2009年11月18日に発売された36作目のアルバムに収録されている
『らいしょらいしょ』
をみていこう。
中島みゆき『らいしょらいしょ』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
収録アルバム
『DRAMA!』
2009年11月18日に発売された36作目のオリジナルアルバム。
前半部分には、『翼をあげて』『NOW』など、2008年に上演された吉川晃司主演のミュージカル『SEMPO 〜日本のシンドラー 杉原千畝物語〜』に提供された6曲。
後半部分では、『十二天』『百九番目の除夜の鐘』『天鏡』など、2008~2009年に上演された中島みゆき主演の『夜会VOL.15 〜夜物語〜元祖・今晩屋』『夜会VOL.16 〜夜物語〜本家・今晩屋』のために書き下ろされた7曲を収録している。
『らいしょらいしょ』は8曲目に収録されている。

中島みゆきが幼少期に口ずさんでいた歌
『らいしょらいしょ』は2008~2009年に上演された『夜会VOL.15 〜夜物語〜元祖・今晩屋』のために書き下ろされた曲である。
劇中では、幼い女の子が寺の敷地内で手毬をつきながら歌っている。
実はこの曲、中島みゆきが幼少期に毬をついて歌っていた曲がモチーフになっている。
2009年12月5日にNHK-FMで放送された「中島みゆきのラジオ昼間便」の中で、当時のことを振り返っている。
中島みゆきによると、当時、毬をつきながら歌っていた曲にも「らいしょ」や「いっちょうめのいすけさん」など『らいしょらいしょ』と同じ歌詞が含まれていたようだ。
だが、まだ幼い中島みゆきにとって、「らいしょ」が何を意味するのか分からないままこれを歌っていた。
ある時、「らいしょ」の意味を考えるようになった。
「「らいしょ」って何だろう?
前生、今生、来生の「来生」?」
という結論に行き着いたのである。
中島みゆきは、このようなわらべ歌には、意外と意味深いものや表立っては言えないことなどを含んでいると語っている。

ベースとなった数え歌『いちもんめのいすけさん』
『らいしょらいしょ』の冒頭部分、
「イッチョウメノ イスケサン イノジガヒライテ
イチマン イッセン イトコデ
イット イット イットマメ」
という歌詞は、実在する数え歌『いちもんめのいすけさん』に由来するものと思われる。
この数え歌は、地方によってバリエーションがあり、「いちもんめのいすけさん」という歌いだしの他にも、『らいしょらいしょ』で使われている「いっちょうめのいすけさん」というパターンもある。
この場合、歌が進むに従い、「いっちょうめのいすけさん」「にちょうめのにすけさん」と、数が増えていく仕様になっている。
歌詞解釈
既存の童謡がモチーフにしつつ、「来生」も立つ位置が変わると「今生」になるなど中島みゆき独自の視点も加えられている。
「来生 来生 前生から今生見れば 来生
彼方で見りゃ この此岸も彼岸」
本人映像
『夜会VOL.16 〜夜物語〜本家・今晩屋』
2009年に上演された『夜会VOL.16 〜夜物語〜本家・今晩屋』のDVD/Blu-ray。
『らいしょらいしょ』『百九番目の除夜の鐘』『十二天』など和のテイストたっぷりの「夜会」。
おかっぱの赤い着物を着た女の子が毬をついて遊んでいるシーンで、この曲が歌われている。
『らいしょらいしょ』のみんなの感想
夕べっていうか、今朝、3時くらいに目が覚めたのでみゆきたんの新しい「夜会」DVD見た。今回はちょっとわかりにくいお話だな~。輪廻転生のお話なのはわかる。 とりあえず「らいしょ、らいしょ」は名曲だと思います。
— 天羽真理 (@mariamo_aion) October 15, 2010
DRAMA!_6
(CDジャーナル、2009)
・いずれは己で歌うことを前提に曲を書く
・場面や映像の助けを借りず
ステージで一人で歌えるもの以外は書けない
・舞台や物語から独立した1曲として
聞いてもらえるよう歌った💬「十二天」「らいしょらいしょ」は
私にはいまだ属夜会的#中島みゆき— YUPY (@MYUPYZ) July 21, 2021
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