1977年のアルバム曲『勝手にしやがれ』
これと全く同じタイトルの曲がこの頃、多く登場した。
端を発しているのは、映画「勝手にしやがれ」であるようだが、中島みゆきとこの映画にはどういうゆかりがあるのだろうか。
この記事は、
- 『勝手にしやがれ』と映画「勝手にしやがれ」の関連
- 『勝手にしやがれ』と沢田研二『勝手にしやがれ』の関連
について書いてます!
中島みゆき『勝手にしやがれ』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 吉野金次
「勝手にしやがれ」ブーム
1976年から1977年にかけて、謎の「勝手にしやがれ」ブームが沸き起こった。
同じタイトルの曲が、4つもリリースされたのだ。
- 南佳孝『勝手にしやがれ』(1976年)
- セックス・ピストルズ『勝手にしやがれ』(1977年)
- 沢田研二『勝手にしやがれ』(1977年)
- 中島みゆき『勝手にしやがれ』(1977年)
映画「勝手にしやがれ」との関連
「勝手にしやがれ」とは、1960年に公開されたフランス映画のタイトルだ。
沢田研二の大ヒット曲『勝手にしやがれ』は、作詞家の阿久悠がこの映画に影響を受けて書いた曲であることは有名である。
中島みゆきの場合はどうだろう?
残念ながら、その関連性を示す直接的な根拠はない。
だが、あるインタビューで、ジャン=ポール・ベルモンドがお気に入りだと語っていたことが思い出される。
この映画の主演を務めた俳優だ。
それにしても映画公開から16~17年を経て、再びこのタイトルが用いられるというのは不思議な現象である。
1977年リリースの沢田研二『勝手にしやがれ』は、週間オリコンチャート1位を獲得。
日本レコード大賞や日本有線大賞など、数々の音楽賞を総なめにした。
後に、B’zの稲葉浩二がカバーするなど未だに歌い継がれる名曲だ。
沢田研二『勝手にしやがれ』との関連
アンサーソング?
一部で囁かれているのが、中島みゆきの『勝手にしやがれ』が沢田研二の『勝手にしやがれ』へのアンサーソングではないかということだ。
2つ、聴き比べると、確かに重なるところが多い。
沢田研二の『勝手にしやがれ』は、家を出て行く女に最後まで素直になれなかった男の不器用さが描かれている。
片や、中島みゆきの『勝手にしやがれ』は、嫌いで別れたはずの男の不在に寂しさを感じてしまう女の歌だ。
いずれも、相手が部屋を出て行く様子が生々しく描写されている。
壁ぎわに寝がえりうって
背中できいている
(沢田研二『勝手にしやがれ』より)
思い出かき集め
鞄につめこむ気配がしてる
(沢田研二『勝手にしやがれ』より)
部屋を出て行くなら
明かりを消して行ってよ
後ろ姿を見たくない
(中島みゆき『勝手にしやがれ』より)
1978年リリースの山口百恵『プレイバックPart2』を沢田研二『勝手にしやがれ』のアンサーソングとする見方もある。
心かすめてステキな唄が
流れてくるわ
勝手にしやがれ出ていくんだろう
(『プレイバックPart2』より)
阿久悠と示し合わせていた?
似たシチュエーションの2つの『勝手にしやがれ』だが、関連性を匂わせる要素として沢田研二の方の作詞を手掛けた阿久悠の存在がある。
阿久悠といえば、1978年に中島みゆきとタッグを組んで『世迷い言』という曲をプロデュースしている。
2人は互いにリスペクトする関係であったことから、裏で、この2つの『勝手にしやがれ』のつじつま合わせを行っていたのかもしれない。
無論、もしかしたらの話だが。
『勝手にしやがれ』はこんな曲
さんざん振り回され、ようやく別れることができたのに、いなくなってしまうと、ついわがままが欲しくなってしまう。
そんな心の矛盾を描いた失恋ソングだ。
あたしはあたし おもちゃじゃない
どうしようと勝手
心はなれて はじめて気づく
あんたのわがままが ほしい
(『勝手にしやがれ』より)
『勝手にしやがれ』のみんなの感想
そういえば1977年にヒットした沢田研二の「勝手にしやがれ」と、ほぼ同じ時期の夏にリリースしたアルバムの中に入っていた、中島みゆきの「勝手にしやがれ」の関係はどこかで誰かがきちっと解き明かしたのでしょうか?当時はそんなこと気にしたこともなかったけど、今になると気になります。
— 佐藤 “ゴウかいせついん” 剛(sato go) (@gosan5553) February 12, 2020
中島みゆきにも「勝手にしやがれ」という曲があったなぁと思って調べてみたら、1977年発売のアルバム「あ・り・が・と・う」に収録されていました。沢田研二「勝手にしやがれ」も1977年なので、何か関係あるんですかね。男女の「やせ我慢」の違いが見えて、興味深いですが、考察はまた後日。
— 南ツカサ (@kaztok3) June 3, 2020
このひねくれた生き方が好きです。そんで素直さも好きです。
「勝手にしやがれ」
中島みゆき。http://t.co/4B52OIxa
心はなれて初めて気づく、あんたの我がままが欲しい。— 小林治 (@osamukoba) February 14, 2012
『勝手にしやがれ』をフルで聴く方法
単品購入
収録アルバム
『あ・り・が・と・う』
1977年リリースのオリジナルアルバム。
- 亡き父親がモチーフになった『まつりばやし』
- 吉行淳之介との対談から生まれた『女なんてものに』
- 名曲『ホームにて』
を含む全9曲。
【収録曲】
『遍路』『店の名はライフ』『まつりばやし』『女なんてものに』『朝焼け』『ホームにて』『勝手にしやがれ』『サーチライト』『時は流れて』
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