1985年の中島みゆきのオリジナルアルバム『御色なおし』
中島みゆきのセルフカバーアルバム第2弾。
研ナオコ、増田けい子、柏原芳恵、グラシェラ・スサーナ、松坂慶子、古手川祐子、郷ひろみに提供された曲を、中島みゆき風にアレンジ。
1曲ずつみていこう。
この記事は、
- 『御色なおし』の特徴
- 『御色なおし』の曲解説&みんなの感想
について書いてます!
中島みゆき『御色なおし』
1985年リリースのオリジナルアルバム。
中島みゆきのセルフカバー集第2弾。
- ピンク・レディーの増田恵子に提供した『すずめ』
- 柏原芳恵に提供した『最愛』
- 松坂慶子に提供した『海と宝石』
- 郷ひろみに提供した『美貌の都』
- 研ナオコに提供した『かもめはかもめ』
を含む全10曲。
【収録曲】
『ひとりぽっちで踊らせて』『すずめ』『最愛』『さよならの鐘』『海と宝石』『カム・フラージュ』『煙草』『美貌の都』『かもめはかもめ』
『御色なおし』の特徴
週間オリコンチャート1位
『御色なおし』は、1985年4月17日にリリースされ、週間オリコンチャート1位を記録している。
キャッチコピーは「あたし、あたらしい、あたしらしい。」
セルフカバーアルバム第2弾
『御色なおし』は、1979年にリリースされた『おかえりなさい』に続くセルフカバーアルバム第2弾だ。
1985年「GB」6月号のインタビューによると、これら2枚のアルバムはスタンスが違うという。
『おかえりなさい』は、デモテープで最初に自分が歌ったところへ立ち返った試みだった。
一方、『御色なおし』は、サウンドやボーカルを個性的なアーティストに委ね、新たな形を模索した、いわゆる「いってきます!」のスタンス。
大御所ロック・アーティストとのタッグ
1985年「GB」5月号のインタビューによると、『御色なおし』の制作は、中島みゆきが甲斐よしひろへかけた「手伝ってほしい」という1本の電話から始まったという。
甲斐よしひろが所属する甲斐バンドの他に、クリスタルキング、センチメンタル・シティ・ロマンス、後藤次利といった大物ロックアーティストが、それぞれ曲ごとにプロデュースを手掛けている。
アレンジや演奏だけではなく、中島みゆきの歌い方にも指示するという徹底ぶりだ。
なお、誰がどの曲を担当するかについては、彼ら1人1人の好みによって選ばれている。
中島みゆきが彼らの前に提示した曲は、収録される数よりもっと多かった。
そして、不思議と、彼らが選んだ曲はかぶることはなかったという。
当時の日本では、このような複数の大物アーティストが共演することは、レコード会社や事務所を挟んだ諸々の契約に引っかかるため、とても難しいことなのだ。
『御色なおし』曲解説&みんなの感想
『ひとりぽっちで踊らせて』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 チト河内
1979年に研ナオコへ提供された曲。
この曲で、研ナオコは3度目の紅白出場を果たしている。
甲斐よしひろがプロデュースを担当。
男は、今、別の女と会っているらしい。
かつていっしょに踊ってくれた踊りを、今は恨みながら1人踊っている。
だからひとり 今はひとり
踊りたいの あの人を恨みながら
だからひとり かまわないで
優しくしないでよ 涙がでるから
(『ひとりぽっちで踊らせて』より)
今日は仕事終わりにボーカル教室。
課題曲が「ひとりぼっちで踊らせて」なので
今からふられ女の気持ちを作っている。
なんか悲しくなるな。。— b-minor (@minorsminors) June 17, 2021
ひとりぼっちで踊らせて╱研ナオコ
あたし と あの人 と 目の前の男の人 の関係性の描き分けは見事よねぇ #musicj
— ゆかり (@bennjyaminnitou) December 1, 2020
『すずめ』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 告井延隆
1981年に増田けい子へ提供された曲。
増田は、ピンク・レディーを解散したばかりで、これまでとは違う大人の雰囲気が漂うこの曲に、大喜びしたという。
センチメンタル・シティ・ロマンスの告井延隆がプロデュースを担当。
男から、別れ話を切り出されそうになっている。
女は、それでも、すずめのように男の後をついて行きたいのである。
雀 雀 私の心
あなたのそばを 離れたくない
なのになのに ふざけるばかり
雀のように はしゃいでるばかり
(『すずめ』より)
「すずめ」中島みゆきさんの作品・・・
ピンクレディのケイちゃん色が払拭される!
#くにまる— Bravo (@Bravo_91) March 23, 2022
#すずめ #増田恵子
今日は世界雀の日! 初めて聞いた#中島みゆき の描く世界が浸みる
雨降る夜更けに別れを告げるために呼び出すなんてあるのかな
さすがに、みゆきさんの経験談ではないだろうが
旅立つ前に彼はすっきりしたのだろうが、釈然としない#ミスDJ— しゅうさん (@shusandz) March 20, 2022
『最愛』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 告井延隆
1984年に柏原芳恵へ提供された曲。
週間オリコンチャートでは8位を記録し、日本レコード大賞金賞など数多くの音楽賞を受賞している。
センチメンタル・シティ・ロマンスの告井延隆がプロデュースを担当。
男には、他に愛する人がいるらしい。
自分にも好きな人がいると平気なフリしてみせるが…。
二番目に好きな人 三番目好きな人
その人なりに愛せるでしょう
でも 一番に好きだったのは
わたし誰にも言わないけど
死ぬまで貴方
(『最愛』より)
「最愛」といえば中島みゆきさんが柏原芳恵さんに提供した曲が浮かびます
よくよく聴くとコワイ歌詞でみゆき節炸裂してて大好きな曲です— えいら (@jhXFOf5IuUEzPhH) August 14, 2021
あの人はどういう感情を抱いてそういう行動をしているんだろう🤔?…って女性がいるんだけど、それを長らく考えていたら中島みゆきさんの『最愛』が浮かんだ。私がめちゃくちゃ好きで頷きながら本気で泣いた曲。今でも泣ける。もしそんな感情からの行動なら納得も理解もできる。胸はちょっと痛いけど。
— いわえり🦊岩本恵里@歌しか勝たん (@iwaeri86) November 5, 2021
『さよならの鐘』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 山下三智夫&クリスタルキング
1978年にグラシェラ・スサーナへ提供され、夏木マリも1979年にこの曲をカバーしシングルリリースしている。
クリスタルキングの吉崎勝正がプロデュースを担当。
男が乗った汽車の出発を知らせる鐘が鳴る。
女は見送る勇気がなく、広場でただその鐘の音を聴いている…。
さよなら さよなら
さよならの鐘がひびく
二度とは 二度とは
二度とは逢わないあなた
(『さよならの鐘』より)
夏木マリ さよならの鐘: http://t.co/uZiczxZzfc
この曲大好きでレコード買ったっけ。TVで歌ってる記憶がないんだけど…何故知ってたんだろ?ドラマGmenの劇中で歌ったよね?中島みゆきの定番メロディなんだけど…アレンジですんごくフランスっぽいんですよね。— しげとし (@kidman0811) September 21, 2014
中島みゆきが作詞作曲した「さよならの鐘」の歌詞に「生きる夢も 愛の意味もあなたがくれたもの 生きる夢も 愛の意味もあなたが全て」という部分があるんだが、さすがに重すぎない…?
— 淺野たかあき / Taka-aki ASANO (@AsanoTakaaki) December 16, 2013
『海と宝石』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 告井延隆
1983年に松坂慶子へ提供された曲。
松坂は1982年に「中島みゆきのオールナイトニッポン」にゲスト出演しており、それが縁か、翌年にこの曲をリリースしている。
センチメンタル・シティ・ロマンスの告井延隆がプロデュースを担当。
愛の告白を受け入れてもらえない場合、それを海に聴かせようとしている。
だから 愛してくれますか
私の頬が染まるまで
だから 愛してくれますか
季節を染める風よりも 甘やかに
(『海と宝石』より)
なお、「海と○○」について考えているうちにどうしても聴きたくなって、
「海と宝石」中島みゆきさんとか松坂慶子さんとか
を、何十年かぶりに聴いてました。どことなく不思議な歌詞ですが、いい歌ですねー。
#ハロラジ— よっしぃ (@yoshikawa_s) July 19, 2021
イヤホンから流れてきた曲が
“すき 渡辺美里”
からの
“海と宝石 中島みゆき”
落差が強いそして海と宝石は松坂慶子と中島みゆきのセルフカバーでテイストが違い過ぎるよね
— ゆうま (@infernos_yuma) July 1, 2021
『カム・フラージュ』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 チト河内
1983年に柏原芳恵へ提供された曲で、週間オリコンチャート6位を記録。
間奏で入る男のシャウトの声は、この曲をプロデュースした甲斐よしひろ。
柏原とはまた違う、都会的でエッジの効いたサウンドに仕上がっている。
他の女に目移りしている男。
その気持ちを隠すように、男は、これまで通りの両想いを演じ続けている。
カム・フラージュ カム・フラージュ
あなたの心の どこかには
カム・フラージュ カム・フラージュ
いつでも 誰かが 暮らしてる
わたしは あなたの 偽物両思い
(『カム・フラージュ』より)
中島みゆき「御色なおし」に収録されてる「カム・フラージュ」はカッコイイアレンジがなされています。
そちらも是非。— ポリープゆうぢ (@PolypYudi) November 4, 2020
中島みゆきの「カム・フラージュ」が最近お気に入りなんだが、カムフラージュされてる側の心模様って何だか形にしてみたい…
プロットと時間と筆力があれば←←(半ば絶望)
— にゃん (@nyan_kotonoha) February 21, 2019
『煙草』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 山下三智夫&クリスタルキング
1982年に古手川祐子へ提供した曲で、ドラマ「さよなら三角またきて四角」(TBS系)の挿入歌に起用された。
古手川祐子は、中島みゆきの大ファンで、提供してもらったこの曲を一生の宝物にすると言って喜んだという。
クリスタルキングの吉崎勝正がプロデュースを担当。
他の女に熱を上げる男に対し、普段は吸わない煙草を吸ってみせる。
男は、煙草を吸う女が嫌いらしい。
だからこそ、自分から嫌われるために吸ってみせるのだ。
煙草をすうたび
あなたに嫌われたわね
あの娘は煙草を
すわないふりしてるのね
(『煙草』より)
煙草をくださいあの人に見せたいから
という言葉で始まる中島みゆきさんの煙草 はなんか明るい感じもするがそのなかの悲しみがとても深いって感じがしてすき— 齋藤伊織 (@IoriSaito0104) January 17, 2020
おはようございます(^-^)
古手川祐子さん、歌ってたんですね♪
美人さんに「煙草」というタイトルが意外です🚬
中島みゆきさんも色んな方に曲を提供してるんですね(^-^)
わたしもむかーし、洋楽のジャケ買いをしてた事がありますが、ハズレのほうが多かった気がします(^_^;)— メランコリアの独り言Ⅱ (@btbt1021) October 24, 2019
『美貌の都』
作詞 中島みゆき
作曲 筒美京平
編曲 後藤次利
1983年に郷ひろみへ提供された曲で、作曲は筒美京平が担当している。
後藤次利がプロデュースを担当。
2人の男と女が寂しさを隠しながら笑っている。
明るく振る舞わなければ回っていかない世の中へ、皮肉を歌っている。
この国は 美貌の都
芝居ばかりが明るい
この国は 美貌の都
言葉ばかりが明るい
(『美貌の都』より)
#中島みゆき の「美貌の都」はええなぁ☺️♪〜振り向いて〜見ればぁ〜〜〜この国はぁ〜 のとこと最後のドゥクドゥクドックドゥドゥドゥドゥ のとこが最高に好きで何度も戻す←なんだかわかりにくいがみゆきさんファンにはわかってもらえるかも😅
— エリー (@vivienne1999) May 2, 2021
30ちょい過ぎであの美貌の都歌う中島みゆきすごすぎるわ
— さてぃ (@tornekia) September 23, 2021
『かもめはかもめ』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 クニ河内
1977年に研ナオコへ提供された曲。
週間オリコンチャート7位を記録し、第20回日本レコード大賞金賞、日本歌謡大賞放送音楽賞を受賞。
さらに、この曲で、第29回NHK紅白歌合戦にも出場している。
研ナオコの代表曲であり、今もなお多くの人に歌い継がれる名曲だ。
荘厳な雰囲気のパイプオルガンは、編曲とプロデュースを手掛けたクニ河内による演奏。
男から絶対に愛してもらえないカモメ。
自分をそんなカモメだと思ってしまえば、辛い別れも受け入れることができるのかもしれない。
かもめはかもめ 孔雀や鳩や
ましてや 女には なれない
あなたの望む 素直な女には
最後まで なれない
(『かもめはかもめ』より)
中島みゆきさん作詞
「かもめはかもめ」のワンフレーズ。“この海を失くしてでも
ほしい愛はあるけれど
かもめはかもめ
ひとりで海をゆくのがお似合い”ほしい愛情の度合いとして「この海を失くしてでも」という表現が出てくる感性が素敵すぎて、涙🥲🥲
— 西川サスケ/もの憂げ (@monouge_sasuke) August 26, 2021
中島みゆき「かもめはかもめ」
ご本人カバー版をイヤホンで聴いてるといきなりドライになる箇所があって刃物めいた情感に突き刺される— fuseciba (@FUSECIBA) April 15, 2022
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