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中島みゆきのアルバム『miss M.』の全曲解説&みんなの感想

線路

1985年11月7日に発売された13作目のオリジナルアルバム
『miss M.』
をみていこう。

『miss M.』の特徴

 

『miss M.』(レコチョク試聴あり)

1985年11月7日に発売された13作目のオリジナルアルバム。

音楽の方向性を模索していたいわゆる「御乱心の時代」の産物で、全体的にロック調が色濃く出ている。

BOØWY布袋寅泰もギターで参加している。

全曲解説

『極楽通りへいらっしゃい』

『極楽通りへいらっしゃい』(レコチョク試聴あり)

1985年の「GB」12月号のインタビューの中で、この曲が5年前の1980年のコンサートの中で披露されていたことが明かされている。

中島みゆきのファンだという漫画家のさくらももこは、エッセイ「もものかんづめ」の中で、ОL時代の歓迎会でこの曲を歌い、周りを気まずい雰囲気にさせてしまったエピソードを披露している。

歌詞解釈

酒場にやってきた不幸な男をママが慰めようとしている。

「今夜はようこそ ここは極楽通り」

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『あしたバーボンハウスで』

『あしたバーボンハウスで』(レコチョク試聴あり)

アレンジを手掛けた後藤次利らしいダーク感たっぷりのロックサウンド。

中島みゆきの気だるい歌声によって、どこまでも酔って堕ちていきそう。

歌詞解釈

バーボンハウスで来ることのない人を待つ客。

話しかけてきた手品師が、束の間の幻をその客に見せようとする。

「あしたバーボンハウスで幻と待ち合わせ
 ひどい雨ですねひとつどうですかどこかで会いましたね」

『熱病』

『熱病』(レコチョク試聴あり)

編曲はチト河内だが、後の1988年のシングル『仮面』のB面曲には椎名和夫による編曲の別バージョンが収録されている。

歌詞解釈

鬱屈した日常を逃れて、熱に浮かれた世界へと迷い込んでいくのである。

「でも HaHaHa 春は扉の外で
 でも HaHaHa 春は誘いをかける
 教えて教えて 秘密を教えて いっそ熱病」

『それ以上言わないで』

『それ以上言わないで』(レコチョク試聴あり)

こちらは昔ながらの中島みゆきの世界観。

ごくありふれた失恋を描いているが、「ここで貴女を殺したかった」などドキッとする心情が盛り込まれている。

それも等身大の女の気持ちなのだろうか。

ちなみに、これについて中島みゆきは「GB」のインタビューで以下のように語っている。

「最近、行動派だから「もう振り向かないもんは殺しちゃうから」って。(笑)」

歌詞解釈

男が女を海へ連れ出したのは別れ話を切り出すため。

男から別の女の存在が告げられようとした瞬間、「それ以上言わないで」と女は遮る。

「君は強い人だからいいね1人でも
 だけど僕のあの娘は
 …それ以上言わないで」

『孤独の肖像』

『孤独の肖像』(レコチョク試聴あり)

1985年9月18日にリリースされたシングル曲であるが、こちらはアルバムバージョンで、イントロや途中のシンセなどが変化している。

後の1993年の曲『孤独の肖像1st.』は、この『孤独の肖像』の原形である。

このアルバムをリリースした当時の中島みゆきは、この原形を歌うには音域が狭かった。

また、編曲を手掛けた後藤次利のサウンドとも合わなかったということで、ガラリとイメージが変わるほどに手が加えられた。

歌詞解釈

大事な存在を失って失意の底にいる。

もう誰も信じられないがゼロからもう一度愛を始めようとしている。

「Lonely face 愛なんて何処にもないと思えば気楽
 Lonely face はじめからないものはつかまえられないわ」

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『月の赤ん坊』

『月の赤ん坊』(レコチョク試聴あり)

全体的にロック色の強いアルバムであるがこちらの曲に限っては静寂が漂う曲となっている。

こちらの曲は、今は廃盤となってしまったが、1989年発売のベストアルバム『中島みゆき PRESENTS BEST SELECTION 16』にエントリーされた曲だ。

歌詞解釈

寂しさを押し隠しながら生きている大人も、窓辺に立って月の光を浴びれば、寂しん坊の心が露わになってしまう。

「裸足のままで蒼い窓辺に立てば
 折れそうな三日月」

『忘れてはいけない』

『忘れてはいけない』(レコチョク試聴あり)

タイトルからして何か強いメッセージを訴えているように思えるが、中島みゆきからするとそのつもりはないようだ。

「GB」のインタビューでは以下のように答えている。

「いわゆるメッセージソングってイメージの中にはさ、「忘れてはいけないことがある。それはこれなのである」というふうなものを期待するでしょ。
でもあたし、それをやる気がないんだよね。
演説家になる気持ち、ないからね」

歌詞解釈

事情あって言葉にできない思いをジッと胸に秘めている人もいるのである。

それを忘れてはならない。

SNSがさかんな今を生きる我々にとって身につまされる歌である。

「忘れてはいけないことが必ずある
 口に出すことができない人生でも」

『ショウ・タイム』

『ショウ・タイム』(レコチョク試聴あり)

世の中を独自の視点で切り抜いていくというのは中島みゆきの得意分野であるが、この歌、曲も歌詞もユニークで、かなりポップな仕上がりになっている。

歌詞解釈

起伏のない平和な日常を生きていると虚像の世界へ飛びたくなってくる。

テレビはその欲を満たすようなものを映してくれるショウタイムだ。

「いまやニュースはショウ・タイム
 いまや総理はスーパースター
 カメラ回ればショウ・タイム
 通行人も新人スター」

『ノスタルジア』

『ノスタルジア』(レコチョク試聴あり)

群れをなさない一匹狼といった感じのちょっと男くさいナンバー。

ヤサグレた物言いが、なんだか切なさを誘う。

ノスタルジアとは、寂しさの末に故郷を恋しがることをいうが、この女にとっての故郷とは……?

ギターにBOØWY布袋寅泰が参加している。

歌詞解釈

別れた男が残しっていったのは思い出。

その思い出にケリがつけられず、1人にもうまくなれず、悶々としている。

「ノスタルジア ノスタルジア 抱きしめてほしいのに
 ノスタルジア ノスタルジア思い出に帰れない」

『肩に降る雨』

『肩に降る雨』(レコチョク試聴あり)

人生の応援歌にぜひエントリーしていただきたい1曲。

作家の柳美里もこの曲がお気に入りのよう。

1992年のフジテレビ系ドラマ「親愛なる者へ」では、三村るい子(横山めぐみ)のテーマソングのような位置づけで劇中で流れていた。

高校陸上部で有望視されていた彼女は、怪我で選手生命を絶たれた暗い過去を持つ。

リタイア後も、ひたむきに生きる彼女の姿に、とてもマッチしていた曲であった。

歌詞解釈

孤独になるのも1人、そこから立ち直るのも1人。

肩に降る雨の冷たさを生きる原動力にすることだってできるのである。

「肩に降る雨の冷たさは生きろと叫ぶ誰かの声
 肩に降る雨の冷たさは生きたいと迷う自分の声」

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中島みゆきが好きで、人よりちょっと詳しいだけが取り柄の人間やってます。