1992年のアルバム曲『此処じゃない何処かへ』
若さに付きものの、これまでの退屈な日常を脱け出したいという願望を歌った曲。
中島みゆきは、インタビューの中でこの曲について触れ、自身の中にある流れ者根性について語っている。
この記事は、
- 『此処じゃない何処かへ』から見る中島みゆきの流れ者根性
について書いてます!
中島みゆき『此処じゃない何処かへ』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
中島みゆきの流れ者根性
『此処じゃない何処かへ』は、退屈な日常と決別して新境地へ駆け出そうとする若者の姿を描いた曲だ。
1992年「GB」のインタビューの中で、中島みゆきはこの曲について触れている。
「私、自分にね、流れ者根性を感じるのよ。その土地にしがみついてがまんして生きるよりも、身軽でいたいって」
かつては『異国』など、故郷への喪失感を歌ったこともあったが、「今は行くべきところに行きたい」「ここがダメなら次があるさ」と思うようになったという。
ともすれば、現状嫌悪や現状否定にも取られかねないこの曲。
だが、中島みゆきは、この点について、北海道の歴史を引き合いに出す。
「昔、北海道の開拓にきた人が、本州の家も捨てて希望を持って渡ってきたのに、やっぱりダメでしたってことがあったわけじゃない。ここしかないんだ、とがまんしてると死んじゃうんだもん、北海道の場合は」
そのような観点から見れば、流れ者根性は生存するために人間に備わった本能なのかもしれない。
北海道の祖先の血を引き継いでいるからそういう体質なのだと、中島みゆきは自己分析している。
『此処じゃない何処かへ』のみんなの感想
中島みゆきの「此処じゃない何処かへ」が、俺を急き立てる
— 今村 光一郎 (@k_imamura_) February 6, 2018
中島みゆきの「此処じゃない何処かへ」のイントロがカッコ良すぎて無限ループしてる
— N岩 хочет ехать на Хоккайдо (@jazykoslova112) July 4, 2013
卒業文集に「此処じゃない何処かへ」って書いちゃうくらいには中島みゆき的中二病患者でした
— 諌月🐌くれか (@kureka) February 28, 2011
『此処じゃない何処かへ』はこんな曲
誰もが通ってきた青春時代の一幕を描いたような1曲。
教えられたものが果たして真実なのか、自分で模索していかなければならない。
もぐりこんだライヴハウスは
帰りも一人だったけど
握りしめたグラスの氷
溶かす何かの熱を見た
(『此処じゃない何処かへ』より)
『此処じゃない何処かへ』をフルで聴く方法
単品購入
収録アルバム
『EAST ASIA』
1992年リリースのオリジナルアルバム。
- フジテレビ系ドラマ「親愛なる者へ」の主題歌『浅い眠り』
- 映画「奇跡の山 さよなら、名犬平治」の主題歌『誕生』
- 「夜会」のテーマ曲『二隻の舟』
- 不朽の名曲『糸』
を含む全9曲。
【収録曲】
『EAST ASIA』『やばい恋』『浅い眠り』『萩野原』『誕生』『此処じゃない何処かへ』『妹じゃあるまいし』『二隻の舟』『糸』
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