中島みゆき『つめたい別れ』の裏話【試聴あり】|スティービー・ワンダーとのコラボ曲

1985年の中島みゆきのシングル『つめたい別れ』

世界的に有名なスティービー・ワンダーが参加した異色のコラボ曲だ。
中島みゆきとスティービーは、どのようにして出会うことになったのか、また、2人はどのような言葉を交わしたのか。
色々みていこう。

この記事は、

  • スティービー・ワンダーがハーモニカで参加した『つめたい別れ』
  • 『つめたい別れ』でスティービー・ワンダーとコラボした経緯

について書いてます!

夢おじ子
夢おじ子
中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

中島みゆき『つめたい別れ』


作詞・作曲 中島みゆき

編曲 倉田信雄

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スティービー・ワンダーがハーモニカで参加

ハーモニカから始まりハーモニカで終る、これまでの中島みゆきの曲の雰囲気とは明らかに違う曲だ。
このハーモニカは、世界的に有名なスティービー・ワンダーによって演奏されている。

スティービー・ワンダー

アメリカ出身の盲目のミュージシャン。
歌手でありキーボード奏者であり、作曲家、音楽プロデューサーなど、様々な肩書があるのはその抜群の音楽センスゆえ。
アメリカ国内でトップ10内にランクインした曲は30曲以上。
22部門でグラミー賞を受賞するなど、世界屈指のミュージシャンといえる。

スティービー・ワンダーとコラボした経緯

中島みゆきと、スティービー・ワンダーのその異例の組み合わせに、当時驚いた人も多かったのではないだろうか。
1994年1月10日放送の「中島みゆき3DAYS~もっとみゆきと深い仲」(NHK衛星第2)の中で、2人がコラボした経緯について語られている。

2人のエンジニアによる仲介

発端は、中島みゆきと共に仕事をした2人のエンジニアだった。
1983年のアルバム『予感』のレコーディング&ミキシングエンジニアを担当していたゲイリー・オラザバル
もう1人は、1984年のアルバム『はじめまして』にエンジニアで参加したボブ・ハーラン

この2人は、スティービー・ワンダーのエンジニアチームのメンバーでもあった。

スティービーの曲のギターの音を聴いた中島みゆきが、「この音を録った人に録って欲しい」と思い、この2人にアルバム制作を手伝ってもらっていたのだ。
そして、彼らの仲介で、中島みゆきはスティービーと出会うことになる。

スティービー・ワンダーの来日

1985年秋、スティービー・ワンダーが公演のために来日していた。
10月23日~11月8日まで、日本を巡る忙しいスケジュールの中、「中島みゆきに会いたい」とスティービーは申し出た。

「おい、ちょっと待て!」

ボブ・ハーランからそのことを知らされた中島みゆきは、たいそう驚いたようだ。
1992年「月刊カドカワ」11月号では、この時のことが以下のように書かれている。

「中島みゆき自身、本当にスティービー・ワンダーがやってくるのか、ひょっとして、似た名前のスティービー・ワンターって人が来るのでは、なんて冗談もあった」

スティービー・ワンダーとの出会い

1985年10月29日、中島みゆきはスティービー・ワンダーとの対面を果たす。
場所は、スティービー・ワンダーのコンサート開演前の楽屋。
この日は、国立代々木競技場第一体育館で公演があった日なので、2人は代々木で会っていることになる。

初めて、スティービーと握手を交わした印象を、中島みゆきはこのように述べている。

「大きくて温かい手」

スティービー・ワンダーがレコーディングに参加

初対面の日から3日後の1985年11月1日午後9時。
中島みゆきがレコーディングを行っていたヤマハ・エビキュラススタジオにスティービー・ワンダーが姿を現わした。

余談だが、ヤマハミュージックのフリーペーパーによると、この時、クーラーが故障していたようだ。
スティービーに粗相があってはならないと、スタッフが氷を買い、扇風機の前に置くなど慌ただしい対応に追われていたという。

「僕をマイクの前に連れてってくれないか?」

スティービーは、箱の中にぎっしり詰まったハーモニカを1つ選び取り、マイクの前に立つ。

ハーモニカの演奏は『つめたい別れ』の伴奏に用いられた。

「気に入ってくれた?」

レコーディング後、スティービーは何度もこのように中島みゆきに確かめたという。
もちろん、中島みゆきからすれば気に入ったというレベルではない。

「私の歌がなければもっと最高なのにね」

その仕上がりは、中島みゆきを謙遜させるほどのクオリティだったのだ。

12インチシングル

『つめたい別れ』は、12インチシングルでリリースされた。
通常の7インチシングルと違い、高音質。
1980年代に流行した形態のシングルであるが、中島みゆきが唯一出したこの12インチシングルには、スティービーの音を大切にしたかったという背景が窺える。

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『つめたい別れ』はこんな曲

相手にもう気持ちがないことを知り、身を引こうとしている女。
いい思い出になるか否かは別れ方次第だと、この曲は教えてくれる。

別れる時には つめたく別れて 心が残るから
この世も凍ってしまうような言葉 叩きつけて
二人でいたから一人になるのが こんなに難しい
背中へ上着を着せかけて 涙ふいてるわ
(『つめたい別れ』より)

『つめたい別れ』のみんなの感想

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収録アルバム

『Singles』

デビューした1975年から1986年までのシングルを収録したコレクションアルバム第1弾。

【収録曲】
『やまねこ』『シーサイド・コーポラス』『見返り美人』『どこにいても』『あたいの夏休み』『噂』『つめたい別れ』『ショウ・タイム』『孤独の肖像』『100人目の恋人』『ひとり』『海と宝石』『あの娘』『波の上』『横恋慕』『忘れな草をもう一度』『誘惑』『やさしい女』『悪女』『笑わせるじゃないか』『あした天気になれ』『杏村から』『ひとり上手』『悲しみに』『かなしみ笑い』『霧に走る』『りばいばる』『ピエロ』『おもいで河』『ほうせんか』『わかれうた』『ホームにて』『夜風の中から』『忘れられるものならば』『こんばんわ』『強い風はいつも』『時代』『傷ついた翼』『アザミ嬢のララバイ』『さよなら さよなら』

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