1977年の中島みゆきのアルバム曲『女なんてものに』
この曲は、中島みゆきが作家・吉行淳之介との対談によって生まれたと言われている。
いったいどんな対談だったのか?
中島みゆきはその時何を感じたのか?
歌詞と照らし合わせながらみていこう。
この記事は、
- 『女なんてものに』は吉行淳之介との対談で生まれた
- 中島みゆきを触発したと思われる対談部分
について書いてます!
中島みゆき『女なんてものに』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 吉野金次 福井峻
吉行淳之介との対談で生まれた
『女なんてものに』は、芥川賞作家・吉行淳之介との対談がきっかけで生まれたと言われている。
対談は1977年「女性自身」1月6・13日号に掲載。
「プラトニック・ラブ」をテーマに、男女の恋愛観の違いについて各々の持論を展開している。
対談で、吉行は「女性は、」という言葉を頻繁に用いている。
女なんてものに 本当の心はないと
そんなふうに言うようになった
あなたが哀しい
(『女なんてものに』より)
『女なんてものに』には、男に幻滅する女の気持ちが描かれている。
対談では、この歌詞を引き出してしまったと思しき吉行の発言が見られる。
中島みゆきを触発したと思われる吉行淳之介の発言
対談で、中島みゆきを触発したと思われる部分が、以下の吉行淳之介の発言だ。
吉行「女の人って恋愛感情を持てるのかな」
吉行「一流商社勤めの男性を獲得したいのを、自己暗示にかけてほれたって言ってるのかもしれない」
打算的な心の働きを、恋愛感情と錯覚しているのではないか?
というのが、吉行の見解である。
これに対し、中島みゆきは「は?」「そうかなァ」と反応が芳しくない。
「プラトニック・ラブに戻りますけど」と、話題を元に戻そうとしているところからも、中島みゆきの逆鱗に触れたとも取れる。
尚、この対談の半年後に、『女なんてものに』がリリースされている。
女なんてものは 愛などほしがらないと
笑いながら 言うようになった
あなたが哀しい
(『女なんてものに』より)
吉行淳之介
1924年生まれの小説家。
芥川賞や谷崎潤一郎賞など数々の文学賞を受賞。
母親は、1997年NHK連続テレビ小説「あぐり」のモデルになった美容師・吉行あぐり。
妹は、芥川賞作家・吉行理恵と、女優・吉行和子。
1994年、肝臓ガンのため死去。
享年70歳。
『女なんてものに』はこんな曲
女を見下すようになった男への悲しみを歌っている。
歌声には、激しい感情の乱れが感じられる。
笑ってごらんなんて なぐさめを
あたし これから 信じないわ
泣いてもどうにも ならないけれど
笑ってもあなたは 帰らないじゃないの
(『女なんてものに』より)
『女なんてものに』のみんなの感想
中島みゆきさんの隠れ名曲
「女なんてものに」
夕暮れ時に聴くと泣けてくる…(ToT)/~~~
今だから思うのは、
藤圭子さんあたりに絶対カバーして欲しかった!!— YUKI♓ (@P6jK726CY6oGktX) July 13, 2022
帰り道に、中島みゆきの女なんてものはのイントロ聴いてたらドラマの8話あたりにすすり泣いて歩いてるヒロインの気持ちに少しなりました。
— ウノ太一 (@outbluez) July 9, 2014
中島みゆきの『女なんてものに』聞きながら塗りやってたら、段々泪ポロポロして止まんなくなった。
大事な靴なんだよ…がんばれ、アタシ。— merumo@kozue (@kozumerumo) April 3, 2018
『女なんてものに』をフルで聴く方法
単品購入
収録アルバム
『あ・り・が・と・う』
1977年リリースのオリジナルアルバム。
- 亡き父親がモチーフになった『まつりばやし』
- 吉行淳之介との対談から生まれた『女なんてものに』
- 名曲『ホームにて』
を含む全9曲。
【収録曲】
『遍路』『店の名はライフ』『まつりばやし』『女なんてものに』『朝焼け』『ホームにて』『勝手にしやがれ』『サーチライト』『時は流れて』
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