中島みゆき『雨月の使者』の歌詞をドラマの内容と照らし合わせてみた【試聴あり】

月見草

1993年の中島みゆきのアルバム曲『雨月の使者』

この曲は、作詞を劇作家・演出家・俳優の唐十郎が手掛け、作曲を中島みゆきが手掛けた異色の作品だ。
唐十郎が脚本を手掛けたドラマの主題歌で、歌詞にはドラマの内容が反映されている。
歌詞とドラマの世界を照らし合わせながら見ていこう。

この記事は、

  • 『雨月の使者』はドラマ「雨月の使者」の主題歌として書き下ろされた
  • 「雨月の使者」のモチーフとなった「雨月物語」と中島みゆき
  • 『雨月の使者』の歌詞とドラマの内容を比較

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夢おじ子
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中島みゆき『雨月の使者』


作詞 唐十郎

作曲 中島みゆき
編曲 倉田信雄

作詞は唐十郎

『雨月の使者』の作詞を手掛けたのは、劇作家・演出家・俳優の唐十郎
作曲は、中島みゆきが担当。
作曲のみを中島みゆきが手掛けるというのは、極めて稀である。

中島みゆきが作曲のみを手掛けたパターンは、以下の曲がある。

  • 『世迷い言』作詞・阿久悠 作曲・中島みゆき
  • 『匂いガラス』作詞・唐十郎 作曲・中島みゆき
  • 『安寿子の靴』作詞・唐十郎 作曲・中島みゆき

ドラマ「雨月の使者」の主題歌

『雨月の使者』は1987年11月21日に放送されたドラマスペシャル「雨月の使者」(NHK)の主題歌として制作された曲
ドラマの脚本を手掛けた唐十郎が詞を書き、それに後から中島みゆきが曲をつけている。

オンエアされた曲は、唐十郎の世界観に基づいて歌われた。
後に、中島みゆきのイメージに沿ってセルフリメイクされ、1993年のアルバム『時代 -Time goes around-』に収録された。

ドラマのモチーフとなった「雨月物語」と中島みゆき

ドラマ「雨月の使者」(NHK)は、江戸時代に上田秋成によって書かれた「雨月物語」がモチーフになっている。
「雨月物語」といえば、中島みゆきが大学時代に夢中になった文学作品。
これを下敷きに、「夜会VOL.5 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に」が制作され、1993年に上演されている。

『雨月の使者』の歌詞とドラマの内容を比較

『雨月の使者』の歌詞は、ドラマ「雨月の使者」(NHK)の内容を色濃く反映している。
「雨月物語」を現代版にアレンジしたこのドラマは、ある青年が、友人から預けられた妹と3日間の奇妙な同居生活を送るというストーリーだ。

「つむじ風」

つむじ風に逆らって
知らない路地を曲がるとき
(『雨月の使者』より)

ドラマでは、風が象徴的に用いられている。
風に飛ばされたスカーフを探しに、妹といっしょに訪れたのは幻の駅。
2人で1つの傘を差して、強風に煽られないように抗うシーンが印象的に描かれている。

「月見草」

月見草だけが揺れている
どこかで見たような あばら屋ひとつ
(『雨月の使者』より)

ドラマの中にも、月見草が登場する。
妹は、夜にだけ咲くという月見草を、真昼の屋外で摘み取っていく。
暗い地下鉄の中に入り、夜だと騙して花を咲かせようと試みるのだ。

ラスト、1人取り残された主人公の青年のナレーションにも、月見草が効果的に用いられている。

「僕の気持ちは、まだ暗い地下鉄を走っていた。それは昼を受けつけない月見草のようだった」

「白紙の日記」

月の明かりに照らされた
白紙の日記をのぞくとき
ふと思い出す 忘れた誓い
夢の中の森深く
(『雨月の使者』より)

妹が自殺を遂げられず昏睡状態に陥ってしまうシーンで、その日記は登場する。
残された日記から妹の悩みを知ってしまうが、その続きは白紙のまま二度と文字で埋められることはなかった。

『雨月の使者』はこんな曲

日本の原風景を思わせるような歌詞。
どこか胸がざわつくような波乱も含んでいる。

月見草だけが揺れている
どこかで見たような あばら屋ひとつ
そこで誰かが呼んでいる
行かなくては 行かなくちゃ
ちぎれ雲より早く飛び
(『雨月の使者』より)

『雨月の使者』のみんなの感想

本人映像

『夜会VOL.5 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に』

1993年上演。雨月物語「浅茅が宿」がモチーフの作品。
季節ごとに、それぞれ4人の「待つ女」を中島みゆき1人が演じている。

舞台となるカフェテラスのテーブルには、季節折々の花が活けられている。
夏のシーンで活けられているのは月見草。
1994年出版のシナリオ「夜会VOL.5 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に」(角川書店)によると、この月見草は「雨月物語」の以下の一節にちなんだものだ。

「有明月のしらみて残りたるも見ゆ」

月を予告する象徴として登場している。

⇒『夜会VOL.5 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に』の解説&みんなの感想

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収録アルバム

『時代-Time goes around-』

1993年リリースのオリジナルアルバム。

  • 1993年版『時代』
  • 幻のデビュー曲と言われている『あたし時々おもうの』
  • 工藤静香に提供した『慟哭』

を含む全11曲。

【収録曲】
『時代』『風の姿』『ローリング』『あどけない話』『夢見る勇気(ちから)』『あたし時々おもうの』『流浪の詩』『雨月の使者』『慟哭』『孤独の肖像1st.』『かもめの歌』

⇒レコチョクで購入(試聴あり)

⇒『時代-Time goes around-』の解説&みんなの感想

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