中島みゆきが『EAST ASIA』に込めた思いとは?

地図

1992年10月7日に発表された20作目のオリジナルアルバムに収録された
『EAST ASIA』
をみていこう。

いろんな雑誌のインタビューでこの曲に対する思いが語られているので、まとめてみたぞ。

中島みゆき『EAST ASIA』

 

『EAST ASIA』(レコチョク)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
ストリングスアレンジ David Campbell

収録アルバム

『EAST ASIA』

『EAST ASIA』(レコチョク)

1992年10月7日に発売されたオリジナルアルバム。

『EAST ASIA』はこのアルバムの1曲目に収録されている。

他には、ドラマ『親愛なる者へ』の主題歌になった『浅い眠り』や映画『奇跡の山-さよなら、名犬平治-』の主題歌『誕生』、そして夜会のテーマ曲『二隻の舟』、不朽の名曲『糸』など、多くの代表曲を取り揃えたラインナップとなっている。

アジア
中島みゆき『EAST ASIA』(アルバム)のみんなの感想1992年10月7日に発売されたオリジナルアルバム 『EAST ASIA』 について、みんなの感想や雑誌『月刊カドカワ』でのコメント...

『EAST ASIA』に込めた想い

アルバムと同名のタイトルだけあって、多くの雑誌のインタビューでこの曲について語っている。

きっかけは地図

1992年9月28日号の『オリコンウィークリー』では、この曲のきっかけは「地図」だと中島みゆきは語っている。

子供の頃に開いた地図はどれも日本が真ん中にあった。

だが、フランスに行ったときにみた地図では、日本は隅っこの方にあり、アメリカに行ったときにみた地図では、どこに日本があるのか分からないくらいのところにあった。

「世界の場所を教える地図は
誰でも自分が真ん中だと言い張る」

この歌詞にあるように、中島は、国によって地図の描かれ方が異なることに強い違和感を抱いたのだ。

西はどっち?国境って何?

1992年11月号の『月刊カドカワ』では、回っている地球の上で「EAST」という東は曖昧なものという。

また、西洋から見た「ASIA」という認識も曖昧なもの。

それは日本人がスウェーデン人とフィンランド人とを区別できないようなもので、西洋の人からしたら中国も日本もきっとそこまでの差はないだろう。

そんなあやふやな中で国境を引くというのはバカげている。

「私のくにをどこかに乗せて 地球は
くすくす笑いながら回ってゆく」

アイデンティティは必要だが、あまりにそれに固執するのもいかがなものかと中島は見ている。

女という視点からいうと

男はタテマエの社会で生きているので、理念で自分を縛り生きづらいところがある。

男が線を引っぱって「ここで立ち止まらなければ」というルールを敷くのであれば、女は「踏んじゃったあ」と笑って線を超えてしまうことがある。

男をがんじがらめにしているものを壊してあげる力が女にあったっていいじゃないか。

そう、中島は語る。

「山より高い壁が築きあげられても
 柔らかな風は笑って超えてゆく
 力だけで 心まで縛れはしない」

土屋太鳳が『EAST ASIA』を語る

2019年1月26日にNHKで放送された『SONGS』の中で女優の土屋太鳳『EAST ASIA』について以下のように感想を述べている。

「何でもそろっているなか本物の愛が薄れていくこの時代だからこそ、圧倒的な真実を歌う中島みゆきさんの歌が多くの人々に共鳴しているのだと思う」

外国人の共感を得た『EAST ASIA』

中島みゆき曰く、レコーディングに関わったアメリカ人はアルバムの中で、この『EAST ASIA』を気に入ってくれた人が多かったという。

また、ラジオ番組に寄せられたリスナーのハガキには、

「中国旅行をしていた時に中国人ガイドにこの曲を聴かせてあげたところたいそう気に入ってくれた」

と書かれていて、この曲のグローバルな存在感が窺える。

中島は『オリコンウィークリー』のインタビューの中で、自分のよくやる作詞の手口で、

「限定することによって、逆に限定されない他のものがみえてくる」

と語っている。

「EAST ASIA」と限定することによって、他の国で暮らす人にも通じる何かが生み出されているのかもしれない。

東洋的なメロディについて

1992年9月28日号の『オリコンウィークリー』でのインタビューで、

「この曲の東洋的な匂いは、新しい試みか?」

と訊かれた中島みゆきは、それを否定している。

特に東洋を意識したというのではなさそう。

小さい頃から聴いていた子守唄、手毬唄など色んな性質の音楽が耳の中に集積しているので、ジャンル分けの線を自分の中で引かなければ、どんなメロディも歌えるそうな。

『EAST ASIA』の映像

中島みゆきは『夜会』やコンサートで『EAST ASIA』を歌っていて、その映像も残っている。

『夜会 VOL.4「金環蝕」』

古事記や日本書紀の「天の岩戸」をモチーフにして描かれたストーリー。

岩戸の中へ籠ってしまったアマテラスとそれを踊りによって外へ出そうとするアメノウズメの2役を中島みゆきが演じている。

劇中で歌われる『EAST ASIA』は、中島が巫女さん?スタイルでヌサ振って歌っているのが印象的。

『中島みゆき ライブ リクエスト -歌旅・縁会・一会-』(初回限定盤)

2007年『歌旅』、2012~2013年『縁会』、2015~2016年『一会』という3つのコンサート曲を収録されたライブアルバム。

この初回限定盤に『歌旅』で歌われた『EAST ASIA』の映像DVDが特典としてついている。

『EAST ASIA』のみんなの感想

『EAST ASIA』はこんな時に聴こう

海外へ飛ぶ飛行機の中で『EAST ASIA』を聴きながら世界の中の自身のアイデンティティを問うてみよう。

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中島みゆきが好きで、人よりちょっと詳しいだけが取り柄の人間やってます。