「中島みゆき」と「デュエット」は、ファンではない人からすればあまり結びつかないワードかもしれない。
中島みゆきは、これまでに何組ものアーティストとデュエットしており、その音源や映像が存在する。
詳しくみていこう。
この記事は、
- 中島みゆきとデュエットしたアーティスト
- 中島みゆきのデュエット曲とそれが収録されたCD、DVD/Blu-ray
について書いてます!
『永遠の嘘をついてくれ』with吉田拓郎
2006年、静岡県掛川市で行われた「吉田拓郎&かぐや姫 Concert in つま恋 2006」に、中島みゆきがシークレットゲストとして出演。
中島みゆきが1995年に提供した『永遠の嘘をついてくれ』を吉田拓郎とデュエットしている。
吉田拓郎は、中島みゆきがアマチュア時代に追っかけをするくらい雲の上の存在。
このデュエットは、彼女にとっても特別なひと時だったに違いない。
君よ 永遠の嘘をついてくれ
いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ
出会わなければよかった人などないと笑ってくれ
(『永遠の嘘をついてくれ』より)
収録映像
『Forever Young Concert in つま恋』
『宙船(そらふね)』with宮下文一
2007年の全国ツアー「中島みゆきCONCERT TOUR 2007」や2020年の全国ツアー「中島みゆき 2020 ラスト・ツアー 「 結果オーライ」」で、『宙船(そらふね)』を宮下文一とデュエットしている。
普段は中島みゆきのコンサートや「夜会」でコーラスを担当している宮下だが、TOKIOへ提供されたこの曲のデモテープには、彼の歌声が吹き込まれていた。
それが縁のデュエットということだろうが、この曲は、中島みゆきが苦手な早口のパートがあるため、負担を分けるという狙いもあったかも。
その船を漕いでゆけ
お前の手で漕いでゆけ
お前が消えて喜ぶ者に
お前のオールをまかせるな
(『宙船(そらふね)』より)
収録映像
『歌旅 -中島みゆきコンサートツアー2007-』
2007年に行われたコンサートのライブDVD/Blu-ray。
収録音源
『中島みゆき 2020ラスト・ツアー「結果オーライ」』
2022年にリリースされたライブアルバム。
2020年に行われた幻のラスト・ツアー「結果オーライ」の音源を収録。
【収録曲】
『一期一会』『アザミ嬢のララバイ』『悪女』『浅い眠り』『糸』『ローリング』『流星』『最後の女神』『齢寿天任せ』『離郷の歌』『この世に二人だけ』『ナイトキャップ・スペシャル』『宙船(そらふね)』『あたいの夏休み』『麦の唄』『永遠の嘘をついてくれ』『慕情』『誕生』『人生の素人』『土用波』『はじめまして』
⇒『中島みゆき 2020ラスト・ツアー「結果オーライ」』の解説&みんなの感想
『いつか夢の中へ』with宮下文一
1995年に上演された「夜会VOL.9 2/2」のために作られた曲。
ステージでは、共演した藤敏也とのデュエットで歌われた。
その後、1999年、宮下文一とのデュエットにより、アルバム『日-WINGS』に収録。
尚、このレコーディングの模様が、1999年12月7日放送の「スーパースターライブ/中島みゆき・夜会の冒険」(NHK衛星第2)で映像として流れた。
この番組のナレーションも務めた宮下は、レコーディングの時のことを振り返り、以下のように語っている。
「このレコーディングで、みゆきさんの歌声を聴いた私は感極まり涙が溢れてきました。こんな経験は初めてのことです」
いつか夢の中へ 失ったものを探している
今も消えはしない 遥かな闇の彼方 忘れない 私だけは
(『いつか夢の中へ』より)
収録音源
『日-WINGS』
1999年リリースのオリジナルアルバム。
「夜会VOL.7 2/2」~「夜会VOL.10 海嘯」からセレクトした楽曲をセルフリメイク。
【収録曲】
『竹の歌』『NEVER CRY OVER SPILT MILK』『いつか夢の中へ』『羊の言葉』『異国の女』『あなたの言葉がわからない』『難破船』『知人・友人・愛人・家人』『Good Morning, Ms. Castaway』『明日なき我等』
『この空を飛べたら』with加藤登紀子
1977年11月6日放送の「コッキーポップ」(日本テレビ系)、1978年2月21日放送の「ミュージックフェア」(フジテレビ系)に、加藤登紀子と出演。
加藤へ提供した『この空を飛べたら』をデュエットで歌っている。
短いスパンで立て続けにテレビ出演、しかもデュエットというのは非常に稀なことだ。
当時、中島みゆきは加藤登紀子といっしょによく飲んでいて、「おときさん」という愛称で呼んでいた。
あぁ 人はむかしむかし
鳥だったのかも しれないね
こんなにも こんなにも 空が恋しい
(『この空を飛べたら』より)
『ふたりは』with世良公則
1990年上演の「夜会1990」で歌われた曲で、男と女、そして街の声という3つの視点を持つ。
ステージでは、街の声をコーラス、男と女の2役を中島みゆきが1人で歌いこなした。
『ふたりは』は、1990年のアルバム『夜を往け』にも収録されているが、こちらは3者すべて1人で歌っている。
1995年のアルバム『10 WINGS』に収録されたバージョンでは、世良公則を迎え入れ、初めて3者それぞれ別の歌声が担当した。
- 女…中島みゆき
- 男…世良公則
- 街の声…森ノ木児童合唱団
「ごらんよ あれがつまり遊び女(め)って奴さ
声をかけてみなよ すぐについて来るぜ
掃除が必要なのさ
この街はいつでも人並みに生きていく働き者たちの
ためにあるのだから」
(『ふたりは』より)
世良公則は、中島みゆきと同じヤマハポピュラーソングコンテストの出身。
1977年の第14回大会で『あんたのバラード』を歌い、グランプリを受賞。
また、中島みゆきが誕生日の時には、「中島みゆきのオールナイトニッポン」宛てに長渕剛といっしょに歌った『春なのに』を送るなど、親交があったようだ。
収録音源
『10 WINGS』
1995年リリースのオリジナルアルバム。
- 「夜会」のテーマ曲『二隻の舟』のリメイク
- パナソニック「ブレンビー」のCMソング『Maybe』のリメイク
- 世良公則とのデュエット『ふたりは』
を含む全10曲。
【収録曲】
『二隻の舟』『思い出させてあげる』『泣かないでアマテラス』『Maybe』『ふたりは』『DIAMOND CAGE』『I love him』『子守歌』『生きてゆくおまえ』『人待ち歌』
『あの人に似ている』withさだまさし
1994年に高倉健&裕木奈江に提供されたデュエットソング。
男の気持ちと女の気持ちをそれぞれ歌った2つの旋律を、同時進行で展開するという異色の作品。
男性パートの作詞・作曲をさだまさし、女性パートの作詞・作曲を中島みゆきが手掛けている。
それぞれ単独で聴いても、完成した楽曲になっているところが面白い。
2002年には、作り手側が歌い手側に回ってデュエットを実現している。
中島みゆき&さだまさしのデュエット『あの人に似ている』は、アルバム『おとぎばなし-Fairy Ring-』に収録。
Him:昔 哀しい恋をした
Her:街はきれい 人がきれい
Him:その人を 護ってやれなかった
Her:嘘がきれい 誰もがあこがれた
(『あの人に似ている』より)
収録音源
『おとぎばなし-Fairy Ring-』
2002年リリースのオリジナルアルバム。
- 薬師丸ひろ子へ提供した『おとぎばなし』
- 工藤静香へ提供した『雪・月・花』
- 高倉健&裕木奈江に提供した『あの人に似ている』
- 研ナオコに提供した『みにくいあひるの子』
- 三田寛子に提供した『愛される花 愛されぬ花』
を含む全11曲。
【収録曲】
『陽紡ぎ唄』『シャングリラ』『おとぎばなし』『雪・月・花』『匂いガラス~安寿子の靴』『あの人に似ている』『みにくいあひるの子』『愛される花 愛されぬ花』『裸爪(はだし)のライオン』『紫の桜』『海よ』
⇒『おとぎばなし-Fairy Ring-』の解説&みんなの感想
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