中島みゆきは、これまでに反戦や反対運動を歌った曲をいくつか発表している。
戦争というフィルターを通して人間の愚かさや悲しみが描かれ、現代社会を生きる誰しも身につまされる曲ばかりだ。
この記事は、
- 反戦・反対運動を歌った中島みゆきの曲
について書いてます!
『Nobody is Right』
- 2007年
- 収録アルバム『I Love You, 答えてくれ』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三 中村哲
この曲に歌われている「正しさとは何か?」というテーマは、この曲の発表よりずいぶん前から考えていたようだ。
2001年のインタビューで、9.11事件について意見を求められた中島みゆきは、戦争における正しさは簡単に結論つけられるものではない、とその難しさを語っている。
それから6年後、中島みゆきがようやく出した答えがこの曲なのだ。
争う人は正しさを説く
正しさゆえの争いを説く
その正しさは気分がいいか
正しさの勝利が
気分いいんじゃないのか
(『Nobody is Right』より)
正しさと正しさとが
相容れないのはいったい何故なんだ
(『Nobody is Right』より)
中島みゆきの「Nobody is Right」聴いています。絶対正義と思う人同士の衝突が戦争を生む。
— kennel (@kennel_org) September 8, 2010
いつも何か攻撃対象を探しては攻撃して、怒りや憎しみを生んでばかりの人の人生って寒いだろうね。
中島みゆきさんの
「Nobody Is Right」を聞いて歌詞を読むと良いと思う。自分の正しいと思うことが全てじゃない。不愉快だと一方的にけなすから対話じゃなくて批判がくる。
人間は対話できるはず— ハットラボ(服部 博明)@臨床検査技師 (@hiroaki_hattori) November 16, 2021
『ひまわり“SUNWARD”』
- 1994年
- 収録アルバム『LOVE OR NOTHING』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
どんな土地でも咲き、香り続けるひまわりの美しさを、領土や国籍で人を分ける人間社会と対比的に歌っている。
そんなテーマから、中島みゆきは、返還前の香港でラストにこの曲を歌っている。
私の中の父の血と
私の中の母の血と
どちらから選ばせるように
柵は伸びてゆく
(『ひまわり“SUNWARD”』より)
たとえ どんな名前で
呼ばれるときも
花は香り続けるだろう
(『ひまわり“SUNWARD”』より)
ウクライナの花はひまわりと聞いて、すぐ思い出したのは中島みゆきの「ひまわり”SUNWARD”」https://t.co/zjQGHQ1uQu
— シャスタ デイジー (@shastadaisy1129) February 28, 2022
かなり前に中島みゆきの「ひまわりSUNWARD」のことをつぶやいたが、今になって「いいね」がついた。あたかもロシア兵士に「ひまわりの種をポケットに入れておけ。あなたが死んだらそのひまわりがウクライナで育つことになるから」と訴えたウクライナ女性がいたという。ものすごいシンクロニシティー。
— SATONOKUMA (@satonokuma) February 28, 2022
『歌うことが許されなければ』
- 2020年
- 収録アルバム『CONTRALTO』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
世の中に浮上していた難民問題に、心が動き、作り始めた曲。
難民キャンプでは母国語が使えない状況を、自身の歌い手という立場に重ねた。
国を追われた人々は、ささやかな自由さえ奪われてしまうのだ。
もの言わぬ魚さえ 歌いたい 波に紛れて
もの言わぬ枝でさえ 歌いたい 夜に紛れて
繰り返される戦いの日々
言葉は閉じこめられてゆく
(『歌うことが許されなければ』より)
歌うことが許されなければ わたしは何処へゆこう
(『歌うことが許されなければ』より)
コロナ禍で普段通りのライヴが催されなくなったり、香港で抗議歌を歌うことが禁じられたり、そんなことは誰も予想もしていなかった筈の2020年初頭に「歌うことが許されなければ」という歌を発表した中島みゆきのシンクロニシティに身震いすることがありますよ。
— (@solascape) July 9, 2020
中島みゆきさんの「歌うことが許されなければ」の歌詞が現実になりつつありそうで怖いよ。。。
— ゆうき@まどかちゃんからもらい泣き (@MeruMado_Y_313) March 26, 2020
『4.2.3.』
- 1998年
- 収録アルバム『わたしの子供になりなさい』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1996~1997年にペルーで起きた日本大使公邸襲撃占拠事件をモチーフにした曲。
現地の人が犠牲になったにも関わらず、メディアが日本人の無事だけを嬉々として報道したことに対し、日本の行く末に警鐘を鳴らしている。
日本人が元気に手を振っていますとリポーターは興奮して伝え続ける
黒い蟻のようなあの1人の兵士のことはひと言も触れない 一言も触れない
(『4.2.3』より)
この国は危い
何度でも同じあやまちを繰り返すだろう 平和を望むと言いながらも
日本と名の付いていないものにならば いくらだって冷たくなれるのだろう
(『『4.2.3』より)
ミャンマーやアフガニスタンの情勢を見て「日本はまだマシだ」などと軽々しく言えてしまうのは、直接関わりの無い人間がいくら苦しもうと自分の知ったことではない、と考えているからだ。中島みゆきが『4.2.3』で歌った通り、”日本と名のついていないものにならば いくらだって冷たくなれるのだろう”
— Daichi Nomura (@3h17) August 22, 2021
#中島みゆき がトレンド入りとは。たまたま昨日今日と聴いてたよ(35年以上のファン)。
「4.2.3」はペルー日本大使館人質事件がモチーフだが9.11とも重なる。「EAST ASIA」はまるで今の香港のよう。時間を超えて普遍的。やはり中島みゆきは女神なのか。— あずみ (@azumyn) July 21, 2020
『吹雪』
- 1988年
- 収録アルバム『グッバイガール』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
原発の反対運動がモチーフになった曲。
反対の声を上げ続けるうちはいいが、一番怖いのは、ブームが去り、静まり返ってしまうことだ。
忘れ去られ、それが当たり前になってしまわないために、声を上げ続けなければならない。
降り積もる白いものは 羽の形をしている
数えきれない数の 羽の形をしている
あまりにも多過ぎて やがて気にならなくなる
(『吹雪』より)
疑うブームが過ぎて 楯突くブームが過ぎて
静かになる日が来たら 予定どおりに雪が降る
(『吹雪』より)
中島みゆきさんが、「吹雪」で「恐ろしいものの形をノートに描いてみなさい/そこに描けないものが君たちを殺すだろう」と歌っていた。2001年発表曲。みゆきさんの歌は時代を遥か前から抉り出していて古くなることがない。と、古い信者は思う。https://t.co/rhU4ksbzTL
— 鷺 (@yasunasaginuma) August 1, 2021
中島みゆきの「吹雪」という曲の、「疑うブームが過ぎて 楯突くブームが過ぎて 静かになる日が来たら 予定通りに雪が降る」という歌詞を最近よく思い出す
— 言=ニ=隹 (@WqZiqGKhHwjzaG7) February 18, 2021
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