中島みゆきがパトリシア・カースに提供した『かもめの歌』にはかもめはいなかった

かもめ

1993年10月21日に発売された21作目のアルバムに収録された
『かもめの歌』
をみていこう。

中島みゆき『かもめの歌』

 

『かもめの歌』(レコチョク)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三

収録アルバム

『時代 -Time goes around-』

『時代 -Time goes around-』(レコチョク)

1993年10月21日にリリースされた21作目のオリジナルアルバム。

工藤静香に提供した『慟哭』、幻のデビュー曲といわれる『あたし時々おもうの』、代表曲『時代』のセルフリメイクなど、様々な種類のカバー曲が収められた1枚だ。

『かもめの歌』はこのアルバムのラストを飾っている。

時代
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パトリシア・カースに提供した曲

『かもめの歌』はフランスの歌手、パトリシア・カース側からの依頼に応えて書き下ろした曲。

パトリシア・カースとは?

1985年に歌手デビュー。

1987年に発売したアルバム『マドモワゼル・シャントゥ・ブルース Mademoiselle chante le blues』が、フランスのアルバムチャート2位、トップ10内に64週チャートインする大ヒットとなり、1990年には12カ国でワールドツアーを行っている。

「エディット・ピアフの再来」と呼ばれるほど世界が一目置く実力派シンガーなのだ。

『かもめの歌』は日本盤のみ

パトリシア・カースが1993年にリリースしたアルバム『永遠に愛する人へ』

ボーナストラックとして、アルバムの最後は、販売先の国のアーティストによって提供された曲が収録されている。

日本盤のボーナストラックは、中島みゆきが提供したこの『かもめの歌』だ。

オリジナルの歌詞とだいぶ違う

中島みゆきの書いた歌詞をもとにしてフランスの作詞家によって書き直されている。

ライナーノーツには、「原詞とは少し違うものになった」と書かれているが、中島みゆきはラジオ番組で、

「フランス版の歌詞を再び日本語に翻訳したものを見たけど、すごい私の書いたヤツと違ってた」

と、笑いながらその時の驚きを明かしている。

それもそのはず、『かもめの歌』というタイトルにも関わらず、フランス語の歌詞には、かもめどころか鳥すらも登場していないのだから。

セルフカバーした理由

だが、1993年の雑誌FMSTATIONのインタビューの中で中島みゆきは、パトリシア・カースの曲に対し、元の詞とはだいぶ違う詞でありつつも、

「彼女が気持ちを入れやすいメロディというのであれば、それもいい」

「あのアルバムの中で『かもめの歌』が一番彼女に向いている」

と、尊重した発言をしている。

中島みゆき自身、パトリシア・カースが歌う『かもめの歌』がお気に入りで何度も繰り返し聴いていたそうな。

その上で、

「自分なら原詞の意味で歌うならこう歌う」

というのを今回のセルフカバーでは出してきている。

歌詞解釈

「いつかひとりになった時に
 この歌を思い出しなさい」

冒頭の歌詞がこの曲の全体像を表わしている。

「どんななぐさめも追いつかない
 ひとりの時に歌いなさい」

と言ってるように、慰めも励ましも完全放棄している。

とことん底まで落ち切ったところで景色が開けてくるようなそんな歌だ。

「生まれつきのかもめはいない」

という部分は、どうしても『かもめはかもめ』に出てくる、女になれないかもめ」とリンクしてしまう。

それにしても、中島みゆきが歌うと「日本海を漂うかもめ」だが、パトリシア・カースが歌うと「地中海飛んでそうなかもめ」になるから、不思議なものである。

『かもめの歌』のみんなの感想

『かもめの歌』はこんな時に聴こう

どんな慰めも追いつかなくなったとき『かもめの歌』を聴こう。

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