2012年10月24日に発売された39作目のアルバムに収録された
『倒木の敗者復活戦』
をみていこう。
中島みゆき『倒木の敗者復活戦』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三、小林信吾
収録アルバム
『常夜灯』
2012年10月24日に発売された39作目のオリジナルアルバム。
日本テレビ系ドラマ「東京全力少女」の主題歌『恩知らず』や舞台劇「真田十勇士」の主題歌になった『月はそこにいる』などを含む全12曲。
『倒木の敗者復活戦』は、このアルバムの5曲目に収録されている。
『中島みゆき・21世紀ベストセレクション『前途』』
『中島みゆき・21世紀ベストセレクション『前途』』(レコチョク)
2016年11月16日に発売されたベストアルバム。
2000年以降に発表された楽曲からセレクトされた全12曲の珠玉の名作。
フジテレビ系ドラマ「Dr.コトー診療所」の主題歌になった『銀の龍の背に乗って』、NHK「プロジェクトX~挑戦者たち~」のオープニングテーマ『地上の星』、エンディングテーマ『ヘッドライト・テールライト』、NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌『麦の唄』、ももいろクローバーZに提供された『泣いてもいいんだよ』、TOKIOに提供された『宙船(そらふね)』などなど、ファンでなくても聴いたことのある曲ばかりのラインナップになっている。

『中島みゆき「縁会」2012〜3 -LIVE SELECTION-』
『中島みゆき「縁会」2012〜3 -LIVE SELECTION-』(レコチョク)
こちらは2014年10月29日に発売されたライブアルバム。
2012年10月から2013年2月まで行われたコンサートツアー『縁会2012〜3』の音源。
『空と君のあいだに』『ヘッドライト・テールライト』『最後の女神』『化粧』など名曲に加え、工藤静香へ提供されこれまで音源化されなかった『NIGHT WING』も収録されている。
『倒木の敗者復活戦』は、このアルバムの8曲目に収録されている。
「倒木」はやはり「東北」のことなのか?
この曲で議論されるのがやはり「倒木」が「東北」を意味しているのか?ということ。
この曲が発表されたのが東日本大震災が起きた翌年の2012年。
この曲を、東北地方への応援歌として解釈する人が絶えなかった。
ベストアルバム『中島みゆき・21世紀ベストセレクション『前途』』のライナーノーツの中では、中島みゆきは、このことについて否定も肯定もしていない。
真相は分からないが、分からないなりに可能性の範囲内で考えてみた。
震災は曲に反映されるのか?
中島みゆきは、2011年のラジオ番組に出演した際に、東日本大震災が曲作りに反映していくのか?と司会に問われ、
「日本人として、そして、曲を作る上で今回の震災は避けて通れない」
と答えている。
だが、震災から半年ちょっとが経った頃に出されたアルバム『荒野より』に収録されている曲には今回の震災は反映されていないとも語っている。
「すぐさま曲に反映できるものでもなく、時間が必要」
というのが理由だ。
その『荒野より』の翌年2012年に、アルバム『常夜灯』がリリースされている。
このアルバムの11曲目にある『風の笛』の歌詞は、我慢して自分の意見を言えない人を労わるような内容で、どこか震災に耐える人へ向けた応援歌のようにも思える。
そう考えると、このアルバムの5曲目に入っている『倒木の敗者復活戦』も、やはり震災が反映されていると考えても不自然はない。
だが、結局それも憶測にすぎないのだが。
各々の立場で解釈して欲しい。
それが中島みゆきが望んでいることだと思う。
記憶の中の『倒木の敗者復活戦』
とあるラジオ番組に出演した中島みゆきがこの曲について触れている。
セリフ一句一句を覚えてないのだが「負けって何?」というようなことを言っていたのを記憶している。
負けと思っていたものは角度を変えてみると負けではなかったり、そもそも勝ちと負けで簡単に区別できるものではないのでは?という内容だった。
キックボクシング大会で流れた
2020年11月1日にエディオンアリーナ大阪で行われた「RISE DEAD OR ALIVE 2020 Osaka」でキックボクサーの裕樹の引退試合が行われ、その際の入場曲に中島みゆきの『倒木の敗者復活戦』が流された。
ちなみに対戦相手の那須川天心の方は矢沢永吉『止まらないHA~HA』で、登場曲の方でも大御所対決の様相となった。
歌詞解釈
倒木を敗者として捉えているが、そこに希望を見出している歌。
「望みの糸は切れても 救いの糸は切れない
泣き慣れた者は強かろう 敗者復活戦」
弱者だからこそ備わる強さがあると教えてくれる。
そして最後は、倒木らしく、
「傷から芽を出せ 倒木の復活戦」
と息を吹き返す様子が美しく描かれている。
本人映像
『中島みゆき「縁会」2012〜3』
2014年11月12日にリリースされたDVD(Blu-ray)。
2012年10月から2013年2月まで行われたコンサートツアー『縁会2012〜3』の映像。
音源化したライブアルバムの曲目に加えて、『あした』『風の笛』『地上の星』『時代』『世情』などボリュームたっぷり。
もちろん『倒木の敗者復活戦』も動く中島みゆきでお楽しみいただける。
『倒木の敗者復活戦』のみんなの感想
いや、本当に、中島みゆきは、女神に見えてくるんだよ
倒木の敗者復活戦は、不覚にも、泣いてしまったんだよ— atomの子 (@atom0217) July 10, 2020
風邪をひいたときはな、中島みゆきの「倒木の敗者復活戦」を聴いて命を滾らせるんだよ!!!!!
— 🌰🍁カケガワ 🍂🍄🍃 (@gqm7_T5f) February 24, 2020
倒木の敗者復活戦
凄い良い曲!!
少しだけどMステに取り上げられて良かった!!
是非全部聞いてほしい!#中島みゆき— 菊池健太 (@kikutikenta77) January 31, 2020
『倒木の敗者復活戦』と東北の関係については本人が否定してるけどなあ。聴く人がイメージして結びつけるのは自由だけど。
— chiyo (@chi_yo_an) January 31, 2020
「倒木の敗者復活戦」は、全国民に聞いて欲しい。特に「倒木」に込められた意味を噛み締めながら・・・。
— めいりん (@win6mayring) January 31, 2020
『倒木の敗者復活戦』はこんな時に聴こう
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