2014年の中島みゆきのアルバム曲『愛詞(あいことば)』
中島美嘉から曲依頼を受け、書き下ろした曲だ。
この曲はどのようにして作られたのだろうか?
中島みゆきから中島美嘉へ送られた手紙や、コンサートでのデュエットなどを交えてみていこう。
この記事は、
- 『愛詞(あいことば)』が出来るまでの経緯
- 中島みゆきから中島美嘉へ送られた手紙
- コンサートで『愛詞(あいことば)』をデュエットした時の模様
について書いてます!
中島美嘉に提供された曲
ダメもとで依頼
『愛詞(あいことば)』は、中島美嘉からオファを受けて書かれた曲だ。
中島美嘉は、ダメもとのつもりで依頼したが、中島みゆきはこれを快諾。
わずか2週間という早さで曲を書き上げた。
この曲は、アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」(MBS・TBS系)のエンディング曲に起用された。
中島美嘉のインタビューを基に書かれた
中島みゆきは、曲を書くにあたって下調べをしていた。
中島美嘉のこれまでの活動内容や、雑誌のインタビュー記事を参考にして曲のイメージを膨らましていったのである。
『愛詞(あいことば)』を初めて聴いた時の印象
中島美嘉は、デモテープに入った中島みゆきの歌声で初めて『愛詞(あいことば)』を聴いた。
「なんとも粋でかっこいい! この曲に一番癒されているのは私かもしれません」
これが最初に抱いた感想だった。
一方で、意外だったとも述べている。
世間からは暗いと思われている自分のイメージとは異なる温かい曲だったからだ。
上手く歌えるかプレッシャーだった
中島美嘉は、これを自分の曲として歌いあげることができるのか、プレッシャーを感じていた。
この頃は、歌手として自信を失いかけていたこともあり、インタビューではこのように答えている。
「私のいろんなことを見抜いた上で楽曲提供してくださったと思うので、その期待に応えられたらいいと思うんですが」
「「中島みゆきさんの歌を歌っていいんだろうか?」「納得してもらえるだろうか?」って気負ってしまって」
中島みゆきからの手紙に勇気をもらう
中島みゆきは楽曲提供の際に中島美嘉へ手紙を送っている。
「南の中島さんへ」
この独特の宛名は中島みゆきが考えたもの。
出来あがった譜面に宛名を書いたときに、お渡し用も自分用も同じM.N.というイニシャルだったことから、現場の混乱を避けるために「南の」「北の」で区別したのだ。
手紙には、中島みゆきの『愛詞(あいことば)』への思いが綴られていた。
そして、手紙の最後はこう結んでいた。
「ド根性の座った中島美嘉さんの歌声、尊敬しております」
これを読んだ中島美嘉は吹っ切れた。
「よし、自信持って歌おう! みゆきさんの歌にはかなわないから精一杯自分らしく歌う!」
こうして中島美嘉の『愛詞(あいことば)』が誕生したのである。
有線リクエストチャート1位
中島美嘉の『愛詞(あいことば)』は、2013年5月1日付有線リクエストチャートで1位を獲得している。
MVは品川ヒロシが監督
中島美嘉『愛詞(あいことば)』のMVの監督を務めたのはお笑い芸人・品川庄司の品川ヒロシ。
自身の監督作品・映画「サンブンノイチ」(2014年公開)に中島美嘉が出演したことが縁で今回のコラボが実現した。
中島みゆきがセルフカバー
『愛詞(あいことば)』は中島みゆきによってセルフカバーされ、2014年のアルバム『問題集』に収録された。
中島美嘉の方も中島みゆきの方も同じ瀬尾一三が編曲を手掛けている。
瀬尾は、どこをどうアレンジすればよいか困り、イントロ部分だけを同じにすることにした。
コンサートでデュエットした中島みゆき&中島美嘉
2013年5月23日、大阪フェスティバルホールで「中島みゆき『縁会』2012~3」の追加公演が行われた。
そこに中島美嘉がサプライズゲストで出演している。
ゲストとしてアーティストが出演するのは、中島みゆきのコンサート史上初のこと。
中島美嘉が登場したのは、ラストのアンコールで中島みゆきが『愛詞(あいことば)』を歌っている時だった。
中島みゆきが1番を歌い終わった後の間奏部分で、中島美嘉が登場し、会場が沸いた。
2番を中島美嘉が歌い終えると、今度は中島みゆきと中島美嘉のデュエットで最後のサビを歌い上げる。
実はこの時、中島美嘉は歌詞を間違えてしまう。
2021年10月22日放送の「MUSIC BLOOD」(日本テレビ系)の中でこの時のことを振り返っている。
中島美嘉が歌詞を間違えても、中島みゆきは全く動じることなく歌い続けたという。
一方、中島美嘉の方は、「どうしよう……」とすっかり動揺。
その胸の内を見透かしたかのように、中島みゆきは、歌い終えた中島美嘉の手を取って花を持たせた。
この粋な計らいに、「なんてカッコイイ人なんだ!」と改めて中島みゆきに惚れ直したという。
『愛詞(あいことば)』はこんな曲
愛の形はどれ1つとして同じものはない。
伝え合う愛も色々で、当事者にしか伝わらない詞(ことば)というものがある。
人を愛することの尊さを、この曲は教えてくれる。
傷ついたあなたへ 傷ついた命へ
わかる人にしかわからない それでいい愛詞(あいことば)
(『愛詞(あいことば)』より)
『愛詞(あいことば)』のみんなの感想
中島みゆきの愛詞はとりあえず日本人全員に聞いて頂きたいです。
— じゅん (@j_4st) November 17, 2016
中島美嘉の愛詞(あいことば)の雰囲気はなんか違うぞと思ったら、作曲作詞は中島みゆきだった。
確かに中島みゆき風の歌だなあ— ウィスキーホテル (@stephen9241) November 14, 2014
傷ついたあなたへ 傷ついた命へ
わかる人にしかわからない それでいい愛詞
わかる人にしかわからない それでいい愛詞中島みゆき「愛詞」より
凄いな・・・
胸をグサッと刺されたような衝撃を受けた。
わかる人にしかわからない・・・か。— 🐣ぴよきち🐣 (@Kichi_or_Kira) June 21, 2016
『愛詞(あいことば)』をフルで聴く方法
単品購入
収録アルバム
『問題集』
2014年リリースのオリジナルアルバム。
- 中島美嘉へ提供した『愛詞(あいことば)』
- NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌『麦の唄』
- 「夜会工場」のテーマ曲『産声』
- テレビ東京系「美の巨人たち」エンディング曲『India Goose』
を含む全10曲。
【収録曲】
『愛詞(あいことば)』『麦の唄』『ジョークにしないか』『病院童』『産声』『問題集』『身体の中を流れる涙』『ペルシャ』『一夜草』『India Goose』
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