アルバム

中島みゆきベストアルバム『大銀幕』の曲紹介&みんなの感想

傘

1998年11月6日に発売されたベストアルバム
『大銀幕』
について一曲ずつみていこう。

『大銀幕』の特徴

『大吟醸』の姉妹盤的な位置づけのベストアルバム。

全曲がドラマや映画のタイアップ曲だが、『大吟醸』がリリースされてからわずか2年後に出たベストアルバムとあって、1996~1998年までにリリース、あるいは、主題歌や挿入歌に起用された楽曲が比較的多い。

2019年1月30日には再発され、その初回盤特典として『愛だけを残せ』『荒野より』『恩知らず』のMVを収めたDVDがついた。

『大銀幕』のみんなの感想

曲紹介

『糸』

『糸』(レコチョク)

今や中島みゆきのテッパンという曲。

だが、『大銀幕』のラインナップに加えられたのは、TBS系ドラマ『聖者の行進』の主題歌に起用されたことが大きいかと思われる。

この曲が世間に広く知れ渡るようになるのは、もっと先の2004年、櫻井和寿小林武史が率いるBank Bandがカバーしてからになる。

カラオケで歌われる曲で長らくランキングの上位をキープしていた『糸』は、結婚式の定番ソングとしても愛されている。

もともとは、中島みゆきが、天理教4代真柱・中山善司の結婚のお祝いに作った曲ということなので、それも頷ける。

「縦の糸はあなた 横の糸は私
 織りなす布は いつか誰かを
 暖めうるかもしれない」

理想の夫婦の形を歌っている。

糸
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『命の別名』

『命の別名』(レコチョク)

こちらも1998年のTBS系ドラマ『聖者の行進』の主題歌に起用された曲。

エンディングでは、『糸』『命の別名』か回ごとに異なる主題歌が流されていた。

『糸』はドラマよりずっと前の1992年のアルバム『EAST ASIA』に収録されていた曲からシングルカットされたものであるが、『命の別名』は、このドラマのために中島みゆきが新たに書き下ろした曲。

そのため歌詞は、知的障碍者の人権を扱ったこのドラマの内容を色濃く反映している。

「石よ樹よ水よ ささやかな者たちよ
 僕と生きてくれ」

この辺の切り口といい、中島みゆきのオリジナリティがたっぷり詰まった一曲である。

なお、この『大銀幕』に収録されているのはアルバム『わたしの子供になりなさい』に収録されている別バージョン。

シングルバージョンよりも激しさが増した歌い方に圧倒されるだろう。

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『たかが愛』

『たかが愛』(レコチョク)

1996年のテレビ朝日系ドラマ『はみだし刑事情熱系』の主題歌となった曲。

もともとはアルバム『パラダイス・カフェ』にあった1曲だったが、後にこのドラマのためにシングルカットされ、改めてリリースされた。

ドラマでは、主演の柴田恭兵がドラマのシメとして五七五の川柳を詠んだ後、この曲が入るのがお決まりのパターンになっている。

『たかが愛』はMVも存在していて、DVD『THE FILM of Nakajima Miyuki』に収録されている。

愛
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『愛情物語』

『愛情物語』(レコチョク)

こちらもテレビ朝日系ドラマ『はみだし刑事情熱系』の主題歌。

シーズン2のシリーズで起用された曲。

ハイテンポでなおかつ独特の歌唱法は他の中島みゆきの楽曲には見られない。

愛する故にあなたのもとを去って行くという、斬新な愛の形を提示している。

愛
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『世情』

『世情』(レコチョク)

1981年のTBS系学園ドラマ『3年B組金八先生』(第2シリーズ)の挿入歌。

暴力沙汰を起こした生徒が警察によって連行されていくショッキングな名シーンで流れた曲。

無音声のスローモーションの映像に『世情』が流されるこのスタイルは、その後のバラエティやドラマでパロディ化されるほど今もなお語り継がれている。

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『with』

『with』(レコチョク)

映画『息子』のイメージソングに起用された曲。

久々に実家に帰った息子が聾唖者の恋人を親に紹介するというストーリーのこの映画。

監督の山田洋次は、この映画の制作中に、人づてに中島みゆきがコンサートで手話を交えて『with』という曲を歌っていると聞いた。

映画の内容と重なるところがあり、中島みゆきにイメージソングのオファを出したという。

もともとは1990年のアルバム『夜を往け』に収録されていたものだが、急遽、シングルカットされ改めてのリリースとなった。

曲の方が先に存在しているものの、

「僕のことばは意味をなさない」

と歌詞が、映画の核心をついているように思えるので不思議。

書く
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『私たちは春の中で』

『私たちは春の中で』(レコチョク)

1998年の映画『大いなる完』の主題歌になった曲。

穏やかなタイトルとはまるで印象が違うハードロックな曲調。

歌詞は、うららかな春とは対照的な「孤独」「虚ろ」「苛立ち」「怯え」「あやまち」というようなコトバが散りばめられていて、お花見の宴の中で歌う曲でないことは確か。

コチラの曲は、1998年のアルバム『わたしの子供になりなさい』に収録されていた曲だったが、後にシングル『瞬きもせず』のカップリング曲としてシングルカットされている。

『眠らないで』

『眠らないで』(レコチョク)

こちらは1994年のアルバム『LOVE OR NOTHING』のラストを飾っている曲。

唐十郎が主演する映画『海ほおずき』の主題歌に起用された曲。

これまでに唐十郎とのタッグは何度かあり、作詞が唐十郎、作曲が中島みゆきで作られた『雨月の使者』『安寿子の靴』という曲がある。

また唐十郎が原作・脚本・出演を務める映画『ガラスの使徒(つかい)』に中島みゆきが占い師の役で出演するなど、仕事上の交流が多い。

さて、『眠らないで』は聴き方次第では、死ぬ間際のおわかれソング?とも取れる歌詞になっている。

「眠らないで 眠らないで
 ずっとずっとずっと
 このままふたり
 いつまでも歩きましょう」

長く連れ添った老夫婦?

真冬の雪山で遭難したカップル?

色んな状況が想定されるのだけれど、あまりにも優しい中島みゆきの歌声は、逆に眠りに誘われそう。

『二隻の舟』

『二隻の舟』(レコチョク)

1989年から始まった『夜会』のテーマ曲。

ほぼ毎回、舞台のどこかで歌われる曲だ。

1992年のアルバム『EAST ASIA』に初めてフルコーラスで収録されたが、その後、1995年にはアルバム『10 WINGS』の中でセルフリメイクされている。

『大銀幕』に収録されているのはセルフリメイクされた方。

1996年に公開された映画『霧の子午線』の主題歌に起用された。

ちなみに伴奏のピアノは、X JAPANYOSHIKIが所有しているものを借りて演奏されている。

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『瞬きもせず(MOVIE THEME VERSION)』

『瞬きもせず』(※こちらはオリジナルバージョン)(レコチョク)

1998年公開の映画『学校Ⅲ』の主題歌として書き下ろされた曲で、同年10月7日にシングルで発売されている。

このシングルにはオリジナルバージョンとMOVIE THEME VERSIONの2種類のバージョンの『瞬きもせず』が収録されているが、『大銀幕』に収録されているのはMOVIE THEME VERSION。

映画で流れていた方のバージョンだ。

ちなみに『Singles 2000』に収録されているのはオリジナルバージョンの方。

アレンジや歌詞の一部が異なるので聴き比べると面白いかもしれない。

ゴールデンボンバー鬼龍院翔が下積み時代に励まされていた曲でもあり、誰からも褒められない弱者に対して

「僕は誉める
 君の知らぬ君についていくつでも」

と寄り添うスタンスが、とっても身に染みる一曲だ。

まぶた
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中島みゆきが好きで、人よりちょっと詳しいだけが取り柄の人間やってます。