1998年の中島みゆきのベストアルバム『大銀幕』
1996年のベストアルバム『大吟醸』の続編で、全曲、ドラマや映画のタイアップ曲となっている。
1曲ずつみていこう。
この記事は、
- 『大銀幕』の特徴
- 『大銀幕』の曲解説&みんなの感想
について書いてます!
中島みゆき『大銀幕』
『大吟醸』に続く姉妹版ベストアルバム。
全てテレビドラマや映画などで使われた曲が収録されている。
【収録曲】
『糸』『命の別名』『たかが愛』『愛情物語』『世情』『with』『私たちは春の中で』『眠らないで』『二隻の舟』『瞬きもせず』
『大銀幕』の特徴
週間オリコンチャート6位
『大銀幕』は、1998年11月6日にリリースされ、週間オリコンチャート6位を記録している。
『大吟醸』の続編
『大銀幕』は、1996年のベストアルバム『大吟醸』の続編にあたる。
全曲、映画やドラマのタイアップ曲だが、前作からわずか2年後にリリースされたため、1996~1998年に主題歌起用された曲が多い。
また、『瞬きもせず』の映画バージョンは、アルバムでは本作にしか収録されていない。
『大銀幕』の曲解説&みんなの感想
『糸』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
もともとは、中島みゆきが天理教4代真柱・中山善司の結婚のお祝いに作られた曲。
1992年のアルバム『EAST ASIA』に収録され、その後、1998年のドラマ「聖者の行進」(TBS系)の主題歌に起用され、じわじわ知られていくようになる。
今や、アーティストがカバーするのみでなく、カラオケで多くの人に歌われたり、結婚式に用いられたりと、愛される1曲となった。
人の縁がもたらす力を、糸になぞらえて描いている。
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない
(『糸』より)
うーん……正直、中島みゆきの「糸」は結婚というより、『愛する人との死別・最後の時』のイメージが、個人的に強い……。 そういうドキュメンタリーで、よく使われているからか?#平成873
— トムキャット少佐 (@YJZTHqFE8wmEL0R) June 7, 2022
糸っていう曲、名曲過ぎてcoverされまくってて、もはや中島みゆき本人が歌う姿は、めっちゃレア。
— 知識は無いけど地球温暖化は止める (@1QFgkgEkAbDSHg2) June 4, 2022
『命の別名』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
『糸』と共に、1998年のドラマ「聖者の行進」(TBS系)の主題歌に起用された曲。
知的障がい者の人権を扱ったこのドラマの内容を反映して書き下ろされた。
なお、こちらに収録されているのは1998年のアルバム『わたしの子供になりなさい』に収録されている別バージョン。
シングルバージョンよりも、いっそ激しさを増した歌い方に圧倒されるだろう。
くり返すあやまちを
照らす灯をかざせ
君にも僕にも すべての人にも
命に付く名前を「心」と呼ぶ
名もなき君にも 名もなき僕にも
(『命の別名』より)
中島みゆきの命の別名。生きている人間には心がある。
こんな詩がかけるって、天才だなー。— ooo (@ooo95203613) May 12, 2022
中島みゆきの『命の別名』を聴いて戦争のことを考えた。
— 阿部潤 jun abe (@minakata088) April 27, 2022
『たかが愛』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1996年のドラマ「はみだし刑事情熱系」(テレビ朝日系)の主題歌に起用された曲。
終わってしまった恋を、簡単に捨て去ることができないでいる主人公の気持ちが描かれている。
何故にたかが愛に
迷いそしてたかが
愛に立ちどまらされても
捨ててしまえないものがまだあるの
(『たかが愛』より)
中島みゆきさんの「たかが愛」を聴くとセンチメンタルな気持ちになる
(はみだし刑事みてた)— とっしー (@tossi_sweets91) February 20, 2022
中島みゆきのライブ行ってたかが愛を聞いたらボロ泣きする自信ありますねぇ!
— マルホランド (@LossPass_sumio) November 13, 2021
『愛情物語』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1997年放送のドラマ「はみだし刑事情熱系」season2(テレビ朝日系)の主題歌に起用された曲。
他の曲には見られないハイテンポな独特の歌唱法。
愛するがゆえに離れていこうとする、もう1つの愛の形を提示している。
今日までの愛情に報いて
出来ることはただひとつ
突然の裏切りと見えるしかなくても
もう逢わない もう呼ばない
あなたと他人になるわ
(『愛情物語』より)
中島みゆきの愛情物語、みゆきちゃんがイケメンだから聴いてほしい
— 笹かま (@Sasa_no_ha_sa) July 21, 2020
放っとけば平気だろうと言う考えはやめてほしいです。
あ、中島みゆきの愛情物語って言う曲聴いてみて欲しいw
題名以上に、インパクトあり過ぎて🤣— ことのはるか (@vaultsuper50001) February 15, 2022
『世情』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 福井峻 吉野金次
1978年のアルバム『愛していると云ってくれ』に収録された曲で、後の1980年には、ドラマ「3年B組金八先生」第2シリーズの劇中歌に起用された。
名シーンを彩ったこの曲は、未だに多くの人の記憶に残り色褪せないでいる。
世の中に変化を起こそうとする者と、その変化に抗おうとする者の闘いを描いた曲。
シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
変わらない夢を 流れに求めて
時の流れを止めて 変わらない夢を
見たがる者たちと 戦うため
(『世情』より)
中島みゆきの世情を初めて聞いたのは、金八先生のパート2の加藤優が護送車に乗せられるシーン。もうすでに、中島みゆきは知っていた。でも、世情は、そのドラマが最初なので、やはり世情と金八先生はセット。
今から、聞いてみよう。— あらま🌙ことなり (@miara0511) November 17, 2020
#カセットテープミュージック
世情/中島みゆき
ドラマに使われた曲で、「まさにこのシーンのために作られたのか」と思わされるものって確かにある。自分の経験だと「あぶない刑事」の「狙撃」回のクライマックスで使われた「Night waves」もそう— ひゃく改・実況アカ (@hyakutypekai) May 15, 2022
『with』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1991年の映画「息子」のイメージソングに起用された曲。
久々に実家に帰った息子が、聾唖者の恋人を親に紹介するというストーリーのこの映画。
制作中、監督の山田洋次は、中島みゆきがコンサートで手話を交えながらこの曲を歌っていると人づてに聞いた。
映画と重なるところがあり、イメージソングのオファを出したのである。
言葉を尽くすよりも、たった愛する人の名前を書き添えることが大きな意味を持つことがある。
ひとりきり泣けても
ひとりきり笑うことはできない
with…そのあとへ君の名を綴っていいか
with…淋しさと虚しさと 疑いとのかわりに
(『with』より)
『私たちは春の中で』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1998年の映画「大いなる完」の主題歌に起用された曲。
うららかな春は、孤独や苛立ちがいっそ際立つ季節なのだ。
春のイメージとは正反対の、ダークロックなトーンで歌われている。
私たちは春の中で 淋しさに苛立っていた
通りすぎる春の中で 遅れることに怯えていた
もしも1人だったならば もしも孤独だったならば
もしも虚ろだったならば もしも自由だったならば
春はあやまちの源
(『私たちは春の中で』より)
中島みゆきの「私たちは春の中で」を写経していたな中学1年生頃
— かしや (@kasiya000) May 15, 2022
春が近づくと中島みゆきの”私たちは春の中で”聴いている。声量が刺さる。翻弄され、させられる日々が無常で無情。
感謝したい。— kingchang (@ricesurfsk8er) March 31, 2022
『眠らないで』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三 David Campbell
唐十郎主演の映画「海ほおずき」の主題歌に起用された曲。
ストリングス仕様で、優雅な雰囲気を漂わせている。
1994年のアルバム『LOVE OR NOTHING』のラストを飾っている曲のせいか、人生のフィナーレを感じさせる。
眠らないで 眠らないで
ずっと ずっと ずっと
このままふたり
いつまでも歩きましょう
(『眠らないで』より)
一番効く子守唄が中島みゆきの「眠らないで」なの矛盾してるの
— 濱 (@hamassu0524) May 15, 2022
電車の座席に座れたので少し寝ようかと目をつぶったら、イヤホンから中島みゆきが「眠らないで眠らないで」と歌ってくるので今日は寝れそうにない。
— 山近有太 (@tjoykkimon0824) July 19, 2018
『二隻の舟』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
中島みゆきのライフワークともいえる「夜会」のテーマソング。
毎回、アレンジを変えて、舞台のどこかで歌われる曲だ。
1992年のアルバム『EAST ASIA』に初めてフルコーラスで収録された。
また、後の1995年のアルバム『10 WINGS』では、別バージョンが発表されている。
1996年の映画「霧の子午線」の主題歌に起用されたのは、本アルバムにも収録されているされている後者の別バージョンのものだ。
おまえとわたしは たとえば二隻の舟
暗い海を渡ってゆくひとつひとつの舟
互いの姿は波に隔てられても
同じ歌を歌いながらゆく二隻の舟
(『二隻の舟』より)
「大銀幕」のほうが「大吟醸」より好きになってきた。どっちも良い曲揃いだけどね。「二隻の舟」かっこよす
— ちっくんだお (@chickun) August 28, 2010
今日は会社の若いのと中島みゆきさんの良さを語り合えた有意義な日でした。ちなみに自分が一番(たぶん)
好きな歌は「二隻の舟」です。— なまあじ鯵人@映画&ゲーム堪能メンYouTube (@ajitwi1) March 30, 2022
『瞬きもせず(MOVIE THEME VERSION)』
⇒『瞬きもせず』(※コチラはオリジナルバージョン)(レコチョク試聴あり)
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1998年の映画「学校Ⅲ」の主題歌として書き下ろされたシングル曲。
この曲は、オリジナルバージョンとMOVIE THEME VERSIONの2種類のバージョンがあるが、本アルバムには後者が収録されている。
MOVIE THEME VERSIONは、児童合唱団のコーラスが入り、歌詞もオリジナルバージョンとは一部が異なっている。
なお、MOVIE THEME VERSIONは、シングル以外には本アルバムにしか収録されていない。
人は、一瞬の中でしか生きられないので、互いに強く引き合うのかもしれない。
人間の弱さや儚さへ向けた温かな眼差しが感じられる1曲。
ああ 君は何時ここから消えるの
ああ 君は何時僕をおいて去ってしまうの
僕をおいて何処へゆくの
君を映す鏡の中 君を誉める歌はなくても
僕は誉める 君の知らぬ君についていくつでも
(『瞬きもせず(MOVIE THEME VERSION)』より)
中島みゆきさんの曲、どれも好きなんだけど、
「瞬きもせず」の歌詞好きなんよね。本当に時に叱り、時に褒めるって大事だと思う。
— 神無月 流 (@kanna_nagare) May 30, 2022
あと絶対泣いてしまうのは大銀幕の「瞬きもせず」で、子供のコーラスの声で「嗚呼、人は獣 牙も毒も棘もなく〜」という歌詞………
— ❤️🔥あゆせあゆ❤️🔥 (@ayuscreeeam) May 24, 2020
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