ラジオ

中島みゆきと甲斐よしひろの対談|1980年放送「サウンドストリート」より

1980年9月10日放送の「サウンドストリート」(NHK-FM)に中島みゆきがゲスト出演している。
音楽のことはもちろん、普段の暮らしぶりや理想の男性像など、プライベートのことについてDJの甲斐よしひろが、根掘り葉掘り訊いている。

2人の対談をみていこう。
(※部分的に編集しています)

この記事は、

  • 中島みゆきが寝る時間は午前3時
  • 中島みゆきの家にはテレビがない
  • 中島みゆきは年上の男しか好きにならない
  • 中島みゆきの好きな季節嫌いな季節

について書いてます!

夢おじ子
夢おじ子
中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

1980年・秋のツアーについて

甲斐「中島みゆきさんをお招き致しております。髪型がちょっと変わったね?」
みゆき「うん、あせもが出たもんで。暑いの弱くてね(笑)」

他愛もない話で中島みゆきを迎え入れた甲斐よしひろ。
17日からスタートする今回の秋のツアーは、県庁所在地を外す形で全国を巡るという。

甲斐「巡業という雰囲気で?」
みゆき「ツアーって言って!(笑)」

甲斐よしひろは、県庁所在地でないところを巡るツアーを巡業と呼ぶらしい。

甲斐「なんか大道芸みたいじゃない?」
みゆき「アハハハ!」
甲斐「1人で歌うんじゃないんでしょ?」
みゆき「曲にもよるけど一番多くて5人かな」

中島みゆきが寝る時間は午前3時

甲斐「春はなんとなくラジオだけで暇そうな雰囲気でしたが」
みゆき「ううん、作曲活動が忙しくって。こうでも言わにゃ(笑)」

今年の夏、中島みゆきは風邪を1カ月もこじらせ、地元の北海道で療養していた。

みゆき「体力つけておかなきゃねと思って、最近はね、朝はわりと早めに起きて、1日3食たべるようにして、ときどき4食とか。そんでもって、夜は早めに寝るようにして」
甲斐「夜は何時に寝るの?」
みゆき「3時には寝たいなあと。早いでしょ?」

北海道の食べ物

甲斐「北海道のお盆って何すんの?」
みゆき「お盆はとうきび食べるの」

笑福亭鶴瓶の対談の中でも、中島みゆきは大通公園のとうきびワゴンを勧めている。

甲斐「正月は?」
みゆき「餅食べるの。あら九州、餅食べない?(甲斐の故郷は福岡)」
甲斐「正月にとうきび食べないの?」

甲斐よしひろは、旬というものを知らないらしい。
中島みゆきからドン引きされた甲斐は、苦笑いで言い訳する、

甲斐「俺、嫌いなんだもんトウモロコシって」
みゆき「あらどうして? 非常食で食べ過ぎたとか?(笑)」
甲斐「すいとんか(笑)」

甲斐は、北海道に来た時は、ルイベしか食べないという。
ルイベとは、生鮭を刺身用に凍らせた北海道の郷土料理だ。

甲斐「ルイベって英語と思ってたんだけど、違うの?」
みゆき「ルイベはアイヌ語で凍らせた生モノって意味。だから、熊肉のルイベってのもあるし」

ここで1曲、『狼になりたい』

⇒『狼になりたい』(レコチョク試聴あり)

飲み屋への不満

甲斐「酒を飲み始めたみたいで」
みゆき「そう、最近ぽちぽち、健康のために(笑)」
甲斐「どこで飲むの?」
みゆき「そうね、相変わらず焼き鳥屋とかそういうとこだけど。パブとかしか行かないから」

中島みゆきは、東京の飲み屋に不満があるようだ。

みゆき「夜、早いんだよ。札幌だったら2時くらいまでバアって盛り上がってるでしょ?」

東京の場合は、タクシーで帰らなくていいように23時頃にお開きというケースが多い。
0時を過ぎても酒を飲もうものなら、周りから「大丈夫かしら?」という目で見られがちだ。

甲斐よしひろはというと、地元の福岡では屋台でしか飲まない。
中島みゆきにとって、福岡の屋台は、東京のと比べると規模が違って見える。

みゆき「テレビ積んで、冷蔵庫積んで、ガソリンも積んできてしまうんだもん、スゴイわ~」
甲斐「水だけは公衆便所から引いてくんだけどね」
みゆき「アハハハ!」
甲斐「あれ知ると、どうしても水おかわりって言いづらいよね(笑)」
みゆき「公衆便所の水ってさ、水洗のヤツ押してそっから、汲んでくんの?」
甲斐「便器から汲んでくるってこと?」

どうやら中島みゆきは、家庭用の水洗トイレを流した時にタンクへ注がれる蛇口の水をイメージしているらしい。

みゆき「それでコップに汲めるじゃない? どんぶり洗うのなんかそれでいいじゃん(笑)」

ここで1曲、『キツネ狩りの歌』

⇒『キツネ狩りの歌』(レコチョク試聴あり)

⇒『キツネ狩りの歌』の記事はコチラ

中島みゆきの家にはテレビがない

みゆき「テレビ見てる?」
甲斐「見てるよ」
みゆき「自分が出たの見る?」
甲斐「俺、自分出るの見るの嫌なの。吉田拓郎は、好きそうだけどねぇ」

甲斐よしひろによると、吉田拓郎は、自分が出ているつま恋のビデオを2年間もずっと飽きずに観ていたという。
それとは対照的に、甲斐は、自分が出ているものはおろか音楽番組自体を観ることがないらしい。
一方、中島みゆきがテレビで観ているのは歌番組。

みゆき「自分の家にテレビないでしょ。電気屋さんの前で音楽番組が流れてるでしょ。感動ねぇ。ジッと観ちゃうわけ。でも、店員がチャンネル替えちゃうのよね、ヤ~ね~(笑)。最近のって、こっちの方からリモートコントロールみたいなのあるでしょ? と、向こうでおっちゃんが座ったままでカチッと替えれるわけ。腹立つわ~(笑)」

リモコンがまだ出始めた頃の時代だ。

中島みゆきが乳離れした年齢

甲斐よしひろの幼少期へと話題が移る。

甲斐「おふくろのオッパイを噛んでね、頭を引っぱたかれたのを覚えてるよ」
みゆき「いくつまでオッパイ飲んでたの?」
甲斐「そんな大きくまでは飲んでないから、だいたい2才までじゃない?」
みゆき「私、3才半まで飲んでたけどね(笑)」

ここで1曲、『船を出すのなら九月』

⇒『船を出すのなら九月』(レコチョク試聴あり)

中島みゆきは年上の男しか好きにならない

曲がかかっている間、甲斐よしひろは、中島みゆきから理想の男について聞き出していた。

甲斐「どうなんですか? 年齢の雰囲気からいくと、ずっと上の方がよかったり?」
みゆき「ずっと上の方がいいね」

度々、理想の男性について訊かれている中島みゆきだが、その度に年上がいいと答えている。
弟がいるせいか、年下の男性は弟のように見えてしまうらしいのだ。

みゆき「私すごい面倒くさがりだしね。ご飯炊いて食べさせてあげたいというよりかはね、「悪いけどご飯炊いてくれる?」って言いたい方だから(笑)」

甲斐は、年下の男にご飯を食べさせてあげたいと思う最近の女性に違和感を感じているという。

甲斐「ああいうの辛いよ見てて。なんとなく男を手玉に取りたいわっていう雰囲気があってさ」
みゆき「そう?」
甲斐「そりゃ母性本能の裏返しの部分でもあるのね」
みゆき「「悪いけど尽くしてくれない?」っての私あるからさ(笑)」

中島みゆきの好きな季節嫌いな季節

みゆき「夏、ダメなの私」

話題は、季節へ。

みゆき「色気の方へ行かないの。暑いときは冷やし中華食べながら冷蔵庫の蓋開けてその前で寝そべってんのがいい」
甲斐「春と秋はどうですか?」
みゆき「春と秋はね、でもね、北海道離れるとやっぱり暑いの」
甲斐「冬っていうのは気分としてどうですか?」
みゆき「冬は好き。水凍って好き。水気が好きなの。でも、空気中の湿気ってのはあんまり好きじゃないんだけど」
甲斐「夏ってのは苦痛が伴う?」
みゆき「あのね、水の香りよりもね、人の香りや物の香りの方が強いのね」

一方、甲斐よしひろは、人や物の香りが強い方が好きだという。
匂いの捉え方は、男女の恋愛観の違いへと通じてくると甲斐は語る。

甲斐「俺、雑踏とか喧騒の中で愛し合ってる方がいいな。どっか気が滅入りながら疲れながら愛憎関係っていうの? 気分としてはそれが楽。闘ってる雰囲気があるからさ」
みゆき「私なんかポンッとぜんぜん別なところに隠しヨットか何かで出て行くタイプ。そんな感じがする(笑)」

お別れ

いよいよ、番組も終わりが近づいてきた。

みゆき「今度、ウチの番組にもいらしてください」
甲斐「誰が行くかって(笑)」
みゆき「来い来い、差し入れあるぞ。これで来るはずだ(笑)」

この放送から6年後、甲斐よしひろ「中島みゆきのオールナイトニッポン」にゲスト出演する。
だが、差し入れしたのは甲斐の方だった。

⇒中島みゆきと甲斐よしひろの対談記事はコチラ

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