中島みゆき『桜らららら』の裏話【試聴あり】｜デビューした頃の曲が30年ぶりに歌われた理由

2006年の中島みゆきのアルバム曲『桜らららら』

中島みゆきがデビューして間もない頃に作られ、テレビのみでオンエアされた曲だ。
ずっとアルバムに収録されなかったが、発表から約30年後にアルバムに収められることになった。
その経緯についてみていこう。

この記事は、

『桜らららら』が30年ぶりに歌われた理由
『桜らららら』が歌われたテレビ番組とは?

について書いてます!

夢おじ子

中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

Contents

中島みゆき『桜らららら』
30年ぶりに歌われた理由
- 『桜らららら』が歌われたテレビ番組
30年ぶりに歌われた理由
『桜らららら』はこんな曲
『桜らららら』のみんなの感想
『桜らららら』をフルで聴く方法
- 単品購入
- 収録アルバム
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中島みゆき『桜らららら』

作詞・作曲　中島みゆき
編曲　中島みゆき瀬尾一三

30年ぶりに歌われた理由

『桜らららら』が歌われたテレビ番組

『桜らららら』は、デビュー翌年にテレビ番組の中で歌われたきり、2006年まで音源化されることはなかった。
1976年放送の桜を扱ったテレビ番組「あなたの朝絵がいっぱい-桜花賛歌・太田洋愛の世界」（テレビ東京）のテーマ曲として、中島みゆきが書き下ろした。
本人曰く、当時、プロモーション活動で『時代』ばかり歌ってきた反動で生まれた曲なんだとか。

中島みゆきは、この番組に一度だけ生出演し、オープニングでこの曲を弾き語りで歌っている。
それ以来、中島みゆき本人もこの曲の存在を久しく忘れいていたのだが、思い出させてくれたのは、テレビ東京ミュージックの社長である太田哲夫だった。
太田から、この生出演の映像VTRが中島みゆきの元へ届けられたのだ。

「見たら、記憶が蘇りました」

これが、アルバム収録へのきっかけとなった。

30年ぶりに歌われた理由

当初、『桜らららら』は、1976年の中島みゆきの1st.アルバム『私の声が聞こえますか』に収められる予定だった。
だが、歌詞が1番しかないという理由で、見送られてしまっている。

それから30年後の2006年、この曲は、アルバム『ララバイSINGER』に収録された。
「産経新聞ENAK」のインタビューの中で、このアルバムを制作する上で意識したのが「つながり」だと答えている。
「夜会VOL.13 24時着 0時発」の、始発と終着が一致しているという考えがこのアルバムにも反映されている。

「一番古い曲と一番新しい曲ってつながってるんじゃないかしら」

そんな思いから、『桜らららら』のアウトロ部分と、次の曲『ただ・愛のためにだけ』のイントロ部分を、切れ間なく繋げてみたのである。
それは、「30年の間に何をしてきたのか?」という自分自身への問いかけだという。

原点回帰とも言えるこの曲は、テレビでオンエアした時のように、中島みゆきによるギターの弾き語りで歌われている。
これは、編曲を手掛けた瀬尾一三による提案らしい。