ラジオ

中島みゆきと甲斐よしひろの対談(1980年9月10日放送「サウンドストリート」より)

屋台

1980年9月10日に放送された甲斐よしひろがDJの番組「サウンドストリート」に中島みゆきが出演した。

その模様をまとめてみた。

中島みゆきのプライベートな一面が垣間見える対談だった。

ではいってみよう。

この年のツアーについて

甲斐「中島みゆきさんをお招き致しております。
   髪型がちょっと変わったね?」

みゆき「うん、あせもが出たもんで(笑)
    暑いの弱くてね(笑)」

他愛もない話で中島みゆきを迎え入れた甲斐よしひろ

17日にツアーが始まるという中島。

今回は、県庁所在地を外した形で全国を巡るというらしい。

甲斐「なんか、こうわりと、巡業という雰囲気で?」

みゆき「ツアーって言って!(笑)」

甲斐にとって県庁所在地を交えないコンサートは巡業と呼ぶらしい。

甲斐「なんか大道芸みたいじゃない?」

みゆき「アハハハ!」

甲斐「1人で歌うんじゃないんでしょ?」

みゆき「曲にもよるけど一番多くて5人かな」

中島みゆきにとっての早寝早起き

甲斐「春はなんとなくラジオだけで暇そうな雰囲気でしたが」

みゆき「ううん、作曲活動が忙しっくて。
    こうでも言わにゃ(笑)」

だが、今年の夏は中島みゆきは1カ月もの大風邪を引いたそうで、地元の北海道で療養していたようだ。

みゆき「体力つけておかなきゃねと思って、最近はね、朝はわりと早めに起きて、1日3食たべるようにして、ときどき4食とか――そんでもって、夜は早めに寝るようにして」

わりと定番の療法にのっとった風邪の治し方だが、

甲斐「夜は何時に寝るの?」

みゆき「3時には寝たいなあと。
    早いでしょ?」

中島みゆきは夜型人間であることを自称しているが、ここまでだったとは!

北海道の食べものについて

甲斐「北海道のお盆って何すんの?」

みゆき「お盆はとうきび食べるの」

そういえば、笑福亭鶴瓶との対談の中でも、中島みゆきは大通公園のとうきびワゴンを勧めていた。

甲斐「正月は?」

みゆき「餅食べるの。
    あら九州(甲斐の故郷は福岡)餅食べない?」

甲斐「正月にとうきび食べないの?」

甲斐は、シーズンというものを知らないらしい。

ちょっとドン引きされた雰囲気の中、甲斐は苦笑いで言い訳する、

甲斐「俺、嫌いなんだもんトウモロコシって」

みゆき「あらどうして?
    非常食で食べ過ぎたとか?(笑)」

甲斐「すいとんか(笑)」

甲斐は北海道に来た時にはルイベしか食べないという。

ルイベとは、生鮭を刺身用に凍らせた北海道の郷土料理。

甲斐「ルイベって英語と思ってたんだけど、違うの?」

みゆき「ルイベはアイヌ語で凍らせた生モノって意味。
    だから、熊肉のルイベってのもあるし」

凍ったまま食べるというのがルイベの食し方なのである。

甲斐の謎が解けたところで、曲紹介。

中島みゆき『狼になりたい』(レコチョク試聴あり)

牧場
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屋台の水の中島みゆきのイメージ

甲斐「酒を飲み始めたみたいで」

みゆき「そう、最近ぽちぽち、健康のために(笑)」

甲斐「どこで飲むの?」

みゆき「そうね、相変わらず焼き鳥屋とかそういうとこだけど。
    パブとかしか行かないから」

そんな中島みゆき、東京の飲み屋に不満があるらしい。

みゆき「夜、早いんだよ。
    札幌だったら2時くらいまでバアって盛り上がってるでしょ?」

東京の場合はタクシーで帰らなくていいように23時頃にお開きというケースが多く、0時を過ぎて酒を飲もうものなら、大丈夫かしら?という目で見られる。

甲斐は故郷の福岡では屋台でしか飲まない。

中島みゆきにとって、福岡の屋台は東京のそれと比べて仕様が大掛かりだと語る。

みゆき「テレビ積んで、冷蔵庫積んで、ガソリンも積んできてしまうんだもん、スゴイわ~」

甲斐「水だけは公衆便所から引いてくんだけどね」

みゆき「アハハハ!」

甲斐「あれ知ると、どうしても水おかわりって言いづらいよね(笑)」

みゆき「公衆便所の水ってさ、水洗のヤツ押してそっから、汲んでくんの?」

甲斐「便器から汲んでくるってこと?(笑)」

どうやら中島みゆきの頭には、家庭用水洗トイレを流したときにタンクへ注がれる蛇口の水がイメージされているらしい。

みゆき「それでコップに汲めるじゃない(笑)
    どんぶり洗うのなんかそれでいいじゃん(笑)」

ついていけない甲斐よしひろは、曲をかける。

中島みゆき『キツネ狩りの歌』(レコチョク試聴あり)

『キツネ狩りの歌』での裏話

甲斐「これいいね」

甲斐よしひろもお気に入りの『キツネ狩りの歌』をアレンジしたのは後藤次利

彼との掛け合いで、危うくほっかむりしたような和製ハンターの曲ができそうになったエピソードを語っている。

詳しくは下の記事から↓↓↓

狩猟
中島みゆき『キツネ狩りの歌』|レコーディング時のエピソード1980年4月5日に発売された7作目のアルバムに収録されている 『キツネ狩りの歌』 をみていこう。 中島みゆき『キツネ狩りの歌』 ...

中島みゆきの家にはテレビがない?

みゆき「テレビ見てる?」

甲斐「見てるよ」

みゆき「自分が出たの見る?」

甲斐「俺、自分出るの見るの嫌なの。
   拓郎、好きそうだけどねぇ」

拓郎とは吉田拓郎のこと。

甲斐曰く、吉田拓郎はつま恋のビデオを2年間もずっと飽きずに観ていたんだとか。

それとは対照的な甲斐だが、意外にもテレビでは音楽番組を観ることはなく、ほとんどがテレビドラマや映画なんだとか。

一方、中島みゆきがテレビで観ているものは歌番組。

みゆき「自分の家にテレビないでしょ。
    電気屋さんの前で(音楽番組が)鳴ってるでしょ。
    感動ねぇ。
    ジッと観ちゃうわけ。
    でも(店員が)チャンネル替えちゃうのよね、イヤ~ね~(笑)
    最近のってこっちの方からリモートコントロールみたいなのあるでしょ?
    と、向こうでおっちゃんが座ったままでカチっと替えれるワケ。
    腹立つわ~(笑)」

すごい時代を感じる会話である。

ニューヨーク
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中島みゆきが乳離れした年齢

甲斐が2歳の頃にはテレビがあったようで、そこから話は幼少期へと飛ぶ。

甲斐「変な話していい?」

みゆき「うん、どうぞ」

甲斐「おふくろのオッパイを噛んでね、頭を引っぱたかれたのは覚えてるよ」

みゆき「いくつまでオッパイ飲んでたの?」

甲斐「そんな大きくまでは飲んでないから、だいたい2歳までじゃない?」

みゆき「私、3歳半まで飲んでたけどね(笑)」

続いての曲紹介。

中島みゆき『船を出すのなら九月』(レコチョク試聴あり)

やっぱり年上の男が好きな中島みゆき

曲を流している裏で、中島みゆきの理想の男について話し合っていた2人。

甲斐「どうなんですか?
   年齢の雰囲気からいくとずっと上の方がよかったり?」

みゆき「ずっと上の方がいいね」

度々、理想の男性について訊かれている中島みゆきだが、その度に年上がいいと答えている。

弟がいるせいか、年下の男性は弟のように見てしまうらしいのだ。

みゆき「私すごい面倒くさがりだしね。
    ご飯炊いて食べさせてあげたいというよりかはね、悪いけどご飯炊いてくれる?って言いたい方だから(笑)」

そういえば、中島みゆきの曲のアレンジを手掛けている瀬尾一三は、中島みゆきのご飯を炊いてあげているというエピソードを思い出した。

中島みゆきのだけメンバーとは別に柔らかめに炊くというきめ細やかさ。

いちお、中島みゆきより年上だし理想の男の範疇に入るのだろうか。

甲斐は、年下の男にご飯を食べさせてあげたいと思う最近の女性に違和感を感じているようで、

甲斐「ああいうの辛いよ見てて。
   なんとなく男を手玉に取り切りたいわっていう雰囲気があってさ」

みゆき「そう?」

甲斐「そりゃ母性本能の裏返しの部分でもあるのね」

みゆき「悪いけど尽くしてくれない?っての私あるからさ(笑)」

中島みゆきの好きな季節嫌いな季節

みゆき「夏ダメなの私」

突然、話題は季節のことに移る。

みゆき「色気の方へ行かないの。
    暑いときは冷やし中華食べながら冷蔵庫の蓋開けてその前で寝そべってんのがいい」

甲斐「春と秋はどうですか?」

みゆき「春と秋はね、でもね、北海道離れるとやっぱり暑いの」

甲斐「冬っていうのは気分としてどうですか?」

みゆき「冬は好き。
    水凍って好き。
    水けが好きなの。
    でも、空気中の湿気ってのはあんまり好きじゃないんだけど」

甲斐「夏ってのは苦痛が伴う?」

みゆき「あのね、水の香りよりもね、人の香りや物の香りの方が強いのね」

それが苦手だという中島みゆきに対し、甲斐の方はというと、人や物の香りが強い方が好きなタイプらしい。

匂いへの捉え方は男の女の恋愛観へ通じてくるのだろうと甲斐は語る、

甲斐「俺、雑踏とか喧噪の中で愛し合ってる方がいいな。
   どっか気が滅入りながら疲れながら愛憎関係っていうの?
   気分としてはそれが楽。
   戦ってる雰囲気があるからさ」

みゆき「私なんかポンッとぜんぜん別なところに隠しヨットか何かで出て行くタイプ。
    そんな感じがする(笑)」

まさに『船を出すのなら九月』の状況。

孤独を愛するというところは確かに中島みゆきの曲からは感じられる。

お別れ

さ、いよいよお別れの時間である。

みゆき「今度ウチの番組にもいらしてください」

甲斐「誰が行くかって(笑)」

みゆき「来い来い、差し入れあるぞ(笑)
    これで来るはずだ(笑)」

この6年後、甲斐は「中島みゆきのオールナイトニッポン」にゲスト出演している。

だが、差し入れしたのは甲斐の方だったが。

紙パックジュース
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中島みゆきが好きで、人よりちょっと詳しいだけが取り柄の人間やってます。