夜会

中島みゆき『夜会1990』の見どころ&みんなの感想

デッキチェア

1990年に上演された『夜会1990』

1989年にスタートした「夜会」に続く2作目の本作は、初めて市販用に映像化された。
今とは違う草創期ならではの「夜会」の形に触れることができる。
特徴から見どころまで、色々みていこう。

この記事は、

  • 『夜会1990』の特徴
  • 『夜会1990』の見どころ&みんなの感想

について書いてます!

夢おじ子
夢おじ子
中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

中島みゆき『夜会1990』

1990年上演。初めて映像化された「夜会」作品。
様々なシチュエーションの中の様々な女の孤独にスポットライトが当てられている。

『夜会1990』の特徴

ビデオ映像化初の「夜会」作品

『夜会1990』は初めて市販用に映像化された作品だ。

1989年の「夜会」第1回作品については資料用の映像しか残されていない。

草創期のスタイル

1989年からスタートした「夜会」は、1994年の「夜会VOL.6 シャングリラ」まで、すでにレコードで発表済みの曲が用いられている
「夜会1990」もそのスタイルだ。

また、本作ではまだストーリー性を帯びておらず、断片的なシチュエーションの中で色んな役柄が演じられている。
また、観客相手に話しかけるスタイルをとっており、コンサートの色彩を多少なり残しているのも特徴だ。

舞台設定

冒頭は、中島みゆきがデッキチェアに横になっているシーンから始まる。
「邯鄲 夜会1991」(幻冬舎文庫)のシナリオによると、客船の甲板という設定になっている。
ト書きには「涼しくなりだした潮風」とあるので、季節は秋の入口といったとこだろう。

恋の傷を癒そうと船旅に出た女は、この甲板から、船内のバーへと場所を移して、恋の曲を歌い繋いでいく。
やがて辿り着いた地下のパウダールームで、女は、どこへも外線に繋がっていない電話を取る

様々な女を演じる中島みゆき

草創期のこの頃の「夜会」は、まだストーリーというものがなかった。
様々なシチュエーションの中で、中島みゆきが異なる女を演じている
例えば、都会の荒波に揉まれながら奮闘するОL、離婚の手続きを済ませてきた女、タイムキーパーやフロアディレクターなどテレビマンの女etc.

セットリスト

『夜会1990』では、以下の曲が歌われている。

『二隻の舟』『彼女によろしく』『ミルク32』『流浪の詩』『窓ガラス』『うそつきが好きよ』『元気ですか』『クレンジングクリーム』『月の赤ん坊』『断崖-親愛なる者へ-』『孤独の肖像』『強がりはよせヨ』『北の国の習い』『ショウ・タイム』『Maybe』『ふたりは』

『夜会1990』の見どころ

『二隻の舟』

毎回歌われる「夜会」のテーマ曲。
劇中ではその一部しか歌われないことか多いが、「夜会1990」ではフルで歌われ、じっくり聴かせてくれる。

「夜会」ごとにアレンジを変えて歌われるが、本作で歌われるこの曲はニュートラルな印象だ。
1992年のアルバム『EAST ASIA』に収録されているバージョンに近い。

おまえとわたしは たとえば二隻の舟
暗い海を渡ってゆくひとつひとつの舟
互いの姿は波に隔てられても
同じ歌を歌いながらゆく 二隻の舟
(『二隻の舟』より)

⇒『二隻の舟』の記事はコチラ

『窓ガラス』

1978年に研ナオコへ提供し、それまでセルフカバーされなかった曲だ。
劇中では、研ナオコのバックで演奏していたTHE ALFEEのエピソードにも触れられている

それよりも 雨雲が気にかかるふりで
あたしは窓のガラスで 涙とめる
ふられても ふられても 仕方ないけれど
そんなに嫌わなくて いいじゃないの
(『窓ガラス』より)

⇒『窓ガラス』の記事はコチラ

『Maybe』

「夜会1990」のために書き下ろされた曲。
「邯鄲 夜会1991」(幻冬舎文庫)のシナリオでは、この曲のシーンについて以下のように書かれてある。

「ここまでのストーリーが、急速に早送りのように総括されます」

様々な境遇にいる女たちの思いが1つにまとめられた曲なのだ。

Maybe 夢見れば Maybe 人生は
Maybe つらい思いが多くなるけれど
Maybe 夢見ずに Maybe いられない
Maybe もしかしたら
(『Maybe』より)

⇒『Maybe』の記事はコチラ

『ふたりは』

「夜会1990」のために書き下ろされた曲。
中島みゆきと2人の女性コーラスによって歌われている。
「邯鄲 夜会1991」(幻冬舎文庫)のシナリオには、この曲のシーンについて以下のように書かれてある。

「三人のそれぞれの立場と役割が変わってゆきます」

コーラス2人は、一般市民の持ついやらしさや弱さの象徴。
それは、やがて哀れさ、愛、春の精へと変わってゆく。

緑為す春の夜に ふたりは
凍えきってめぐりあった
与えあう何ものも残ってはいないけど
もう二度と傷つかないで
(『ふたりは』より)

『夜会1990』のみんなの感想

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