2012年の中島みゆきのアルバム曲『リラの花咲く頃』
東日本大震災後にリリースされたアルバムの収録曲で、福島原発を意識して書かれた。
リラは、中島みゆきの故郷とゆかりのある花。
故郷を思う気持ちを東北の人々に重ねているような曲となっている。
この記事は、
- 『リラの花咲く頃』は、福島原発を意識して書いた曲。
- 「リラ」と中島みゆきの関係
について書いてます!
中島みゆき『リラの花咲く頃』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三 小林信吾
福島原発を意識して書いた曲
インタビューで中島みゆきは、『リラの花咲く頃』が福島原発事故でやむをえず故郷を離れて暮らさなければならなくなった人たちを意識し、書いたと語っている。
リラは咲く 祖国を追われて リラは咲く 忘れもせずに
祖国で今咲く日に リラの花は咲く
(『リラの花咲く頃』より)
中島みゆきの故郷である北海道岩内町は、泊原子力発電所の建設により反対運動がさかんに行われた。
この運動をモチーフにした『吹雪』という曲を、1988年に発表している。
中島みゆきにとって原発は、他人事とは言えないのである。
「リラ」と中島みゆきの関係
リラとは、ライラックの別名である。
原産はヨーロッパで、日本に渡ってきたのが1879年とされる。
遠い国から異郷の地へやってきたこの花を、やむなく故郷を離れざるを得なかった人々に重ね合わせているのが歌詞から分かる。
リラは咲く 祖国を離れて リラは咲く 忘れもせずに
見上げれば 空の色さえも 馴染(なじ)みなき異郷に在(あ)って
(『リラの花咲く頃』より)
リラの花言葉は「思い出」「友情」「謙虚」。
中島みゆきの故郷である北海道札幌市のシンボルの木として昭和35年に選ばれた。
「魔女の辞典」の中で、中島みゆきは札幌について以下のように書いている。
「百年前はリラの森。昨今、ラーメンの看板に書き添えると売り上げが伸びるおまじない」
札幌とリラは、100年以上も続く深い関係。
中島みゆきにとって、故郷を象徴する花なのだ。
札幌市内にある大通公園では、昭和34年以来毎年5月に「さっぽろライラックまつり」が開催されている。
中島みゆきは、笑福亭鶴瓶にとうきびワゴンのトウモロコシが食べられるこの大通公園を勧めている。
それを考えると、中島みゆきがこの公園でリラの花を楽しんでいたであろうことは容易に想像がつく。
『リラの花咲く頃』はこんな曲
異郷に追いやられてしまったとしても、リラの花は時が来れば香る。
故郷にある花といっしょに育つのである。
遠い悲しみたちも 遠い幸せたちも
私が今そこに居ないことも 忘れ去られても
リラは咲く 祖国に焦がれて リラは咲く 忘れもせずに
祖国で今咲く日に リラの花は咲く
(『リラの花咲く頃』より)
『リラの花咲く頃』のみんなの感想
「リラの花咲く頃」の唄い方も好きだな。
辛さ悲しみを包み込んでくれる感じがする。#中島みゆき #リラの花咲く頃— 木曜の夜 (@onimiyukiuwb) March 21, 2022
NHKオンデマンドで久しぶりにマッサンを視た後に中島みゆきの『リラの花咲く頃』を聴いてたらマッサンのエリー視点の歌にしか聞こえない。
— あほう鳥 (@ahoudori108) April 3, 2021
→という歌も気になった。中島みゆきが「リラの花咲く頃に」っていう歌に「祖国」という言葉が何度も出てくるので。
— 工藤吉生(くどうよしお) (@mk7911) December 1, 2013
『リラの花咲く頃』をフルで聴く方法
単品購入
収録アルバム
『常夜灯』
2012年リリースのオリジナルアルバム。
- 日本テレビ系ドラマ「東京全力少女」の主題歌『恩知らず』
- 東北の応援歌といわれる『倒木の敗者復活戦』
- 舞台劇「真田十勇士」の主題歌『月はそこにいる』
を含む全12曲。
【収録曲】
『常夜灯』『ピアニシモ』『恩知らず』『リラの花咲く頃』『倒木の敗者復活戦』『あなた恋していないでしょ』『ベッドルーム』『スクランブル交差点の渡り方』『オリエンタル・ヴォイス』『ランナーズ・ハイ』『風の笛』『月はそこにいる』
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