2015年の中島みゆきのアルバム曲『LADY JANE』
中島みゆき行きつけのジャズバーがモデルの曲だ。
この店のマスターが出版した書籍には、来店した中島みゆきの様子が描かれている。
中島みゆきは、どんな酒をどんな風に飲むのだろうか。
この記事は、
- 『LADY JANE』は中島みゆき行きつけのジャズバーがモデル
- 「LADY JANE」で飲んでいた中島みゆきの様子
- リリース前に『LADY JANE』の著作権で大慌て
について書いてます!
中島みゆき『LADY JANE』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
中島みゆき行きつけのジャズバーがモデル
多くの有名人が訪れた店
曲のタイトルである「LADY JANE」は、下北沢にある中島みゆき行きつけのジャズバーである。
1975年創業のこの店には、松田優作、原田芳雄、リリー・フランキー、桃井かおりなどの著名人が多く通っている。
LADY JANE 昔の映画より
LADY JANE 明日(あした)の芝居のポスターが 何故(なぜ)か古びている
(『LADY JANE』より)
この歌詞に描かれているように、表の窓にはぎっしりと芝居のポスターが貼られてある。
昔の映画より古びて見えるのは、日に晒されて色褪せているからだろう。
中島みゆきが来店した時の様子
この店のマスターである大木雄高が出版した「下北沢祝祭行」(幻戯書房)には、中島みゆきが来店した時のことが描かれている。
それは1995年の阪神・淡路大震災から4日後のことだった。
出先から「LADY JANE」へ電話をかけた大木は、店員から「中島みゆきさんが来ています」と知らされる。
その時、中島みゆきは1人テーブル席の方に座っていた。
店員曰く「凄いバリアーがあって……」と、人を寄せつけないオーラを放っていたようだ。
電話を切った大木は、急いで店へ駆けつけた。
「座っていいですか?」と中島みゆきと向かい合わせに座り、一緒に飲んだという。
その時、中島みゆきが飲んでいたのは、バラライカという酒。
朝の6時まで過ごした時間は、大木にとって癒しだったようだ。
「下北沢祝祭行」(幻戯書房)には、大木がこの年の4月15日に中島みゆきのコンサートに足を運んでいることが書かれている。
そこで、『ファイト!』を聴き、「解明不能の涙は溢れ、横浜アリーナのホールが消えていった」と感想を述べている。
甲斐よしひろと来店
中島みゆきは、常連客である甲斐よしひろに連れられて来店したこともあった。
「下北沢祝祭行」(幻戯書房)には、1988年の春より前のことと記されている。
たまたま作家の北方謙三もそこに居合わせていて、甲斐と2人で泥酔している傍で、中島みゆきだけが淡々とペースを崩さず飲んでいたという。
著書には、その様子が詳細に記述されている。
「テーブルにIWハーパーとスゥイートベルモットのボトルを注文して、カクテル、マンハッタンのベースとなる二種を自分で調合して自分で飲み始めた」
さらに、帰り際の中島みゆきの様子にも言及している。
「酒豪らしき彼女は、赤いマントを翻しつつ朝ぼらけの中を駆けていった」
自ずと、下の歌詞が思い出される。
LADY JANE 私は一人です
LADY JANE 歩いて帰れる程度のお酒を作ってね
LADY JANE 店を出るなら まだ
LADY JANE 暗いうちがおすすめです 日常な町角
(『LADY JANE』より)
リリース前に著作権で大慌て
産経ニュースのインタビューの中で、中島みゆきは「LADY JANE」の店名の使用許可を店に求めたのがだいぶ遅れてしまったと語っている。
著作権の担当者は、てっきり中島みゆきがすでに店側から了承を得ていたと思っていたが、打診1つもしていなかったことが後になって判明。
実は、同じアルバムに収録されている『ライカM4』も、商品名がタイトルになっていた。
この2曲の著作権問題が浮上し、事務所が大慌てでメーカーや店の方へ問い合わせの電話を入れることになったのである。
『LADY JANE』はこんな曲
媚びるでもなく貶すでもなく、店の様子を、中島みゆきのフィルターを通して描いている。
店の中には、どこか浮世離れしたような世界が広がっているようだ。
酔いつぶれて寝ていたような片隅の客が ふいとピアノに着く
静かに遠ざかるレコードから 引き継いで弾く
時流につれて国は変わる
言葉も通じない国になっても この店は残ってね
(『LADY JANE』より)
『LADY JANE』のみんなの感想
仕事の帰り道itunesのランダム演奏で来た中島みゆき「LADY JANE」が心地よい。♪時流につれて町は変わる 迷子になるほど変わっても この店はあるのかな♪ そんな歌でないが、一つあがったような気分に。。いや、仕事納めは明日、それも午前は結構重めの打ち合わせだ。
— yotsuo28472 (@yotsuo28472) December 27, 2021
下北の「LADY JANE」も45年。札幌の「ミルク」も45年くらい。少しでも長くやっていてほしいな。 #中島みゆき
— 北国のくまきち🐻あたいの夏休み🐟👻🍉 (@kuma_kichi003) June 28, 2020
中島みゆきさんのアルバム「組曲(Suite)」を聴きながらきたくりこ。飲んで帰る夜は「LADY JANE」がとても心地よい。お酒なしの人生は考えられない。
— 猫先生@知のビジュアル大百科 人体☆絶賛発売中!☆ (@mariko_rouge) May 7, 2016
『LADY JANE』をフルで聴く方法
単品購入
収録アルバム
『組曲 (Suite)』
2015年リリースのオリジナルアルバム。
- 写真家・田村仁がモデルの『ライカM4』
- BSジャパン「日経プラス10」エンディング曲『空がある限り』
- 中島みゆき行きつけの店を歌った『LADY JANE』
を含む全10曲。
【収録曲】
『36時間』『愛と云わないラヴレター』『ライカM4』『氷中花』『霙の音』『空がある限り』『もう一度雨が』『休石』『LADY JANE』
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