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中島みゆきがお気に入りの少女漫画|中島みゆきと一条ゆかりの対談

えんぴつ

中島みゆきと少女漫画。
曲の作風からは想像しがたいが、中島みゆきは少女漫画を好んで読むらしい。

1992年「月刊カドカワ」11月号の中で、中島みゆきは漫画家の一条ゆかりと対談している。
歌と漫画の共通点や、互いの恋愛観など、2人の素顔が見えてくる内容になっている。

2人の対談をみていこう。
(※部分的に編集しています)

この記事は、

  • 中島みゆきのお気に入りの漫画
  • 中島みゆきと一条ゆかりの対談

について書いてます!

夢おじ子
夢おじ子
中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

中島みゆきと少女漫画

中島みゆきお気に入りの漫画

1978年「プチコミック」9月号のインタビューの中で、中島みゆきは以下のように答えている。

「少女漫画を読むようになったのは小学校の頃」

特に大島弓子の作品を好んでいて、「雨の音がきこえる」を何度も読むたびに涙するというエピソードが語られている。
1992年「CREA」9月号では、好きな少女漫画ベスト10の1つに大島弓子「綿の国星」を挙げている。

「私と大島さんの作品って、周波数があうんですよね」

1992年「CREA」9月号の、中島みゆきが好きな少女漫画ベスト10には、他に、逢坂みえ子「永遠の野原」佐々木倫子「動物のお医者さん」などもランクインしている。

中島みゆきは「ちびまる子ちゃん」も好き

中島みゆきは、さくらももこの作品も好んで読んでいる。
1990年「月刊カドカワ」6月号では、さくらももこと対談しており、月刊「りぼん」連載の「ちびまる子ちゃん」を愛読し、そのテンポ感に引き込まれてしまっていることを明かしている。

⇒中島みゆきとさくらももこの対談記事はコチラ

中島みゆきと一条ゆかりの対談

一条ゆかり

漫画家。
「有閑倶楽部」「砂の城」などの代表作は、テレビドラマ化されるほど人気を博した。
1986年、「有閑倶楽部」で第10回講談社漫画賞少女部門受賞。
2007年、「プライド」で第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

甘党の中島みゆき

中島みゆきは、一条ゆかりにオススメの水ようかんを持参するつもりだったが、売り切れのためそれが叶わなかったことを詫びる。
ちなみに、中島みゆきは甘党。
レストランで食事を決める時は、最後のデザートを先に決めて、そこからメインディッシュの内容を決めていくようだ。

一条ゆかりの中島みゆきへの疑問

一条ゆかりは、同じクリエイティブな仕事をする人間として、ずっと中島みゆきに訊きたかったことがあるようだ。

自分の作った曲を他のアーティストに渡すとき、惜しくないのか?

みゆき「ありますよ」

中島みゆきが人に渡す曲と渡さない曲の境界の基準は、「歌いやすさ」にあるという。
自分が歌いやすい曲は先にキープし、それ以外を提供しているのだが、先方に色々な事情もあり、そう簡単に曲が渡る訳ではない。
アーティストの音域、イメージ戦略、ディレクターの注文、それら諸々の条件を曲に盛り込まなければならないのだ。

曲と詞はどっちが先?

一条「ジグソーパズルみたいな作り方なのかしら?」
みゆき「そんなもんですよね」

中島みゆきの場合、曲と歌詞、どっちが先だとは言い難いところがある。
2011年10月22日放送の「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル 魂のラジオ」に出演した際、一気に曲を書き上げることはないと明かしている。
曲にしろ歌詞にしろ、これまで書き溜めておいた断片を繋ぎ合わせていく形で、1つの楽曲が出来あがっていくのである。

⇒中島みゆきと福山雅治の対談記事はコチラ

歌も漫画も既存の作品と似てしまう

曲は限られた音の組み合わせにすぎない。
よって、どこかの誰かが作った曲と似ているということもあるらしく、その場合、中島みゆきは、恥ずかしさを感じてしまうようだ。

かつて、自分の書いた歌詞について、「著作権料をよこせ」という言いがかりの手紙が送りつけられたこともあった。
その差出人が書いていた日記と同じ内容が、歌われていたからだという。
これについては、一条ゆかりも心当たりがあるらしく、他の作家のファンから、盗作だと非難されたことがあったようだ。

一条「なんだか腹が立ってきて、「もういいや、好きに描いてやる!」ってね」

一条の場合、吹っ切れて、自分を貫こうとした。

コンサートをさぼりたい

一条ゆかりは、かつて徳永英明のコンサートに密着取材したことがあった。

一条「見てるだけで疲れちゃった」
みゆき「私もサボりたいって思ったこと、かつてありました(笑)」

ツアーの最中、寝起きにそんなことを思うことがあった。
とはいえ、替えの効かない仕事だ。
そんな時のはけ口として活用するのがマネージャー。

みゆき「そういう時は、マネージャーに当たり散らす、むしる、苛める(笑)」

中島みゆきの自炊

一条ゆかりは、アシスタントにご飯を作ってあげるほど料理の腕があるらしい。
味の好き嫌いが激しく、自分の味覚に合うものが食べたくて料理を始めたらしい。
また、6人兄弟の大所帯で育ってきて、味の要望を聞き入れることができなかったのも背景にある。

一方、中島みゆきはというと、

みゆき「私、ごはん作れないもん」

一応は自炊するも、料理の見た目を意識すると味が疎かになり、味を整えようとすると今度は見た目があられもない様になる。
2011年10月22日放送の「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル 魂のラジオ」に出演した際も、このことについて触れている。
当初、予定していた料理が、いざ完成してみると、別の料理になってしまっているというこが多々あるようだ。

40代になって思うこと

みゆき「ところでもしかして、同じくらいの年齢じゃないですか?」

一条ゆかりは、1949年生まれ。
中島みゆきは、1952年生まれ。

一条の方が3歳上だが、同世代ということになる。
一条は、29歳くらいまでは、年齢のことを気にしていたというが、それを過ぎるとどうでもよくなったと語る。
中島みゆきもまた、20代や30代の8,9あたりはあがいていたが、大台を迎えて1桁目が0になるとリセットされる感じがするらしい。

これには、一条も同感。
ただ、一条の場合、29から30になる時には、かなりの抵抗があったというが、39から40は、わりとすんなり受け入れられたという。

この対談が行われた当時は40代の2人。
中島みゆきは、10代や20代に比べて、体力を配分するようになったという。
一条もまた、体力は、仕事でしか使わないことにしている。

一条は、それとはまた別の心境の変化も感じている。
それは、人間の煩悩やプライド、わがままを好んできた自分が、この年齢になって、それすら面倒になり、性格が丸くなっていることだ。
そんな自分がどこか寂しいらしい。

一条「「仏になってはいかん!」と、いつも思ってる」
みゆき「一条先生は、簡単なことではならないと思うな、仏には(笑)」

丸くなったのは一条だけではない。

みゆき「私の場合はね、デビューした初めの頃の方が男にいじわるだったのね」

男も色んな事情を抱えていると考えるようになり、労わる気持ちが芽生えたんだとか。

一条ゆかりが思う『「元気ですか」』

中島みゆきの曲には、「好きだからしょうがない」という女がよく描かれている。
一条ゆかりは、そう指摘する。
一条は、中島みゆきの曲『「元気ですか」』を聴いた時に、自分の漫画のモチーフに使えると考えたことがあったが、すぐに思いとどまったという。

「元気ですか」と
電話をかけました
あの女のところへ 電話をかけました
いやな私です
(『「元気ですか」』より)

『「元気ですか」』は、想いを寄せる男の恋人に電話をかけ、探りを入れるという内容。

「こういう女って嫌だよな」
「フラれるの当たり前だよ」

あまりの重いキャラに、躊躇われてしまったのだ。
だが、一方で、この曲に、作家ならではのカタルシスを感じている。

一条「すべてをさらけ出す、みたいに書いちゃうと、なまじ性格のいい人を書くよりも気持ちいいんじゃないかって思うんだけど」

普通の人なら書かない情けない部分も、歌であれば惜しげなくさらけ出すことができる。
それは、肝が据わっている中島みゆきだからできる芸当なのだろう。

みゆき「私、今さら嫌われたっていいもんね(笑)」

⇒『「元気ですか」』の記事はコチラ

中島みゆきの曲が生まれる場所

一条ゆかりは、以前、1枚のレコード全曲の作詞を手掛けたことがあった。
歌詞の中に出てくる登場人物の人物像を作り、漫画のネーム(セリフ)を書いていく感じで作り上げたというが、だいぶ骨が折れたようだ。

一方、中島みゆきはというと、人物像というのは感情の範囲内でしか肉付けしない。
どんな会社に勤めているかなど、具体的な設定までには及んでいない。

一条「どんなところで曲を書くのかしら?」
みゆき「そこらへんじゅう」

ご飯を食べながら、その辺にメモ。
新聞を読みながら、新聞にメモ。
そんな日常の中で、ふと思いついたことを、忘れないうちに書いていくのだが、そのメモをどっかに失くしてしまうことがよくあるらしい。

小説に手こずる中島みゆき

中島みゆきは、曲だけでなく、小説やエッセイ、絵本に至るまで、数々の文芸作品を発表している。
だが、メインは歌詞を書く人間なので、言いたいことが短い文章で収まってしまうことが大半だ。
小説を執筆する場合、これが大きなハンディとなってしまう。

みゆき「「結論は出た! が、しかし、あと5ページ残ってる」って(笑)」

小説は懲り懲りと思いながらも、編集長においしいもので釣られてしまい、また書く羽目になってしまう。
一条ゆかりもまた、その辺は図々しく、料亭でなければ交渉には乗らないらしい。

一条ゆかりの創作法

みゆき「連載やってると、つじつま合わせで困ることないですか?」
一条「すごくある」

1人っ子の設定だったのに、うっかり弟を登場させてしまうミスを過去にやらかしたという。

一条ゆかりの創作は、予めぼんやりとしたストーリーが頭にあり、それに従って筆を進めていく。
だが、途中で「こっちの方がいいんだろうな」と方向を逸らすこともある。
面白いと思って書いたはずの完成形が面白くなかったというのは、よくあることらしい。

同じ歌を何度も歌う戸惑い

一条「自分で面白くないって思った時ってありますか?」

中島みゆきは、コンサートを引き合いに出す。
ツアー中、毎日ほぼ同じセットリストで歌っていると、ふと疑問が沸くのである。

「あれ? これ昨日も歌ったな」

こう思ってしまうと、無理に気持ちを乗っけるようなわざとらしさを感じてしまい、戸惑ってしまうらしい。

一条ゆかりの原動力は怒り

中島みゆきも一条ゆかりも、ストレスは溜まらない体質だという。
だが、一条は、あえて何かに対して怒るというポーズを示すようにしている。

「今に見てろ、見返してやる!」

こう思うことで、自分を上昇志向に持っていくことができるのだ。

みゆき「私、一条さんの漫画の思い切りのいいところが好きなんですよ」

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