1992年の中島みゆきのオリジナルアルバム『EAST ASIA』
代表曲『浅い眠り』『誕生』『糸』、中島みゆきのライフワークともいえる「夜会」のテーマ曲『二隻の舟』など豪華なラインナップ。
中島みゆきのオリジナルアルバムの中でも人気が高く、日本レコード大賞ポップス・ロック部門優秀アルバム賞を受賞するなどお墨付きだ。
1曲ずつみていこう。
この記事は、
- 『EAST ASIA』の特徴
- 『EAST ASIA』の曲解説&みんなの感想
について書いてます!
中島みゆき『EAST ASIA』
1992年リリースのオリジナルアルバム。
- フジテレビ系ドラマ「親愛なる者へ」の主題歌『浅い眠り』
- 映画「奇跡の山 さよなら、名犬平治」の主題歌『誕生』
- 「夜会」のテーマ曲『二隻の舟』
- 不朽の名曲『糸』
を含む全9曲。
【収録曲】
『EAST ASIA』『やばい恋』『浅い眠り』『萩野原』『誕生』『此処じゃない何処かへ』『妹じゃあるまいし』『二隻の舟』『糸』
『EAST ASIA』の特徴
日本レコード大賞アルバム賞受賞
『EAST ASIA』は1992年10月7日にリリースされ、週間オリコンチャート2位を記録している。
1992年に、「第34回日本レコード大賞ポップス・ロック部門優秀アルバム賞」を受賞。
名曲を多く含んだアルバム
『EAST ASIA』はファンの中でも人気が高いオリジナルアルバムの1つ。
名曲を多く含んでいるのもその理由の1つだが、1曲1曲に、中島みゆきの様々な顔を見ることができるのも味わい深いポイント。
ドラマ・映画主題歌、カラオケ人気曲、ミリオンセラー曲、「夜会」のテーマ曲、恋から結婚、親子愛まで、歌う対象も幅広い。
バラエティに富んだ中島みゆきを聴くことができる。
『EAST ASIA』の曲解説&みんなの感想
『EAST ASIA』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
ストリングスアレンジ David Campbell
1曲目はアルバムのタイトル曲。
国によって世界地図の形は違い、どれも自分の国を中心に描きたがる。
フランスから見れば、日本は東にあるが、アメリカの地図だと西なのだ。
そんな中島みゆきの視点からこの曲は生まれた。
世界の場所を教える地図は
誰でも 自分が真ん中だと言い張る
私のくにを どこかに乗せて 地球は
くすくす笑いながら 回ってゆく
(『EAST ASIA』より)
中島みゆきのEast Asia久しぶりに聞いて歌ったら感動して泣きそうになった。「力だけで心まで奪えはしない」←ここ
— Mirika (ただの独り言) (@MIRIKA_M) February 11, 2022
中島みゆきさんの、Nobady is RightとEAST ASIA、世界中に向けて発信したいよね。
— koumei (@koumei15595804) March 27, 2022
『やばい恋』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
中島みゆき曰く「久々の男いじめの歌」というこの曲。
1992年「月刊カドカワ」11月号によると、あまりにも早口を要する歌だったので、事前に早口言葉の練習をしていたそうな。
頼み込んでいてもらう
男なんかいらない
そんなふうに言えなくって
泣くやばい恋
(『やばい恋』より)
中島みゆき自身はというと、この曲に描かれているような本音を隠すタイプではなく、遠回しやクールな恋の駆け引きを不得手としている。
中島みゆきのやばい恋は相当エモい
— かねこりえちゃん (@rie_kanekochan) October 8, 2017
やばい恋/中島みゆき #nowplaying #なうぷれ
久々聴いたけど同じような経験してた当時を思い出してうわあああってなってる←— ゆきち@ライブを糧に生きる (@yucky55) January 20, 2014
『浅い眠り』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1992年のドラマ「親愛なる者へ」(フジテレビ系)のために書き下ろした主題歌。
1992年「月刊カドカワ」11月号によると、W不倫を描いた個性の強い台本に加え、プロデューサーからテンポ感やコード感など主題歌への細かな注文があったという。
中島みゆきは、この制約をむしろ楽しみ、アクの強い面白い仕上がりになるだろうと予感した。
中島みゆきにとって、これが初の連ドラ主題歌で、ドラマのどの回を見てもあてはまるように曲を作った。
サビの部分は、主題歌の話をもらう前からイメージが出来あがっていたものだ。
恋しさを聞かせてよ
惜しみなく聞かせてよ
他人じゃないなら なおさら なおさら
(『浅い眠り』より)
中島みゆきさんの「浅い眠り」のとてつもない名曲感とカッコよさな。エロガキだった俺が背伸びして聴いた曲よ
— 絵ぬ1484 (@n1484xxx) March 28, 2022
中島みゆきの『浅い眠り』はサビよりイントロが好き
最初のイントロめっちゃカッコ良い
— 藤本GJ (@fujimotoGJ) December 29, 2021
『萩野原』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
「夜会VOL.3 KAN(邯鄲)TAN」で発表された曲。
「夜会」では、男の子の立場にアレンジされ歌われているが、歌詞の内容は女の子の歌。
萩は中島みゆきの好きな花。
学生の時に旅をしていた時に見たのが最初だったという。
萩野原の風景を「あの人」の記憶と共に思い出す切ない曲だ。
目をさますと 暗い部屋で泣いています
知らぬ人の腕の中で泣いています
思い出せるあの人は いつも少年です
(『萩野原』より)
中島みゆきの「萩野原」、最初聴いたときは特に何も思わなかったけど、最近は「これ結構闇が深い曲なのでは?」って思う
— Moi (@coffee_moi) May 23, 2017
萩野原歌ってる中島みゆきが可愛すぎて困る
— 鶏肉 (@toriniku_umee) March 23, 2011
『誕生』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1992年公開映画「奇跡の山 さよなら、名犬平治」の主題歌として書き下ろした曲。
中島みゆきは、曲を書くにあたって、制作現場を訪ね、台本や撮影されたフィルムを見せてもらい、さらにはフィルム編集にも立ち会っている。
耳をすまして思い出して
最初に聞いた welcome
(『誕生』より)
「welcome」とは、分娩室で赤ん坊を取り上げる時にかける言葉で、英語圏の風習だ。
「いらない子なんていない」という中島みゆきの強い思いが込められている。
なんか急に、中島みゆきさんの【誕生】聴きたくなって…
何度聴いても、サビで泣ける(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
(更年期⁈笑)生まれた時誰でも言われた筈のウェルカムを忘れちゃったり、思い出せない人がいるなら
私が何度でも生まれてくれてありがとうと言ってあげるよ
って勝手になってる、最近#中島みゆき— ミラクルナビらぶちゃん (@cantabile1211) March 18, 2022
誕生は中島みゆきの愛の世界のひとつの終着点だと思っています
手に入らない愛を求めてもがき続け、こうして愛を与える立場になったことが感慨深い
いい曲だなあ誕生
大好きな人にいつでも「生まれてくれてWelcome」って言える、愛に溢れた人でありたい— 有香(ありか) (@arikamk510) March 13, 2022
『此処じゃない何処かへ』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1992年「月刊カドカワ」11月号のインタビューでは、稀にみる「ストレートな歌」と語っている。
居場所を求めてあがく10代の心の中を映したような曲だ。
中島みゆきも家出願望はある方で、居所が定まらないのは体質なんだと自己分析している。
拾ってきたラジカセだけが
たったひとつの窓だった
教科書よりずっとはるかに
真実に聴こえたラヴソング
(『此処じゃない何処かへ』より)
中島みゆきの此処じゃない何処かへを永遠聴いてる。
アルバムの曲順で誕生の次ってのもいい。悟りで終わらない気概、ラストツアーのセトリにも通じる。— 背面黒板 (@misumi02) October 17, 2022
ライブハウスへ行った帰り道に
必ず思い返す歌が、これ「もぐりこんだライブハウスは 帰りも一人だったけど
握りしめたグラスの 氷溶かす何かの熱を見た」〜此処じゃない何処かへ by中島みゆき
— m (@mis_water) June 27, 2015
『妹じゃあるまいし』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
中島みゆきと瀬尾一三がコーラスに参加している。
1992年「月刊カドカワ」11月号のインタビューでは、わりと素直に書いた曲と語っている。
まるで兄妹のように親しい恋人でも、些細なことが言えなかったり、それによって誤解やすれ違いが起きてしまう。
そんな難しさを歌にしたという。
妹じゃあるまいし
別れたらそれまで
笑顔も泣き顔も
別れたらそれまで
(『妹じゃあるまいし』より)
久々に中島みゆきの「妹じゃあるまいし」を聞きながらあわあわのことを考えてる。まるであの人の本当の家族、本当の妹になれたみたいに思っていたけれど、やっぱりどこまでも他人でしかなかったんだね、みたいな歌
— むとー (@Eth_Mutoh) March 23, 2015
呑んで、中島みゆきさんの、「妹じゃあるまいし」を熱唱。ここ1ヶ月ほどずっと頭の中を流れていた曲です。背景は、認めたくないけど、ある人と別れたくないという恐怖に似た気持ちと分かっていました。
— 酉あえす(検索ワードは「とりあえずね」) (@pazyamakirara) August 31, 2013
『二隻の舟』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
「夜会」のテーマ曲として生まれた曲。
1992年の「ORICON WEEKLY」9月28日号のインタビューでは、この先も「夜会」の中で歌う曲だから、原型を提示しておくため、今回のアルバム収録に至ったと語る。
「夜会」のストーリーに応じて、変更や追加する部分が出てきた場合、原型と照らし合わせることが、その真意を読み解く手掛かりとなってくれる。
そういう意図があるようだ。
風は強く波は高く 暗い海は果てるともなく
風の中で波の中で たかが愛は木の葉のように
わたしたちは 二隻の舟 ひとつずつの そしてひとつの
(『二隻の舟』より)
日本語で書かれた歌詞で、永遠のNo.1は『二隻の舟』という中島みゆきさんの曲で、この曲を初めて聴いた時は、号泣したのを覚えています。どこが素晴らしいのか、言語化できないのですが、本当に心を揺さぶる曲って、言葉を超越したところにあるのかもしれませんね。
— ヒトシ (@black_beauty_71) January 15, 2022
中島みゆきの「二隻の舟」
当時は男女をイメージしてたけど、先日何十年ぶりかで聞いたら、親子関係をイメージして涙した。二隻というからには1対1だから意図として親子というのは無いわけで、私の勝手なイメージなんだけど。
「おまえと私は例えば二隻の舟 暗い海を渡ってゆくひとつひとつの舟」— 我妻あかね@リモートチームの働き方発信 (@akanewaga) September 11, 2021
『糸』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
天理教の4代目真柱中山善司の結婚を祝う曲として書き下ろされた。
その後、ドラマ主題歌に起用されたり、多くの有名アーティストによってカバーされるなどして、知名度を上げていく。
今や、中島みゆきの代表曲の1つである。
1人の人間は1本の糸のように弱い存在だが、それが誰かの糸と交わることで、しっかりとした布を織りあげていく。
縁というものの力を教えてくれる1曲だ。
縦の糸はあなた
横の糸は私
織りなす布は
いつか誰かを
暖めうるかもしれない
(『糸』より)
中島みゆきさんの「糸」
結婚式とかで良く歌われるらしい。
結婚式で中島みゆきさんってのは時代が変わったな。
— 神崎 (@SanaeKanzaki) March 16, 2022
ちなみに中島みゆきの糸を聴くと元カノが付き合ってた時に泣きながらカラオケで歌っていたのを思い出します。←
— のゆ (@Nozumi_jp) November 27, 2021
中島みゆきのシングル曲を今すぐ聴きたい!(無料お試し期間実施中!)
中島みゆきのシングル曲はお手持ちのスマホ・パソコン・タブレット端末で今すぐ聴くことができる。
「Amazon Music Unlimited」なら、月額980円(プライム会員は月額780円)で、中島みゆきのシングル曲(カップリング含む)が聴き放題!!
(※1975年版『時代』、映画主題歌バージョン『瞬きもせず』は含まない)
もちろん中島みゆき以外のアーティスト曲も聴くことができる。
その数、1億曲以上!!
新規登録の場合、無料お試し期間があるので安心!