2020年11月7日にフジテレビ系で放送された『ミュージックフェア』では中島みゆき特集が組まれた。
今回はその模様をまとめてみたぞ。
42年前の貴重映像
まずは同番組で42年前に放送された貴重映像のプレイバック。
1978年2月21日に中島みゆきが『わかれうた』をギター片手に弾き語りしている映像。
黒い衣装が黒い背景に溶け込んでいてギターの木目が際立つ。
中島は、この曲を一点を見つめながら淡々と歌いあげている。
続いて、同じ放送日に歌われた『ホームにて』。
さきほどの『わかれうた』のカップリング曲だ。
1977年にリリースされた『わかれうた』は中島みゆき初のオリコントップ10入りした曲であり、初の1位を獲得した記念すべき曲なのだ。


中島みゆきにゆかりのあるゲストたち
仲間由紀恵と軽部真一の司会で送るこの番組。
中島みゆきをリスペクトする3人のゲストを迎え入れている。
左端から大竹しのぶ、工藤静香、中島美嘉。
仲間「中島みゆきさんをリスペクトするきっかけのお話をお伺いしたいんですが」
大竹しのぶが中島みゆきを好きになったきっかけ
20代の頃から大竹しのぶは中島みゆきのファンだったという。
アルバムが出るたびにドキドキしながらレコードをかけていた。
曲に没頭するために部屋を暗くして一曲一曲を大事に聴いていたんだそうな。
軽部「楽曲が非常にストーリー性が豊かで、役者さんが共感したり、歌いたくなるってことはありますか?」
大竹「いっぱいあります。
なりきっちゃう感じというか、お芝居として歌えるっていう感じですね」
工藤静香が語る中島みゆきのココがスゴい
これまでに中島みゆきの楽曲だけを収めたカバーアルバムを出すなど、みゆき愛がすごい工藤静香だが、彼女は中島みゆきのことをどう思っているのだろうか?
工藤「もちろん存在自体が私は大好きなのですが――」
と前置きした上で、特に中島みゆきの普通とは違う言葉選びのセンスに惹かれていると語る。
これまでに『MUGO・ん…色っぽい』『黄砂に吹かれて』『慟哭』『激情』など楽曲提供を受けている工藤。
『慟哭』や『激情』などたった2文字で想像を膨らませられるところに、中島みゆきが「言霊使い」であることを感じると語る。

中島美嘉が語る中島みゆき
2013年に中島みゆきが中島美嘉に提供した『愛詞(あいことば)』は、中島みゆきが中島美嘉のそれまでの活動やインタビュー記事を元に書き下ろしたもの。
中島美嘉が語るところによると、中島みゆきが曲を渡す時に手紙が添えてあって、そこから何度か手紙のやりとりがあったようだ。
ちなみにこの話のときに中島みゆきと中島美嘉のツーショット写真が映し出されるが、これは、2013年、中島みゆきのツアー『中島みゆき『縁会』2012〜3』の最終公演に中島美嘉がゲスト出演して、デュエットした時に撮影されたもの。

中島美嘉による『空と君のあいだに』
ここでゲストの中島美嘉が『空と君のあいだに』を歌う。
1994年、日本テレビ系ドラマ『家なき子』の主題歌になり、146万枚という中島みゆき最大のセールスを飛ばした曲だ。

ゲストが語る中島みゆきの知られざる素顔
大竹しのぶが語る中島みゆきの素顔
大竹しのぶは松山千春とラジオで共演したことがあり、松山千春が中島みゆきと親交があることから、その伝手で、中島みゆきとコンタクトを取ることができたという。
大竹しのぶは中島みゆきと電話で話した時のことを話した。
大竹「『何してたんですか?』みたいな、ホントつまんない質問しちゃって(笑)」
その質問に中島は、「アップルパイ焼いてて」と答えたらしい。
女らしい中島みゆきの一面を知ったという。
中島みゆきとの打ち合わせで(工藤静香)
次に工藤静香へ話が振られる。
工藤「知られざるところというのはもったいなくてお話が(笑)」
とちょっともったいぶる工藤。
なんどか打ち合わせで中島みゆきといっしょになった時、この場の空気を感じてなきゃ損だと思い一生懸命、空気を吸い込んだエピソードを語った。
工藤静香は、中島みゆきから最も楽曲提供を受けているアーティストで、何度も中島とは会っているはずなのだが、
工藤「好きに慣れはないです」
とのこと。
中島美嘉が語る中島みゆきの素顔
軽部は、冒頭の方で中島美嘉が中島みゆきと手紙のやり取りをしたことについて、詳しく訊く。
軽部「あの中島みゆきさんは、どういう手紙を書かれるんですか?」
中島美嘉「印象的だったのは、同じ「中島」と「中島」なので、みゆきさんが最初にくださった手紙に『南の中島さんへ 北の中島より』って書いてあって――」
中島美嘉は、そのセンスにカッコよさを感じ、自分もあやかって「南の中島より」という手紙を返したという。
工藤静香による『地上の星』
続いて工藤静香が『地上の星』を歌う。
NHKのドキュメンタリー『プロジェクトX~挑戦者たち~』のオープニング曲で、中島みゆきの4枚目のミリオンセラーとなったシングル。
2000年にリリースされ、なんと約2年半後に週間オリコンチャートで1位を獲得したという伝説の曲でもある。
この曲で中島みゆきは初の紅白出場を果たしている。
2008年、工藤静香は中島みゆきの楽曲のみをカバーしたアルバム『MY PRECIOUS -Shizuka sings songs of Miyuki-』をリリースし、2021年にはその第2弾がリリースされる予定。
そのアルバムに、収録予定なのがこの『地上の星』だ。

宮本浩次による『化粧』
続いては、1978年の中島みゆきのアルバム『愛していると云ってくれ』に収録されている『化粧』をエレファントカシマシの宮本浩次が歌う。
この曲もまたシングル曲でないのにも関わらず多くのアーティストに歌われた名曲だ。
大竹しのぶによる『ファイト!』
続いて大竹しのぶが『ファイト!』を歌う。
この曲を選んだ理由について大竹はこのように語る。
大竹「自分が歳を重ねれば重ねるほど色んな経験をして、「ファイト」っていうほんと短い言葉だけどみんなに言える年代にもなってきたし、特にこういう(コロナ禍という)状況の中で、色々苦しい思いしている人たちとかいっぱいいるけれど生きていかなきゃならないっていうそんな思いがあったのでこの曲を選びました」
『ファイト!』は、1994年に『空と君のあいだに』といっしょに両A面でリリースされたシングル曲として多くの人には知られているが、実は、もっと前の1983年のアルバム『予感』の片隅にあった曲だ。
歌詞の中の世間の厳しさに耐えて抗っていく人たちのように、この曲も発表当時はボロクソに言われた曲であり、厳しさをかいくぐってきた一曲なのだ。
大竹しのぶが歌う『ファイト!』で、番組はフィナーレを迎えた。

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