アルバム

中島みゆき『I Love You, 答えてくれ』の曲解説&みんなの感想【試聴あり】|『本日、未熟者』『一期一会』『Nobody Is Right』を収録したアルバム

愛

2007年の中島みゆきのオリジナルアルバム『I Love You, 答えてくれ』

コンサートで歌う曲を意識して制作アルバムとあって、馴染みやすいラインナップになっている。
ジャケットのダイナミックな毛筆書体が表すように、全体的にアップテンポな曲が多くエネルギッシュな印象を与える。

1曲ずつみていこう。

この記事は、

  • 『I Love You, 答えてくれ』の特徴
  • 『I Love You, 答えてくれ』の曲解説&みんなの感想

について書いてます!

夢おじ子
夢おじ子
中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

中島みゆき『I Love You, 答えてくれ』

2007年リリースのオリジナルアルバム。

  • TOKIOに提供された『本日、未熟者』
  • TBS系「世界ウルルン滞在記”ルネサンス”」主題歌『一期一会』
  • 宮﨑あおいもCMで歌った反戦歌『Nobody Is Right』
  • TBS系「世界ウルルン滞在記”ルネサンス”」エンディング曲『昔から雨が降ってくる』

を含む全11曲。

【収録曲】
『本日、未熟者』『顔のない街の中で』『惜しみなく愛の言葉を』『一期一会』『サバイバル・ロード』『Nobody Is Right』『アイス・フィッシュ』『ボディ・トーク』『背広の下のロックンロール』『昔から雨が降ってくる』『I Love You, 答えてくれ』

⇒レコチョクで購入(試聴あり)

⇒今なら無料でお試し!「ゲオ宅配レンタル」

『I Love You, 答えてくれ』の特徴

週間オリコンチャート4位

『I Love You, 答えてくれ』は2007年10月3日にリリースされ、週間オリコンチャート4位を記録している。

『ララバイSINGER』の続編?

ヤマハミュージックが2007年に出版したフリーペーパーのインタビューの中で、本アルバムについて説明している。
前作のアルバム『ララバイSINGER』を制作していた時点で、本アルバムの収録曲は出揃っていたようだ。

「それを上巻下巻だったり、赤組白組のように振り分けたわけで」

中島みゆきは、本アルバムと『ララバイSINGER』を1セットで捉えている。
この2つのアルバムを制作する上で、「コンサートで歌う曲」を意識してラインナップを決めていった
「覚えやすい歌詞にしたし(笑)」とも語っている。

この2つのアルバムの違いについて、中島みゆきは以下のように述べている。

「ララバイ(子守歌)でゆっくり眠ったなら、さあ、目を覚まそう、今日も1日頑張ろうってアルバムかな」

題字は三代目魚武濱田成夫が書いた

本アルバムで目を引くのは、ジャケット全面にほとしばるような毛筆体で書かれた題字。

このダイナミックな「I Love You, 答えてくれ」を書いたのは、三代目魚武濱田成夫
詩人、ミュージシャン、書家、俳優というマルチな才能の持ち主だ。
中島みゆきとは2004年「夜会VOL.13 24時着 0時発」で共演している。

三代目魚武濱田成夫へ題字を依頼するまでには、中島みゆきの方で試行錯誤があったようだ。
当初、中島みゆきの頭の中には題字にしたい活字のイメージがあった。
まずは自分で書いてみてしっくりこず、つづいてデザイナーへ依頼しあれこれ案を出してもらうも、これもいまいちピンとこない。

「こうなりゃ、困ったときの魚武だ」と三代目魚武濱田成夫に白羽の矢が立った。
彼がどういう字を書くのか知っていたからだ。

中島みゆきから電話をもらった三代目魚武濱田成夫は、即、そのオファを引き受けた。
中島みゆきの大ファンである彼は、電話を切った後、身に余る光栄から嬉しすぎてしばらく立ち尽くしていたという。
彼は、当時の心境について以下のように振り返っている。

「中島みゆきさんのアルバムの題字を書くということは、みゆきさんが命をかけて生み出した子供の名前を書くということ」

三代目魚武濱田成夫は覚悟を決めてこの仕事に臨んだ。

ちなみにこの題字、CDに収まるサイズで書かれた訳ではない。
中島みゆきが語るところによると、1文字最低1メートル四方の紙に書かれている
CDのジャケットの枠に収めるために、ずいぶん縮小されているのだ。

『I Love You, 答えてくれ』の曲解説&みんなの感想

『本日、未熟者』

⇒『本日、未熟者』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三 中村哲

2007年にTOKIOへ提供された。
2007年放送のドラマ「受験の神様」(日本テレビ系)の主題歌に起用され、週間オリコンチャート2位を記録している。

本アルバムをレコーディングしている時に、TOKIOサイドから曲のオファがあった。
ドラマの大まかな内容を聞いた中島みゆきは、ボーカルの長瀬智也の声域などを加味して、本アルバムの収録曲の中からこの曲を選んだのである。
ちなみに、中島みゆきと長瀬智也はキーが同じらしい。

怒涛のような日々を、がむしゃらに、そして、不器用に生きる姿が描かれている。

野望はあるか 義はあるか 情(なさけ)はあるか 恥はあるか
あいにく本日、未熟者 わたくし本日、未熟者
あいにく本日、未熟者 わたくし本日、未熟者
(『本日、未熟者』より)

⇒『本日、未熟者』の記事はコチラ

『顔のない街の中で』

⇒『顔のない街の中で』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三

街ですれ違う多くの人が匿名性を帯びている。
一見、自分とは無縁の存在であったとしても、向き合っていくことが大切なのだ。

見知らぬ人の痛みも
見知らぬ人の祈りも
気がかりにはならないだろう
(『顔のない街の中で』より)

『惜しみなく愛の言葉を』

⇒『惜しみなく愛の言葉を』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三

内面に語りかけてくる優しい歌声。
自分がもし、その日限りしか咲くことのできない花だったら、あらん限りの愛の言葉を伝えたくなるもの。

いいえ私は 明日をも知れず 今日在るだけの1日の花
いいえ私は 明日を憂えず 今日咲き尽くす1日の花
惜しみなく愛の言葉を 君に捧ぐ今日も明日も
(『惜しみなく愛の言葉を』より)

『一期一会』

⇒『一期一会』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三

2007~2008年に放送された紀行番組「世界ウルルン滞在記”ルネサンス”」の主題歌
本アルバムに先行して、2007年7月11日にシングルリリースされた。

この曲は、番組のために書き下ろした訳ではなく、すでにあった曲を提供している。
ただ、番組のコンセプトに合わせるために、少々の手直しが施された
バックコーラスには、アレンジャーの瀬尾一三も参加。

旅人の目線から、別れ際の挨拶を歌った曲。

忘れないよ 遠く離れても
短い日々も 浅い縁も
忘れないで 私のことより
あなたの笑顔を 忘れないで
(『一期一会』より)

『サバイバル・ロード』

⇒『サバイバル・ロード』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三

男くさいロックナンバー。
この街で生きていくには、周りを警戒しなければならない。
優しい顔して近づいてくる人間に裏切られるということはよくあること。

社交辞令 つくり笑い すべてまともに受けりゃ
油断のあとで 寒さに気づく 身ぐるみ剥がれて気づく
(『サバイバル・ロード』より)

『Nobody Is Right』

⇒『Nobody Is Right』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三 中村哲

自分と違う意見の人間を否定し続けるとやがて孤独になっていく。
世の中に絶えない争いに対する疑問と怒りが入り混じったメッセージ性の強い曲だ。

2015年に放送されたテレビCM「earth music&ecology」の中で、女優の宮﨑あおいによって歌われ、話題を呼んだ。

もしもあなたが全て正しくて
とても正しくて 周りを見れば
世にある限り全てのものは
あなた以外は間違いばかり
つらいだろうね その1日は
嫌いな人しか 出会えない
(『Nobody Is Right』より)

⇒『Nobody is Right』の記事はコチラ

『アイス・フィッシュ』

⇒『アイス・フィッシュ』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 中島みゆき 瀬尾一三

静謐なサウンドと歌唱が氷の世界へと誘ってくれる。
アイスフィッシュとは、南極周辺の深海に生息する魚。
過酷な環境を生き延びるために鱗をほとんど持たず、脊椎動物の中で唯一ヘモグロビンがない透明な血を有している。

我を守り 我をかばい 鎧(よろ)うほどの物が中にあるのか
憫れなるものは 氷の鱗
(『アイス・フィッシュ』より)

『ボディ・トーク』

⇒『ボディ・トーク』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三 小林信吾

中島みゆき曰く、この曲は、本アルバムの特徴を色濃く反映している。
インタビューの中で、以下のように語っている。

「言葉そのものは単純な歌ばかり。転べば痛いってくらい。単純というより肉体的な言葉。”ボディ・トーク”ですかね。その意味では、今回のアルバムは裏もないし、文学部系でないかも」

言葉の無力さを歌っている曲だが、本人曰く、それに諦めるのではなく、「チキショ~!」みたいな叫びが根底にはある。

事実、心に映ってるのは
海なんかでも霧なんかでもないのにさ
伝われ 伝われ 身体づたいに この心
言葉なんて迫力がない 言葉なんて なんて弱いんだろう
(『ボディ・トーク』より)

『背広の下のロックンロール』

⇒『背広の下のロックンロール』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三 中村哲

サラリーマンの応援歌。
バシッと揺るがない背広姿とは裏腹に、内面は意外と脆かったりする。
自分を鼓舞するために心の中で歌うロックンロールなのだ。

ネクタイで首をしめて 荒くれをつなぎとめても
革靴に足を詰めて さすらいをつなぎとめても
背広の下のロックンロール
誰に見せる為じゃない 己れの為だ
(『背広の下のロックンロール』より)

『昔から雨が降ってくる』

⇒『昔から雨が降ってくる』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三

2007~2008年に放送された紀行番組「世界ウルルン滞在記”ルネサンス”」のエンディング曲

命の輪廻を思わせる歌詞。
「僕」が木や魚や虫などに生まれ変わっていく長い命の旅の中で、雨は、昔も今も同じように降り続けている。

昔、僕はこの崖の極みの 1粒の虫だったかもしれない
地平線の森へ歩きだした 疑わない虫だったかもしれない
あの雨が降ってくる
僕は思い出す 僕の正体を
(『昔から雨が降ってくる』より)

『I Love You, 答えてくれ』

⇒『I Love You, 答えてくれ』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三

中島みゆきは、本アルバムのテーマがこれ以上に分かりやすいものはないという思いで、この曲をアルバムタイトルに採用した。
「裏のないアルバム」という意味では、これほどストレートなものはない。

中島みゆきは、コンサートのラストで観客に、「同じ時代に生まれてきてくれてありがとう」という言葉をプレゼントしている
この曲にも、似たセリフがある。

惚れたほうが損になるなんて 取り引きや投資じゃあるまいし
惚れて嬉しい 単に嬉しい 同じ時代に生まれて嬉しい
愛さずにいられない馬鹿もいる
悩まないで受けとればいいんだよ
(『I Love You, 答えてくれ』より)

中島みゆきのシングル曲を今すぐ聴きたい!(無料お試し期間実施中!)

中島みゆきのシングル曲はお手持ちのスマホ・パソコン・タブレット端末で今すぐ聴くことができる。

「Amazon Music Unlimited」なら、月額980円(プライム会員は月額780円)で、中島みゆきのシングル曲(カップリング含む)が聴き放題!!
(※1975年版『時代』、映画主題歌バージョン『瞬きもせず』は含まない)

もちろん中島みゆき以外のアーティスト曲も聴くことができる。
その数、9,000万曲以上!!

新規登録の場合、無料お試し期間があるので安心!

⇒登録はコチラ
【公式サイト】

\お試し期間中でも解約OK/

聴く
【無料お試し!!】中島みゆきの曲がサブスク配信で聴ける!!2020年1月8日より、ついにサブスク(定額制)配信で中島みゆきの曲を聴けるようになった。 音楽配信サービス『Amazon Mus...
ABOUT ME
yumeojiko
中島みゆきファン歴30年以上