週間オリコンチャート13位
  • 編曲:瀬尾一三

1992年公開の映画「奇跡の山 さよなら、名犬平治」の主題歌として中島みゆきが書き下ろした曲。
映画の台本を読み、制作の現場にも立ち会い、そこで感じたことを曲作りに活かした。
最近では、国語の教科書にも掲載されるなど、歌詞の奥深さが多くの人々の共感を得ている。

色んな人との巡り会いの中で知ってゆく命の尊さを、一人称の視点で描いていく。

めぐり来る季節をかぞえながら めぐり逢う
命をかぞえながら
畏れながら憎みながら いつか愛を知ってゆく
泣きながら 生まれる子供のように
もいちど生きるため 泣いて来たのね
(『誕生』より)

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⇒『誕生』の記事はコチラ

『Maybe』

  • 編曲:瀬尾一三

鈴木保奈美が出演するパナソニック「ブレンビー」のCMソングに起用。
1991年のアルバム『歌でしか言えない』よりシングルカットされた。
もともとは「夜会1990」のために書き下ろされた曲

中島みゆきは、失恋で負った傷を紛らすために働きまくるОLを演じ、その視点からこの曲を歌っている。

なんでもないわ 私は大丈夫
なんでもないわ 私は傷つかない
Maybe 夢見れば Maybe 人生は
Maybe つらい思いが多くなるけれど
Maybe 夢見ずに Maybe いられない
Maybe もしかしたら
(『Maybe』より)

⇒レコチョクで試聴

⇒『Maybe』の記事はコチラ

『トーキョー迷子』

  • 1991年リリース
  • 週間オリコンチャート25位
  • 編曲:瀬尾一三

歌謡曲のような演歌のような、中島みゆきのシングルとしては珍しい毛色の曲。
男を待ち続けながら、心の拠り所を失っていく悲しい様が描かれている。

1年2年は夢のうち まさかと笑って待てば
3年4年は洒落のうち 数えて待てば
5年かければ 人は貌だちも変わる
ましてや男ましてや他人 今日もトーキョー迷子
(『トーキョー迷子』より)

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⇒『トーキョー迷子』の記事はコチラ

『見返り美人 (2nd Version)』

  • 編曲:瀬尾一三

1986年のシングル曲を、瀬尾一三のアレンジによりセルフリメイク。
オリジナルよりもずいぶん棘が抜け、哀愁が漂っている。

綺麗になって別れた男を見返してやろうという思いは、失恋から立ち直るための処世術なのかもしれない。

アヴェ・マリアでも 呟きながら
私 別人 変わってあげる
見まごうばかり 変わってあげる
だって さみしくて 見返りの美人
泣き濡れて 八方美人
(『見返り美人 (2nd Version)』より)

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⇒『見返り美人』の記事はコチラ

『with』

  • 1990年リリース
  • 週間オリコンチャート29位
  • 編曲:瀬尾一三

1990年のアルバム『夜を往け』に収録されていた曲。

中島みゆきは、ライブでこの曲を手話を交えて歌っている
映画監督の山田洋次が、このことを人づてに聞き、制作中の映画「息子」のイメージソングにこの曲を起用したいとオファした。
1991年公開の映画「息子」は、聴覚障がい者と健常者の恋愛と結婚が描かれ、手話でコミュニケーションをとるシーンが多く登場する。

僕のことばは意味をなさない
まるで遠い砂漠を旅してるみたいだね
けれど
with…そのあとへ君の名を綴っていいか
with…淋しさと虚しさと 疑いとのかわりに
(『with』より)

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『笑ってよエンジェル』

  • 編曲:瀬尾一三

辛くても、笑顔でさよならを言えた方がそれが思い出として残っていく。
互いに重荷を下ろせるような、そんな別れ方をこの曲は望んでいるようだ。

愛しさ余れば憎さがつのる
あれはうそっぱち 愛しさ足らず
たとえ ねぎらいひとつ返されなくても
嘆くようじゃ まだまだハンパな恋さ
(『笑ってよエンジェル』より)

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『あした』

  • 1993年リリース
  • 週間オリコンチャート18位
  • 編曲:瀬尾一三

KDD「001」のCМソングに起用された曲。
カラオケの人気曲であり、1996年リリースのベストアルバム『大吟醸』にも収録されるほど支持を得た曲だ。

先が見えない恋の行方に、立ちすくむ男と女。
何もかもを失って最後に残るのが愛であって欲しいと、女は願う。

もしも明日 私たちが何もかも失くして
ただの心しか持たない やせた猫になっても
もしも明日 あなたのため何の得もなくても
言えるならその時 愛を聞かせて
(『あした』より)

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『グッバイガール』

  • 編曲:瀬尾一三

別れを重ねるほど、身持ちの悪い女というレッテルを貼られてしまう。
だが、そういう女に限って一途な恋に走りやすい。

あの人は恋 私には恋
いつでも忘れがたい だけど
あの人は言う 街角で言う
別れやすい奴だってさ
(『グッバイガール』より)

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『涙 -Made in tears-』

  • 1988年リリース
  • 週間オリコンチャート18位
  • 編曲:瀬尾一三

前川清への提供曲をセルフカバー。
瀬尾一三が初めて中島みゆきの楽曲アレンジを手掛けた作品で、これを機に2人はタッグを組み、名曲を生み出していく。

喫茶店の片隅。
別れてしまったがいい出会いだったと、感傷に浸る女がそこに座っている。

ゴールデンボンバーの鬼龍院翔もオススメする失恋ソングだ。

今ごろ どうしておいでだろうか
今夜は 煙草が目にしみる
男運は 悪くなかった
あんないい人 いやしないもの
(『涙 -Made in tears-』より)

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『空港日誌』

  • 編曲:瀬尾一三

薬師丸ひろ子への提供曲をセルフカバー。
薬師丸ひろ子のメルヘンチックなイメージから思い切り振り切って、毒を含んだ感じの曲にしたという。

不倫の恋を描いたと思われる曲。
空港で待っても現れない男に対し、つい家庭を壊したいという思いが過ぎってしまう。

あの日にあなたが 博多にいたという
愛のアリバイを壊してあげたい
写真ひとつで 幸せはたじろぐ
安い女と嘲笑うがいいわ
(『空港日誌』より)

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『仮面』

  • 1988年リリース
  • 週間オリコンチャート23位
  • 作曲:甲斐よしひろ
  • 編曲:椎名和夫

シングルA面曲で、唯一、他のアーティストが作曲を手掛けた作品。
作曲を担当したのは、中島みゆきが音楽の方向性を模索していた御乱心の時代に、サポートを受けていた甲斐よしひろだ。

ねぇ 覚えてやしないでしょう
あたし あんたが文無しだった
頃から 近くにいたのにさ
近くで見とれていたのにさ
(『仮面』より)

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⇒『仮面』の記事はコチラ

『熱病 (2nd Version)』

  • 編曲:椎名和夫

1985年のアルバム『miss M.』に収録されているものとは別バージョン。
1988年「GB」5月号のインタビューによると、こちらのバージョンは、もともとは大都市のコンサートでしか披露していなかったが、それを聴けなかった人のために今回の収録に至ったという。

でも Ha Ha Ha 春は扉の外で
でも Ha Ha Ha 春は誘いをかける
教えて教えて 秘密を教えて いっそ熱病
(『熱病』より)

⇒レコチョクで試聴

『御機嫌如何』

  • 1987年リリース
  • 週間オリコンチャート14位
  • 編曲:椎名和夫

中島みゆきが出演した1994年の郵政省「かもめ~る」のCMソングに起用。
CMに流れていたサビの部分だけ聴くと爽やかな手紙の挨拶だが、全体を通して聴くと意味合いがだいぶ違ってくる。

別れた男に送った手紙。
文面をそのままなぞったような文体の歌詞で、タテマエの中に皮肉っぽく本音が入り混じる。

御機嫌如何ですか
私を 覚えていますか
氷の女発の 手紙をしたためます
涙で 濡らした切手を最後に貼ります
(『御機嫌如何』より)

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⇒『御機嫌如何』の記事はコチラ

『シュガー』

  • 編曲:椎名和夫

B面曲でありながら、人気が高く、ベストアルバムに収録されたこともあった。

1人のショーガールが主人公。
子育てと仕事に追われる毎日の中、別れた男のことがふと頭を過ぎる。

欲しかったものは 手に入れたわ 何もかもさ
ほら こんなに光ってる 靴もネックレスも
人生は 2番目の夢だけが叶うものなのよ
ほら だって あの人はあたしに残らない
(『シュガー』より)

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⇒『シュガー』の記事はコチラ

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