1979年3月21日に発売された5作目のオリジナルアルバムに収録された
『タクシードライバー』
をみていこう。
とある番組でマツコ・デラックスがこの曲にまつわる自身のエピソードを語っている。
まとめてみたぞ。
中島みゆき『タクシードライバー』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 福井峻
収録アルバム
『親愛なる者へ』
『タクシードライバー』は、1979年3月21日に発売されたアルバム『親愛なる者へ』に収録されている。
ベストアルバム『大吟醸』にも収録された『狼になりたい』や、後にドラマのタイトルになり、セルフリメイクされ『浅い眠り』のカップリング曲にもなった『断崖~親愛なる者へ~』も含んでいる。
マツコ・デラックスがよく聴く『タクシードライバー』
2012年9月22日に放送されたテレビ朝日系『ナツメのオミミ』の中で、マツコ・デラックスが中島みゆきを熱く語っている。
忙しすぎてリセットしたい時や、初心を取り戻すために中島みゆきの曲をよく聴くというマツコ・デラックス。
恋愛の歌でも人生を投影できるほど大きなもの歌っていると絶賛し、中でも最近よく聴く曲として、この『タクシードライバー』を挙げている。
出だしの
「やけっぱち騒ぎはのどがかれるよね
心の中ではどしゃ降りみたい」
という歌詞から、まるでマツコの日常が描かれているという。
等身大のマツコ・デラックスが歌詞の中にいる
マツコ・デラックスは、『タクシードライバー』にまつわる自身の思い出を語った。
この曲の歌詞のように、マツコもタクシーの後部座席で泣いていた過去があったのだ。
それは、フリーの物書きになるために、勤めていた職場を辞めた年のこと。
マツコは交際していた男にフラれ、帰りのタクシーの中1人窓の外を眺めていた。
街は20世紀から21世紀へと変わろうとする大晦日。
車窓から見える明治通りはバカ騒ぎする人で賑わっている。
それとは対照的に仕事も恋人も失ったマツコは、1人孤独を噛みしめ、泣いた。
運転手は、そんなマツコに優しく声をかけた。
「そういう時もあるよね」
泣き続けるマツコに、
「こいつらもバカみたいだね、何が楽しいんだね」
と運転手は話し続けた。
まるで自分の今の気持ちを代弁しているようで、その優しさが身に染みたという。
『タクシードライバー』の内容があまりにも実体験とリンクしていて、
「自分のために歌ってくれたのかしら?」
と錯覚するほどだったっという。
タクシードライバーの気持ちに思いを馳せるマツコ・デラックス
最初はこの歌の女の方に自分を投影して聴いていたマツコ・デラックス。
だが、やがて、タクシードライバーの気持ちにも思いを馳せるようになったという。
マツコは、タクシードライバーに、昔ちょっと悪さをしてきたというイメージを持っている。
辛い思いやしょっぱい思いをしてきたそのタクシードライバーが、泣いている女にどう対応していいものか戸惑いつつも、懸命に励まそうとする姿が、この歌からは想像できる。
「野球の話」や「天気予報が、今夜もはずれた話」しかできない不器用さが、タクシードライバーの人間をよく表しているという。
『タクシードライバー』の歌詞の意味
「やけっぱち騒ぎ」して賑やかに振る舞う女だが、その心の中は「どしゃ降り」状態。
「あいつ」を忘れるための「バカ騒ぎ」なのだ。
だが、タクシーの車内で1人になった女は静かに泣き始める。
そんな泣き顔を見て見ぬふりのタクシードライバー。
「天気予報が 今夜もはずれた話と
野球の話ばかり 何度も何度も 繰り返す」
のだ。
『アローン・アゲイン』とは?
歌詞の中に出てくる『アローン・アゲイン』とは、女がタクシーの中で口ずさむ「あいつ」との思い出の曲だ。
イギリスのシンガーソングライター、ギルバート・オサリバンが1972年に発表し、アメリカのビルボードで6週1位を獲得したヒット曲。
その歌詞は1人ぼっちになって泣き続ける青年が描かれていて、『タクシードライバー』の女と重なるところがある。
『タクシードライバー』のみんなの感想
中島みゆきのタクシードライバーをこの時間に聴いたら、何か穴に落っこちた感覚
— おやすみタイマー (@serowbuu) June 26, 2020
中島みゆきさんの「タクシードライバー」が好きなだけど、何で好きなのか考えたら、歌詞の語り手が失恋かなんかで自分はめちゃ辛い心境なのに、ドライバーの気遣いにきちんと想いを馳せてるからなのよな。思いやりや想像力ってこういう事だ、としみじみ。
— etora (@etorabook) June 5, 2020
寝付けなくて仕方なく中島みゆきひたすら聴いてるけど、この時間帯に「タクシードライバー」と「狼になりたい」を続けて聴くと無性に東京に帰りたくなるね。夜明けを待つ繁華街の片隅でひっそりと紡がれる人間模様。
— Hiro.K (@GATCH1122) June 2, 2020
中島みゆきの歌詞の世界って札幌の街並みなのかなーとか思う。「天気予報が今夜も外れた話と野球の話ばかり何度も何度も繰り返す」っていう歌詞が本当好き。タクシードライバーが気を使ってくれるんじゃなくて、ほんとにこれしかネタが無いのが、かえって気休めになったんじゃないかなとかとも思う。
— にしかわ (@tetsu3594) May 25, 2020
その昔、寮生活してた頃同室の先輩が中島みゆきのファンで、毎日のように聴かされてた。暗い歌が多いけど、辛い時はとことん沈んでしまうことも必要だと彼女の歌から教わった。
私が当時辛かった時なぐさめられたのが「タクシードライバー」マイナーな歌だけど💦#関ジャム— ぷるちゃん (@ueda194) May 24, 2020
『タクシードライバー』はこんな時に聴こう
フラれたその日にタクシーに乗り込み夜の繁華街へ。
『タクシードライバー』をBGMに車窓から見えるバカ騒ぎを眺めよう。
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