1998年の中島みゆきのオリジナルアルバム『わたしの子供になりなさい』
母性を歌ったようなタイトル曲から、ドラマ主題歌、セルフカバー曲、恋歌、社会派ソングまで、バラエティに富んだ10曲を収録。
アーティストとしての奥深さを見せつけられる1枚である。
1曲ずつみていこう。
この記事は、
- 『わたしの子供になりなさい』の特徴
- 『わたしの子供になりなさい』の曲解説&みんなの感想
について書いてます!
中島みゆき『わたしの子供になりなさい』
1998年リリースのオリジナルアルバム。
こちらに収録されているのはアルバムバージョンの『命の別名』。
オリジナルよりもハードでロック色の強い仕上がりになっている。
- TBS系ドラマ「聖者の行進」の主題歌『命の別名』アルバムバージョン
- フェイ・ウォンに提供した『清流』
- 映画「大いなる完(ぼんの)」主題歌『私たちは春の中で』
- テレビ朝日系ドラマ「はみだし刑事情熱系」主題歌『愛情物語』
- 石嶺聡子に提供した『You don’t know』
- 竹中直人に提供した『紅灯の海』
を含む全10曲
【収録曲】
『わたしの子供になりなさい』『下町の上、山の手の下』『命の別名』『清流』『私たちは春の中で』『愛情物語』『You don’t know』『木曜の夜』『紅灯の海』『4.2.3.』
『わたしの子供になりなさい』の特徴
週間オリコンチャート11位
『わたしの子供になりなさい』は、1998年3月18日にリリースされ、週間オリコンチャート11位を記録。
10年ぶりのLPリリース
『わたしの子供になりなさい』は、10年ぶりにLPもリリースされた。
ファンクラブの会報には、以下のように書かれている。
「12cm四方のCDジャケットでは表現しきれないビジュアル・コンセプトと、多くのアナログ・ファンの方の希望を詰め込んでの企画となりました」
コンセプトは「自分さがし」
『わたしの子供になりなさい』のアルバムコンセプトは、「じぶんさがし」。
1998年北海道新聞夕刊4月1日付でのインタビューでは、アルバムのタイトルにちなんで以下のように語っている。
「作品は、手を離れた時点で嫁に出した子供みたいなもの。どんな子を産むのか分からない」
『わたしの子供になりなさい』の曲解説&みんなの感想
『わたしの子供になりなさい』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三 David Campbell
泣いている人に寄り添って、叱りも励ましもしない。
いっしょに悲しみを分かち合うことが、慰めになることだってあるのだ。
あなたが泣くときは わたしは空を見よう
あなたが泣きやめば ふたりで空を見よう
もう愛だとか恋だとかむずかしく言わないで
わたしの子供になりなさい
(『わたしの子供になりなさい』より)
男には女より泣きたい事が多いから~🎶
中島みゆき わたしの子供になりなさい
こんな歌詞歌える女性、どれだけ居るだろう?🤔
— おっさんの憂鬱 (@ossan_yuutudesu) May 9, 2022
中島みゆきに『わたしの子供になりなさい』と言われた時点で「はい」と応えたのでわたしは中島みゆきの子供。
— やました (@kappawodori) November 9, 2021
『下町の上、山の手の下』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
- 下町…「都会の低地の町で、店や小工場などが多く集まっている区域」
- 山の手…「高台にある屋敷町の区域」
庶民的な町で上玉扱いされている女と、富裕層の街で落ちこぼれてしまった男。
育ってきた環境に差はあれど、2人の置かれてる境遇の差は微々たるもの。
その僅かな距離を埋めようと、互いに求めあうラブソングだ。
似合いと意外は紙一重のめぐり会い
いちいち気に障るしたたかな組み合わせ
下町の上、山の手の下
下町の上、山の手の下
少しだけ油断をさせてくれ
(『下町の上、山の手の下』より)
中島みゆきの「下町の上、山の手の下」って、男女のことを歌ってるけどあの内容って友人や知り合いにも当てはまるな。話も合わない育ちも違う2人同士だけどやっぱりいないと困る。最も良い人間関係なんじゃないかと思った。
— PampasCat (@LitleColocolo) September 20, 2012
松任谷由実の「downtown boy」ととても繊細で美しい曲だが
同じテーマを中島みゆきが歌うと「下町の上、山の手の下」というとても下世話で素敵な曲になる #so954— Simon_Sin (@Simon_Sin) May 19, 2022
『命の別名』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1998年放送のドラマ「聖者の行進」(TBS系)の主題歌として書き下ろされた曲。
知的障がい者を扱ったドラマの趣旨を汲んだ歌詞になっている。
このアルバムでは、シングルとは別バージョンのものが収録されていて、オリジナルとは違うヘビーな印象に仕上がっている。
くり返すあやまちを
照らす灯をかざせ
君にも僕にも すべての人にも
命に付く名前を「心」と呼ぶ
名もなき君にも 名もなき僕にも
(『命の別名』より)
命の別名ねぇ。。シングルver.が至高なんだろうけどアルバムver.のがなり声が最高過ぎる…
— ひふみ (@aonohihumi) May 29, 2020
中島みゆきの「命の別名」は、ピアノ伴奏から始まるシングルバージョンとロック調で始まるアルバムバージョンがるけど、半音下げで歌ってるロック調のアルバムバージョンがカッコいいんだよなぁ… カラオケはシングルバージョンしか入ってないんだよなぁ… #musicblood
— Hayawo.Davi (@Hayawo_Millia) October 22, 2021
『清流』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1997年にフェイ・ウォンへ提供された曲だ。
互いに分かり合えなくなったとしても、それぞれ違うところを流れる川のように、やがて混じり合って1つの流れを成していく。
流れよ清き流れよ はじめの滴を忘れても
流れよどちらからともなくまじわり合って流れてゆけ
(『清流』より)
中島みゆきの歌
『清流』はわたしは女性差別とかを根底に歌っておられるのかなと今になって思ってるのだが違うかな。
お互いに敵じゃないですよね…
なんだかお互いに敵視しすぎて生きづらいですよ…https://t.co/Ocq9ydn0RM— 佐藤 市@横浜反撃 (@stardustichi) November 2, 2019
中島みゆきさんの『清流』を聴く。なるほどー。日本語歌詞になることで、中島みゆきさんっぽさがいや増すなw
— テキトー (@tekito121) September 16, 2019
『私たちは春の中で』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1998年の映画「大いなる完 ぼんの」の主題歌に起用された曲。
孤独や焦りというものは、うららかな春の中ではいっそう際立って感じられるものだ。
私たちは春の中で 淋しさに苛立っていた
通りすぎる春の中で 遅れることに怯えていた
もしも1人だったならば もしも孤独だったならば
もしも虚ろだったならば もしも自由だったならば
(『私たちは春の中で』より)
中島みゆきの「私たちは春の中で」を写経していたな中学1年生頃
— かしや (@kasiya000) May 15, 2022
私たちは春の中ではドドドドドロックで中島みゆきの拳が最高に聞いてる最高の曲
— ぼん (@Vonzn1) July 20, 2018
『愛情物語』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1997年放送のドラマ「はみだし刑事情熱系」season2(テレビ朝日系)の主題歌に起用。
ハイアップテンポな曲調と独特の歌唱法は、新境地を開拓した印象を受ける。
愛情には様々な形がある。
この曲の主人公のように、離れていくこともまた1つの愛なのだ。
突然の裏切りと見えるしかなくても
もう逢わない もう呼ばない
あなたと他人になるわ
たとえ離れても心は変わらない
せつなさに疲れて息がとまっても
(『愛情物語』より)
中島みゆきの愛情物語は聴くだけで刑事ドラマだなって気分になれて、主題歌としてのお手本のような歌(すき)
— 鎧井フサ子 (@axe_fran) January 26, 2021
今のBGM 愛情物語/中島みゆき なんかこの曲やたらと中島姉貴の歌声に力入ってないか。それとややハードなバンドサウンドの組み合わせがグッドですな。サビを始めとした歌メロ、ストリング/ギターソロもエモーショナルでヨシ。
— Kage (@kage187) July 12, 2020
『You don’t know』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三 David Campbel
1997年に石嶺聡子へ提供された曲。
友達という関係すら壊したくなくて、片想いを秘めたまま振る舞う痛々しさが描かれている。
You don’t know はるかに
You don’t know どんなに
見つめてみてもあなたは気づきもしない
窓辺の鳥より値打ちがない
(『You don’t know』より)
中村中さんの「友達の詩」と中島みゆきさんの「You don’t know」という曲が今の気持ちにピッタリ。
毎日会えるのは嬉しいけどものすごく切なくて哀しい。
この気持ちはどこへやればいいんだろう・・・。— mi-kn (@mikn6) November 6, 2013
中島みゆきの『You don’t know』。この詞の凄い処は、一見すると、女性が、好意を持っている男性に自分の想いを知られたら、友人関係ですら無くなってしまう事を恐れている少女漫画みたいな世界観が描かれているのだが、2番目の>「特別な素振りをしないために特別に心は痛んでいる」
— Pretty章ちゃんのSHOW TIME (@shoverychan) February 11, 2016
『木曜の夜』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
会いたくて、探しに出てきた夜の街。
人がたくさん歩いているのに、あの人だけはどこにもいないという矛盾が切ない。
もしあなたの声だったらすぐにわかるよ
どんなに人と音楽が道にあふれても
どうしてるかな今ごろあなた 私のことは思ってないね
こんなにこんなに人はいるのに
どこにもどこにもあなたはいない
(『木曜の夜』より)
中島みゆきの「木曜の夜」って曲があるんだけど、本当にいい曲。何気ない言葉と簡単なコード進行なのに、あそこまで夜の雰囲気と寂しさ、切なさを出すのは異常。完全にセンス。開始0.5秒で名曲って思える。そんな曲。中島みゆきの世界観凄い好き。
— タケシックス♡ (@narumi_haruka) June 20, 2013
知人から教えてもらったラブソング。
こんな想いで、木曜の夜を過ごしている女性がいるのかなと思うと、柄にもなく切なくなりました。
「木曜の夜」 中島みゆき http://t.co/05aXRjvSOx @youtubeさんから— shingechan (@Shingechan) April 25, 2013
『紅灯の海』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1997年に竹中直人へ提供された曲。
「紅灯」とは「赤ちょうちん」のことを指し、この曲は、夜の飲み屋街を酔いつぶれて歩く寂しい男の背中を描いている。
足は千鳥と成り果てて 遠い月夜を物語る
紅灯の海に漂い ひとつふたつの思い出を抱き
紅灯の海は優しい 海と名の付くものは優しい
(『紅灯の海』より)
紅灯の海とか昔はそんなに刺さらなかったのにじじいになったからかすげぇいい。中島みゆきの曲も刺さり具合が変わってきた
— Kooota (@Kooota) June 19, 2021
中島みゆきの紅灯の海はもともとすきだったけど、タイトルの紅灯の海がネオン瞬く夜の”海”だということを知ってから歌詞の意味にも合点がいってさらに好きになりましたね
— SD-80 (@SD80ks) December 3, 2018
『4.2.3.』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
1996~1997年に起きたペルー日本大使館占拠事件。
特殊部隊が突入した1997年4月23日の光景を、中島みゆきのフィルターを通して描いている。
日本のメディアが、日本人の無事を嬉々として報道する一方で、現地の人間の死を伝えなかったことへの強い反発が、滲み出ている。
この国は危い
何度でも同じあやまちを繰り返すだろう 平和を望むと言いながらも
日本と名の付いていないものにならば
いくらだって冷たくなれるのだろう
(『4.2.3.』より)
中島みゆき「4.2.3」という歌がある。ペルーでの大使館人質事件という具体的な事件を直接的に扱った歌で、彼女の膨大な歌の中でも希有なもの。あれから25年。東京は寒い1日だった。
— 牧下圭貴 (@keiki_makishita) April 23, 2022
中島みゆきさんの曲に在ペルー日本大使公邸占拠事件を題材にした『4.2.3』という曲があります。
その中の歌詞、
「慌てたときに人は 正体を顕すね」
って文句は今の教訓ですなぁ……。— 手動人形 (@Manualmaton) April 6, 2020
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