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中島みゆきの考える「自分らしさ」

幾何学

「自分らしさ」について、誰しも一度は考えたことがあるのではないだろうか。
中島みゆきも、御多分に漏れず、この壁に突き当たった1人。
悩んだ末、どのようにマインドセットしていったのか、インタビューや対談などで語られたことを拾っていこう。

この記事は、

  • 中島みゆきも悩んでいた「自分らしさ」
  • 中島みゆきが見つけた「自分らしさ」
  • さくらももこ、糸井重里、松任谷由実との対談で語られた「自分らしさ」

について書いてます!

夢おじ子
夢おじ子
中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

中島みゆきも悩んでいた「自分らしさ」

多くの人がそうであるように、中島みゆきもまた「自分らしさ」という幻想に悩んでいた1人である。
1980年9月15日放送の「サウンド・スペシャル」(FM東京)の松任谷由実との対談の中で、学生の頃から「自分らしさ」という言葉に悩まされていたことを明かしている。

「自分らしいことしなくっちゃ」
「みんなと同じになっちゃいけない」

そういう風に考え、自分を追い込んでいたという。
だが、そんな中島みゆきも、ある時突然フッと気づくのである。

「自分らしさなんてどこにもない」

自分が行動することによって生まれる全ては、自分。
そこには、そもそも、「らしさ」というものは存在しない。

なぜ、「自分らしさ」を気にするのか?

1990年「月刊カドカワ」6月号で、中島みゆきは、漫画家のさくらももことの対談でこんな言葉を贈っている。

「今まで「ちびまる子ちゃんを描いていたさくらももこさんが」というところの期待とか、「こういうイメージの人だったのに」っていうのがあると思うけど、そういう人の思惑に縛られないで欲しい」

1990年というと、中島みゆきが音楽の方向性を模索していたいわゆる「御乱心の時代」を抜けてまだ間もない頃だ。
ロック色の強い新しいサウンドを取り入れた試みは、それまでのフォークや歌謡曲の中島みゆきのイメージを覆した。
これを良く思わない人が、少なからずいたのである。

1986年に行われた全国ツアー「歌暦Page86 -恋歌-」の中で、この頃の心境を振り返っている。

「弾き語りで歌ってた頃の私しか知らない人には、不思議に思うかもしれないけど、でも私は、色んなこと迷ったりとかいろいろしたけど、私は、ただね、正直になりたいの。だから、好きな歌うたいたいの」

自分の体験から、同じクリエイティブな仕事に携わるさくらももこへアドバイスを贈りたかったのかもしれない。
さくらももこへの言葉は以下のように続く。

「自分でやりたくて納得のできることだけやってて欲しい。人はいろいろ言うけれど、それは時々聞いて」

「時々聞いて」という言葉の中には、「それ以外は全部聞き捨てて」という意味も含まれている。

『ファイト!』から見る自分らしさ

中島みゆきの代表曲『ファイト!』が多くの人に知られるようになったのは、発表から10年以上経ってからのことである。
2010年「ダ・ヴィンチ×ほぼ日刊イトイ新聞」11月号での糸井重里との対談の中で、この曲がボロクソに言われていたことを明かしている。

「登場人物と関係のない人格がサビを歌っている」

発表当時は、「この曲には自分がいない」と酷評されていたのだ。
それが、10年という時間の洗礼を受け、たちまちヒットし、多くの人の共感を得たのだ。
さくらももこの対談では、以下のように答えている。

「1億人の言うとおりにやってたら身が持たないですからね」

世間の声というのは曖昧なもの。
その1つ1つをいちいち気にして心を消耗してしまうのは、ナンセンスだ。

「自分らしさ」を考える曲

『僕は青い鳥』

今の自分を受け入れられず、外へ幸せを探し求める人間の愚かさが描かれている。
求めている幸せは、自分の中にあるということに気づけずにいるのだ。

幸せになりたくて 人は変わってゆく
幸せを追いかけて 狩人に変わってく
青い鳥 青い鳥 それは自分なのに
(『僕は青い鳥』より)

⇒『僕は青い鳥』(レコチョク試聴あり)

『風の姿』

他人が思う自分の型に無理やり収まろうとする。
自分を押し殺しながら生きていくことに戸惑い、姿のない愛を求めようとする。

1992年に中江有里に提供された曲。
中江もまた、周りからのイメージと本来の自分との隙間を埋められず悩んでいた時に、この曲に出会っている。

「らしい」と言われて付けてたブレス
鎖の角が本当は痛かった
悪く言われて破って捨てた
シフォンのシャツが本当は好きだった
(『風の姿』より)

⇒『風の姿』(レコチョク試聴あり)

⇒『風の姿』の記事はコチラ

『ひまわり”SUNWARD”』

咲く場所がいかなる所でも、自分がそこにいる限り自分の香りを放ち続ける。
周りからどう思われようとも、そこにはいつも確固たる自分がいることを忘れてはならない。

たとえ どんな名前で
呼ばれるときも
花は香り続けるだろう
たとえ どんな名前の人の庭でも
花は香り続けるだろう
(『ひまわり”SUNWARD”』より)

⇒『ひまわり”SUNWARD”』(レコチョク試聴あり)

⇒『ひまわり“SUNWARD”』の記事はコチラ

『アンテナの街』

「出る杭は打たれる」という日本の悪しき風潮を批判したような曲。
協調性を重視する社会では、自分を押し殺すことが美徳とされる。
そんな呪縛から解放されたいなら、いっそそこから逃げてしまうという手もある。

昔あった人たちを型紙にして この街の人は
同じにならなきゃできそこないだと ため息をつく
私を呼んでください 名前で呼んでください
苗字の流れの中にしか 見当たらない者じゃなく
(『アンテナの街』より)

⇒『アンテナの街』(レコチョク試聴あり)

⇒『アンテナの街』の記事はコチラ

『Tell Me, Sister』

コンプレックスを抱えた女が、全て備えた友人との出会いをきっかけに変わってゆく。
「そのままでいい」という言葉が、重く響く。

Tell Me, Sister 教えておくれよ
Tell Me, Sister 恵まれたものは何?
Tell Me, Sister 何を真似ればいい?
「そのままでいいのに」と微笑みだけが残った
(『Tell Me, Sister』より)

⇒『Tell Me, Sister』(レコチョク試聴あり)

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