2012年の中島みゆきのアルバム曲『ピアニシモ』
この曲は、中島みゆきの育ての親といわれるヤマハ4代目社長・川上源一がモデルになっている。
中島みゆきにとって川上源一とはどういう人物なのか?
歌詞を交えながら、彼の人物像に迫りたいと思う。
この記事は、
- 『ピアニシモ』は川上源一がモデル
- 中島みゆきと川上源一の関係
について書いてます!
中島みゆき『ピアニシモ』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
「ピアニシモ」の意味
- ピアニシモ…「音楽の強弱記号で「きわめて弱く」という意」
『ピアニシモ』は川上源一がモデル
中島みゆきの育ての親「DAD川上源一」
中島みゆきのCDには、クレジットの最後に必ず「DAD川上源一」と記載がされている。
「DAD」とは「パパ」という意味。
中島みゆきが所属するヤマハの4代目社長・川上源一は、デビューから中島みゆきをサポートしてきた、いわば育ての親なのだ。
中島みゆきと川上源一の出会い
中島みゆきが世に出るきっかけとなった「ヤマハポピュラーソングコンテスト」と「世界歌謡祭」。
これらの祭典を発案したのが川上源一だ。
1975年の「第10回ヤマハポピュラーソングコンテスト」では、中島みゆきは、『時代』を歌い、グランプリに輝いている。
実は、その裏では攻防があったようだ。
多くの審査員たちが因幡晃の『わかって下さい』をグランプリに推す中、川上だけは中島みゆきを推薦していた。
「将来性を感じる」
その力強い発言により、票が、中島みゆきの方へと傾いていったのだ。
「リクエスト」する川上源一
なのに あの人が私にリクエスト
ピアニシモで歌ってください
(『ピアニシモ』より)
『ピアニシモ』に登場する「あの人」とは川上源一のことである。
「中島みゆきConcert「一会」2015~2016」のMCで、名前こそ明らかにしなかったものの、「所属してる会社のトップの人」と発言している。
ピアニシモで歌ってください
大きな声と同じ力で
(『ピアニシモ』より)
1975年「第10回ヤマハポピュラーソングコンテスト」で中島みゆきがグランプリを獲得したとき、川上は以下のように言葉を掛けた。
「大音量の伴奏なしでギター1本で歌った方が、より人に詞の内容が伝わるだろう」
この曲に描かれているように、川上は、中島みゆきの歌について色々とアドバイスしていたようだ。
1980年代、中島みゆきの音楽がサウンド志向型へと傾いていった時も、「こんな歌(歌詞)引っ込めて何考えてんだ?」と、難色を示したこともあった。
「リクエスト」に応える中島みゆき
「大音量の伴奏なしでギター1本で歌った方が、より人に詞の内容が伝わるだろう」
川上源一にこのように言われた中島みゆきは、「第6回世界歌謡祭」の再演ステージで、自らオーケストラの演奏を止めて『時代』を歌っている。
2002年、川上源一は、老衰のためこの世を去った。
告別式に出席した中島みゆきは、川上源一の遺影に向かって『時代』を献奏している。
ピアニシモのようなその静謐な歌声は、参列者の涙を誘った。
それから10年後の2012年に『ピアニシモ』は発表された。
あの人に会えるなら伝えたい
あの人はもう この町にいないから
私はピアニシモで歌っていますと
でも たまには
フォルテシモでも歌いますと
(『ピアニシモ』より)
『ピアニシモ』はこんな曲
伝わりやすいからと、ずっと大声で歌っていた主人公。
ある人のリクエストで渋々小声で歌うようになるが、小声だから伝わるものがあることに気づいていく。
仕返しのように小さく歌った
ほら案の定(あんのじょう)
通行人は誰も振り向きもしない
けれどその代りに私には
それから初めて聴こえたものがある
今すれ違った 気弱な挨拶
(『ピアニシモ』より)
『ピアニシモ』のみんなの感想
今はもう「大きな声と同じ力でピアニッシモで歌っています」っていう中島みゆきの境地の曲が素敵すぎる。
— 井出美緒 (@miomi_dct) April 21, 2014
中島みゆきの最新アルバムの曲の中には、『ピアニッシモ』って曲があるんだけど、歌テクについて少し歌ってるの☆
— かりなエンジェル♥歌手・女優・モデル目指 (@shiawase168ne) December 9, 2012
中島みゆきの「ピアニシモ」の歌詞「大きな声と同じ力で ピアニシモで歌ってください」は世の中の大勢の動きに逆らっても正しいことを言うことの大事さを歌っていると思う。この感覚が好きです。
— 林隆 (@hayashi1956) November 4, 2012
本人映像
『中島みゆきConcert「一会」2015〜2016』
2015~2016年に行われたコンサートのライブDVD/Blu-ray。
『ピアニシモ』をフルで聴く方法
単品購入
収録アルバム
『常夜灯』
2012年リリースのオリジナルアルバム。
- 日本テレビ系ドラマ「東京全力少女」の主題歌『恩知らず』
- 東北の応援歌といわれる『倒木の敗者復活戦』
- 舞台劇「真田十勇士」の主題歌『月はそこにいる』
を含む全12曲。
【収録曲】
『常夜灯』『ピアニシモ』『恩知らず』『リラの花咲く頃』『倒木の敗者復活戦』『あなた恋していないでしょ』『ベッドルーム』『スクランブル交差点の渡り方』『オリエンタル・ヴォイス』『ランナーズ・ハイ』『風の笛』『月はそこにいる』
『中島みゆき ライブ リクエスト -歌旅・縁会・一会-』
2007年、2012~2013年、2015~2016年に行われた3つのコンサートから収録されたライブアルバム。
ライブバージョンの『ピアニシモ』を聴くことができる。
- 吉田拓郎の曲『唇をかみしめて』もカバーしている
【収録曲】
『もう桟橋に灯りは点らない』『ピアニシモ』『糸』『時代』『愛だけを残せ』『ララバイSINGER〜アザミ嬢のララバイ』『あした』『唇をかみしめて』『世情』『風の笛』『夜行』『ジョークにしないか』
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