中島みゆき『ばいばいどくおぶざべい』【試聴あり】|「どくおぶざいべい」の意味とは?

1983年の中島みゆきのアルバム曲『ばいばいどくおぶざべい』

この呪文のような曲のタイトルは、アメリカのミュージシャン、オーティス・レディングの曲『The Dock of the Bay』のことである。
これら2つの曲には、主人公の心境とシンクロする部分があった。

この記事は、

  • 『ばいばいどくおぶざべい』とオーティス・レディング『The Dock of the Bay』の関連
  • 『ばいばいどくおぶざべい』に細野晴臣が参加
  • 『ばいばいどくおぶざべい』をカバーしたアーティスト

について書いてます!

夢おじ子
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中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

中島みゆき『ばいばいどくおぶざべい』


作詞・作曲 中島みゆき

編曲 中島みゆき

『ばいばいどくおぶざべい』と『The Dock of the Bay』の関連

「どくおぶざべい」とは、1960年代に活躍していた歌手、オーティス・レディングの代表曲『The Dock of the Bay』だ。
なぜ、中島みゆきは、『ばいばいどくおぶざべい』の中にこの曲を登場させたのだろうか。

オーティス・レディングとの関連?

おいらの左手 もうダメなんだってさ どくおぶざべい
イカれちまったんだってさ どくおぶざべい
(『どくおぶざべい』より)

『ばいばいどくおぶざべい』の主人公は、ライブハウスで活躍していたロック歌手だった。
だが、ある時、左手を痛めてしまいギターを弾くことができなくなってしまう。
表舞台から消え去っていく虚しさが描かれた曲だ。

オーティス・レディングもまた似たような経路を辿っている。
オーティスは、『The Dock of the Bay』をレコーディングした3日後に、飛行機事故で亡くなった。
彼もまた、死によって歌手生命を絶たれた1人なのだ。

『The Dock of the Bay』との関連

『The Dock of the Bay』の歌詞もまた、『ばいばいどくおぶざべい』の主人公とリンクするところがある。
『The Dock of the Bay』では、波止場に座り、この先どうやって生きていこうか途方にくれる主人公が描かれている

何のために生きていくのか分からず
何もうまくいきそうにない
(『The Dock of the Bay』より訳詞)

すべてがずっと同じまま
人から言われたこともする気がしない
(『The Dock of the Bay』より訳詞)

この孤独は自分から離れてくれない
(『The Dock of the Bay』より訳詞)

『ばいばいどくおぶざべい』のロック歌手も然り。
表舞台から消えた後も、かつての栄光が幻の様につきまとう。
孤独はいっそ深くなっていくのだ。

挨拶をきりだすのは こちらから
誰もおいらを覚えていないだろうな らいかろうりんすとうん
長居はできないだろう らいかろうりんすとうん
(『ばいばいどくおぶざべい』より)

『ばいばいどくおぶざべい』に登場する。
忘れ去られていく「どくおぶざべい」とは対極の、もてはやされていく曲として描かれている。

細野晴臣が参加

『ばいばいどくおぶざべい』は、細野晴臣がベースで参加している
1977年のアルバム『あ・り・が・と・う』のレコーディングに参加していた坂本龍一は、かねてから中島みゆきに細野晴臣に会うことを勧めていたという。

細野晴臣

1978年に高橋幸宏坂本龍一と組んでイエロー・マジック・オーケストラ(Y.M.O.)を結成。
テクノ音楽ブームの流れを作っていく。
2008年には、平成19年度芸術選奨の大衆芸能部門で文部科学大臣賞を受賞している。

『ばいばいどくおぶざべい』はこんな曲

ミュージシャン生命を絶たれてしまったロック歌手が、引き際に「どくおぶざべい」を歌う。
光と影をないまぜにしたようなラストステージが描かれている。

幕を引かないでくれ 明かりを消さないでくれ
みんなわかってるから 誰も何も言わないでくれ
ばいばい どくおぶざべい
(『ばいばいどくおぶざべい』より)

『ばいばいどくおぶざべい』のみんなの感想

カバーしたアーティスト

上杉昇

2020年のシングル『カワラコジキ』のB面に収録。

中山うり

2007年のアルバム『DoReMiFa』に収録。

『ばいばいどくおぶざべい』をフルで聴く方法

単品購入

⇒『ばいばいどくおぶざべい』(レコチョク試聴あり)

収録アルバム

『予感』

1983年リリースのオリジナルアルバム。

  • 名曲『ファイト!』

を含む全9曲。

【収録曲】
『この世に二人だけ』『夏土産』『髪を洗う女』『ばいばいどくおぶざべい』『誰のせいでもない雨が』『縁』『テキーラを飲みほして』『金魚』『ファイト!』

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⇒『予感』の解説&みんなの感想

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