1992年10月7日に発売された20作目のアルバムに収録された
『此処じゃない何処かへ』
をみていこう。
中島みゆき『此処じゃない何処かへ』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
収録アルバム
『EAST ASIA』
1992年10月7日に発売された20作目のオリジナルアルバム。
フジテレビ系ドラマ「親愛なる者へ」の主題歌でミリオンセラーを記録した『浅い眠り』、映画「奇跡の山-さよなら、名犬平治-」のために書き下ろした主題歌『誕生』、不朽の名曲『糸』を含んだ全9曲。
『此処じゃない何処かへ』は6曲目に収録されている。

『此処じゃない何処かへ』に込めた思い
『此処じゃない何処かへ』は、退屈な日常と決別して新境地へ駆け出していく若者の姿を描いた曲。
1992年「GB」のインタビューで中島みゆきはこの曲について言及している。
「私、自分にね、流れ者根性を感じるのよ。
その土地にしがみついてがまんして生きるよりも、身軽でいたいって」
中島みゆきにとって、この流れ者根性というのは喪失感ではない。
かつては故郷への喪失感を歌(『異国』のことか?)にしたこともあったが、「今は行くべきところに行きたい」「ここがダメなら次があるさ」と思うようになったという。
ともすれば現状嫌悪や現状否定にも取られかねないこの曲だが、中島みゆきはこの点について、北海道の歴史を例として引き合いに出す。
「昔、北海道の開拓にきた人が……本州の家も捨てて希望を持って渡ってきたのに、やっぱりダメでしたってことがあったわけじゃない。
ここしかないんだ、とがまんしてると死んじゃうんだもん、北海道の場合は」
そういう観点から見れば、流れ者根性は生存するために人間に備わった本能なのかもしれない。
そして、その北海道の祖先の血を引き継いでいるからそういう体質になってしまったのだと、中島みゆきは自己分析している。
歌詞解釈
教科書通りに無難に日常を過ごしてきたが、ある日拾ってきたラジカセから流れてきたラヴソングを聴いて、何か得体の知れないものに急かされる。
どこか別のとこへ駆け出さなければならない、と。
「何もできない自分のこと
ずっと嫌いになりかけていた
追われるように街を離れて
行くあても理由もなく 急かされる気がした」
『此処じゃない何処かへ』のみんなの感想
中島みゆきの「此処じゃない何処かへ」が、俺を急き立てる
— 今村 光一郎 (@k_imamura_) February 6, 2018
中島みゆき「此処じゃない何処かへ」。いいねぇ、はっきりしたベース。とドラム。キーボードもいいし。今でいうjapan pops? みんな音はっきり出そうよ。声も。 #nowplaying
— SAYURI (@sayu67) September 27, 2013
中島みゆきの「此処じゃない何処かへ」のイントロがカッコ良すぎて無限ループしてる
— 通译休息猫的N岩 (@jazykoslova112) July 4, 2013
卒業文集に「此処じゃない何処かへ」って書いちゃうくらいには中島みゆき的中二病患者でした
— 諌月🐌くれか (@kureka) February 28, 2011
「ラジオだけが友達」みたいな歌詞の曲は、最終的に「今すぐ、中島みゆきの此処じゃない何処かへを聴かないと死んでしまう!」みたいな気分になってしまう。せめて、RCサクセションのトランジスタ・ラジオにしたいのだが、インプリンティング恐るべし。
— ドリル子 (@doriruko) July 20, 2011
『此処じゃない何処かへ』はこんな時に聴こう
惰性的に送っているその日常に何か違和感を感じたら『此処じゃない何処かへ』を聴こう!
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