ラジオ

中島みゆきとデーモン小暮の対談|「デーモン小暮のオールナイトニッポン」(1988年2月22日放送)

アダムの林檎

1988年2月22日、「デーモン小暮のオールナイトニッポン」に中島みゆきがゲスト出演した。

その模様をまとめてみた。

デーモン小暮になりすました中島みゆき

みゆき「どんな声をしてるのか?デーモン小暮さんの声ってああいう声なのねと今まで1年間ずっと騙されてきたあなた。これが本当のデーモンの声よ」

冒頭からデーモン小暮になりすました中島みゆきの声。

みゆき「久しぶりということで中島みゆきです」

1987年に、中島みゆきは自身の番組「中島みゆきのオールナイトニッポン」に幕を下ろし、約1年ぶりにニッポン放送のマイクの前に座っていたのだった。

1年を経て、どう変わった自分をリスナーに見せたらいいのか色々と考えていたようで、

みゆき「「ウッフン、お色気放送みたいなのはどうかしら?」っていろいろ思ったんだけど、あんまり変わんなかったみた~い(笑)」

そして1年ぶりにタイトルコールを叫ぶ。

みゆき「オ~ルナイトニッポ~ン!」

この日のニッポン放送前の風景

デーモン小暮はこの日ニッポン放送に入ってきたとき、いつにない違和感を感じていた。

いつもなら、ジャニーズ系の追っかけが建物の前に詰めかけていて、デーモン小暮など眼中にないといった感じだったのだが、この日は違った。

「デ~モ~ン!」といつもならないはずの声援。

その声援を送る集団は中島みゆきの信奉者だったのだ。

「中島みゆきのオールナイトニッポン」の最終回には、ニッポン放送の前に1000人近くの人が集まったというが、その光景を彷彿とさせる。

さっそく最初の1曲目、中島みゆきの曲で『仮面』

『仮面』(レコチョク試聴あり)

仮面
作曲が甲斐よしひろの中島みゆき『仮面』|ジャケット写真の裏話1988年2月26日に発売されたシングル 『仮面』 についてみていこう。 中島みゆき『仮面』 『仮面』(レコチョク試聴あり) ...

この日は中島みゆきにとって特別な日

デーモン「中島みゆきを迎えるにあたって、それでは1曲、みゆき嬢にプレゼントしたいと思う!」

そう言ってデーモン小暮が弾き語りしたのは、

「ハッピバ~スデ~みゆき~」

そう、日付が変わって2月23日は中島みゆきの36歳の誕生日。

デーモン「早稲田大学風応援歌風ハッピバースデーってのは吾輩が考えた宴会芸なんだけど」

独特のイントロは早稲田大学の校歌をアレンジしたもの。

実はデーモン小暮は「中島みゆきのオールナイトニッポン」の最終回に出演しているのだが、その時と中島みゆきと比べたら、

デーモン「今年の方が若い!」

らしい。

みゆき「気楽だからよぉ」

去年も今年も同じマイクの前の中島みゆきだが、DJだった頃と比べれば進行のことを考えずに済むだけ気楽だという。

再びこの日のニッポン放送前の風景

デーモン「今日は中島みゆき嬢への貢物がべらぼうに多いからなァ」

再び、ニッポン放送前に集う中島みゆきファンの話題へ。

今日に限って声援を送られたデーモン小暮は、気分良くいっしょに記念撮影なんかしていたが、後でそれが中島みゆき目当ての声援だと分かると、

デーモン「じゃもう1回今から中島みゆきと2人で下りて、記念写真を撮って、あいつらにサービスしてこよっかな」

と、そんなサプライズを企てようとした。

そんなデーモン小暮を慌てて止めようとしたのがディレクター・入江太乃士

入江は、「中島みゆきのオールナイトニッポン」のディレクターも務めていたため、中島みゆきがファンの前に現れるとどういう事態になるか分かっていた。

1000人以上の人たちが最終回に押し寄せたときには、入江ディレクターは警察から呼び出しをくらい、また爆風スランプが屋上で演奏した時もまた警察のお叱りを受けていたのだ。

みゆき「私、てっきり光GENJIさんのファンの人かと思ってた」

この頃のニッポン放送は、月曜21時代に光GENJIの番組「GENJI GENKI爆発」が放送されていた。

ジャニーズだけに大勢のファンが毎週月曜の夜ニッポン放送の前に集まっていたようだ。

みゆき「私さっき、ここの玄関入ってきたときに、シ~ンってなんか真空状態が一呼吸あった後で「あ、みゆきだ」ってのがあったから」

そこにいた人たちは飽くまで光GENJI目当てで、ついでに中島みゆきに気づいたという印象があったようだ。

ここでデーモン小暮が生放送という番組の特性を活かして面白い試みをする。

デーモン「ニッポン放送の下にいる連中の中で中島みゆきのファンは手を挙げろ!」

窓の外をみて手を挙げた人を数えていくデーモン小暮のマネージャーとヤマハの関係者たち。

その光景を「日本野鳥の会のみなさん」と揶揄するデーモン小暮。

『毒をんな』で踊る男たち

ここでリスナーからのおハガキ。

「中島みゆきさんの歌に『毒をんな』という作品がありますね。詞を読むと、なんとも可愛そうな女性の歌ですが、名古屋の某カラオケパブ「おしゃれ貴族」では、ショータイムにこの歌に合わせゴムのお面をつけ黒いマントを被って20歳前の男の子が8人くらいで踊ります。ハッキリ言って不気味で怖いです」

この踊る男の子を中島みゆきはニューハーフではないか?と推測する。

みゆき「オカマさんに結構歌いやすいって言われるの私の曲って」

『毒をんな』(レコチョク試聴あり)

中島みゆきの愛用の目覚まし

もう1通おハガキ。

「かなり前にラジオで聴いた話ですが、なんでもその当時みゆきさんは朝の目覚めの曲にな、な、な~んと、聖飢魔Ⅱの『アダムの林檎』を聴いていたそうです。目を覚ますにはあのうるさい曲調が一発で目が覚めるとか覚めないとか」

ホントだろうか?

みゆき「そういう話したことありました」

そして本当に聖飢魔Ⅱ『アダムの林檎』を目覚ましにして起きていた頃があったという。

聖飢魔Ⅱ『アダムの林檎』(レコチョク試聴あり)

ちなみに聖飢魔Ⅱとはデーモン小暮がボーカルを務めるヘヴィメタルバンド。

デーモン「今は使っていない?」

みゆき「今は美容のことも考えたいから。あんまビックリして起きるとシワ出ちゃうしハハハ!」

そんな中島みゆきが今使っているのは静かになる目覚まし時計。

デーモン「どういう目覚まし?」

みゆき「プルプルプルっていう」

聞けば、目覚ましから出てるコードが振動する珍しい仕掛けになっているらしい。

みゆき「ふつうの目覚ましじゃもう目が覚めないの。「びっくりさせてみろよ起きないから」って感じがするの。「びっくりなんかさせないぞお」ってシ~ンて鳴ると逆に目が覚めんの」

中島みゆきへの貢物

さて、野鳥の会によってニッポン放送の前にいる中島みゆきファンの数が数えられ、集計結果が出たようだ。

その数、300~500人。

深夜1時以降という時間帯を考えるとどえらい数である。

みゆき「ザル持って出て行くといいかもね(笑)」

ファンからの貢物を搔き集めようという魂胆らしい。

ところで、これまでに中島みゆきはどんなものをファンからもらっていたのだろうか?

みゆき「どっちかというとウチのリスナーの人は気持ちをくださる人の方が多かったアハハハ!」

デーモン「気持ちと現物どっちがいい?」

みゆき「気持ちってなかなか伝わりにくいからアハハハ!」

デーモン「最近、吾輩は気持ちの方が嬉しいってのがしばしばあるんだけども(笑)」

男性への貢物としては2月14日のバレンタインデーは避けられない。

特に、この日のジャニーズ事務所は大わらわらしく。

デーモン「4tトラックに20台っていう世界で」

みゆき「みんな糖尿病になっちゃうんじゃない?アハハハ!」

デーモン「ホワイトデーにはインシュリン贈ればいいんだな(笑)」

中島みゆきの視点から見た「中島みゆきのオールナイトニッポン」最終回

「中島みゆきのオールナイトニッポン」の最終回以来、ほとんどラジオの出演がなかった中島みゆき。

最終回の放送を終えラジオ局を出た時の光景について、中島みゆきの口から語られることがなかったので、デーモン小暮が改めて訊いてみた。

あの日、ニッポン放送を出ると前に赤じゅうたんが敷かれていた。

中島みゆきは関係者の1人から、

「これが大変だったんですよ。ニッポン放送の最大の誠意を込めて赤いじゅうたん敷きましたから。だからマイクの前で挨拶するんですよ」

と予め告げられていた。

みゆき「カッコよく挨拶するんだなァと思って下行ったら、私の前に入江太乃士がもっと目立って喋ってたの(笑)」

デーモン「アハハハ!」

みゆき「じゅうぶん盛り上がりきってたのね(笑)」

そんな中、中島みゆきはマイクの前に立ち最後の挨拶を話し始めた。

みゆき「もっと喋ろうかなァと思ったら目の前にね、帰りの車が出てきたの。アレ?と思ったら、運ばれてたの(笑)」

その車は最終回の日に似つかわしくリムジン!

みゆき「リムジンの場合はタクシーと違って足もと広いから椅子が後ろのほうにあんのね。それ分かんなくて、足もとにあるとこに座ろうとして「どうして椅子ないのかなあ」ってアハハハ!」

中島みゆきのニューアルバムについて

ここで、3月に発売になる中島みゆきのニューアルバムについて話が及ぶ。

「産休」と称して、ライブ活動を中止してこのアルバムの制作に専念していた中島みゆきだがようやくそのアルバムが3月16日にリリースされるという。

そのアルバム名は、『中島みゆき』

『中島みゆき』(レコチョク試聴あり)

デーモン「これはまたどうしてこんなタイトルに?」

みゆき「他が浮かばなかったの(笑)」

実はこのやり方で聖飢魔Ⅱもアルバム(教典)を出している。

ファーストアルバムは、名前そのままのタイトルで『聖飢魔II〜悪魔が来たりてヘヴィメタる』、その次のセカンドアルバムは『THE END OF THE CENTURY』と聖飢魔Ⅱを横文字にしている。

それはさておき、「産休」を経て出産したのが『中島みゆき』だったという点について、中島みゆきはこう語る。

みゆき「産んでみたら自分だったってのはけっこう怖いね」

デーモン「どういうアルバムなのだ?」

みゆき「音楽雑誌のインタビューのときには、「けっこうめざましいこと言わなきゃなァ」と思うんだけど、とっさに考えると、「あんまり考えてなかったなァ」って、、、こういうこと言っちゃいけないわよね?(笑)」

デーモン「いいよいいよ、そういうもんなんだよなァ」

みゆき「LPできちゃってからさ、「どういうつもりだったって言おうか」と思うのアハハハ!」

デーモン「後でつじつま合わせてるだけ、みたいな?(笑)」

みゆき「うん(笑)」

ということで、このアルバムから『ミュージシャン』という曲をかけることに。

中島みゆき曰く、「ミュージシャン」というタイトルの曲ではあるが、色んな職種の人たちがこの曲を自分に置き換えて聴いているのだという。

『ミュージシャン』(レコチョク試聴あり)

お別れ

あっという間にお別れの時間。

デーモン小暮が中島みゆきに感想を促すと、

みゆき「私、実はもっと上品にするはずだったのにぃ~」

1年後の誕生日も「デーモン小暮のオールナイトニッポン」の曜日にあたるということで、リベンジ?として1年後もまた登場を考える中島みゆきであった。

最後に、アルバム『中島みゆき』を出産したお祝いに番組からプレゼントがあるようで、

デーモン「出産祝いということでやはりコレが必要なんじゃないかと思って。ハイ母子手帳」

みゆき「え~!? どうしてコレ手に入ったんですか!?(笑)」

デーモン「入江太乃士ディレクターがどっかから調達してきたんだけども」

みゆき「私コレ欲しかったの! コレ持ってるとね、給付を受けられるモノとかあんの!(笑)セコイ、アハハハ!」

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中島みゆきが好きで、人よりちょっと詳しいだけが取り柄の人間やってます。