1988年の中島みゆきのアルバム曲『十二月』
あまりにも描写が過激だという理由で、一部の歌詞がNGになった曲だ。
そのカットされた幻の歌詞を今回、ご紹介しよう。
また、1989年の「夜会」でこの曲がどのようにして歌われたのか、その模様も交えてみていこう。
この記事は、
- 『十二月』のカットされた幻の2番の歌詞
- 「夜会」で披露された『十二月』とその演出
について書いてます!
中島みゆき『十二月』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
カットされた幻の2番の歌詞
12月になると自殺する若い女が増加する。
『十二月』では、そんな現象の裏で繰り広げられている色恋沙汰にフォーカスする。
歌詞の内容は、レコード会社からNGが出てしまうくらいに過激だった。
結局、問題視された2番の歌詞が削られ、1、3、4番で構成された形でレコーディングが行われた。
残念ながら現状、我々は、2番が省略された『十二月』しか聴くことできない。
だが、1989年の「夜会」と1997年のコンサートの中でフルバージョンが披露されている。
気になる省略された歌詞がこれだ!
誰を責めるつもりもない 誰に語るつもりもない
横たわる口もとは 周到な愛を笑っている
膝を抱えた掌が 力尽きて凍えている
開かれたアドレスは 連絡先がひとつもない」
(『十二月』より)
「夜会」で歌われた『十二月』とその演出
封印された2番の歌詞を中島みゆきは1989年「夜会」の中で披露している。
残念ながら、こちらの「夜会」は映像化されておらず、視聴することができない。
この「夜会」の音楽監督を務めた瀬尾一三によると、『十二月』を歌い終えた中島みゆきは高みの舞台から、後方へ身を投げるといったパフォーマンスを見せたという。
投身自殺を思わせ、なかなか冷っとする演出であるが、舞台裏もなかなか冷や汗ものだったという。
中島みゆきが落ちるところには当然、マットが幾重にも敷かれていたが、その弾力により宙高く飛び跳ねてしまい、それを3人がかりで必死に押さえていたようだ。
最恐クリスマスソング?
自殺する若い女が この月だけ急に増える
それぞれに男たち 急に正気に返るシーズン
(『十二月』より)
この曲を不倫の曲と捉える人も多い。
所帯を持つ男は、クリスマスになると正気に返ったように愛人を捨てて、家族のだんらんを優先する。
そんな男と女が対照的に描かれている。
大都会の薬屋では 睡眠薬が売り切れる
なけなしのテレビでは 家族たちが笑っている
何万人の女たちが あたしはちがうと思いながら
何万人の女たちと 同じと気がついてしまう月
(『十二月』より)
『十二月』のみんなの感想
クリスマス…救急車…中島みゆきの「十二月」を思い出しますねぇ…
— ゆっきー (@tomoyuckyyucky) December 24, 2020
中島みゆきの「十二月」という歌詞を偶然見つけたけれど、この深さは暗さはすごい。Coccoも椎名林檎もここまでの世界観はない。この一方で「時代」「誕生」を作る幅の広さがやはりすごい。
— 451f (@451f_) September 28, 2020
中島みゆき怖い歌「十二月」
いきなり歌い出しがすごいので、カラオケで歌ったら盛り上がるかドン引きされるか運次第です。
歌詞センスと曲のノリのよさは中島みゆき曲でも随一説。— PLせつな@ドワ/C99(12/31) 東ハ03 (@plsetsuna) January 31, 2020
『十二月』をフルで聴く方法
単品購入
収録アルバム
『グッバイガール』
1988年リリースのオリジナルアルバム。
- 前川清に提供した『涙 -Made in tears-』
- 原発反対運動をモチーフにした『吹雪』
を含む全9曲。
【収録曲】
『野ウサギのように』『ふらふら』『MEGAMI』『気にしないで』『十二月』『たとえ世界が空から落ちても』『愛よりも』『涙 -Made in tears-』『吹雪』
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