中島みゆき『おだやかな時代』【試聴あり】｜「ニュースステーション」（テレビ朝日系）から生まれた曲

1991年の中島みゆきのアルバム曲『おだやかな時代』

1986年に「ニュースステーション」（テレビ朝日系）の「日本の駅」というコーナーのテーマ曲に起用されている。
アルバム収録までに5年かかっているのは、それなりの理由があった。

この記事は、

『おだやかな時代』は「ニュースステーション」のコーナーソング
『おだやかな時代』がアルバム収録まで5年間かかった理由
湾岸戦争の影響を受けた『おだやかな時代』のコーラス事情

について書いてます!

夢おじ子

中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

Contents

中島みゆき『おだやかな時代』
「ニュースステーション」のコーナーソング
CD化が5年後になった理由
湾岸戦争の影響を受けたコーラス事情
『おだやかな時代』はこんな曲
『おだやかな時代』のみんなの感想
本人映像
- 『THE FILM of Nakajima Miyuki』
『おだやかな時代』をフルで聴く方法
- 単品購入
- 収録アルバム
中島みゆきのシングル曲を今すぐ聴きたい!（無料お試し期間実施中!）

中島みゆき『おだやかな時代』

作詞・作曲　中島みゆき
編曲　瀬尾一三

「ニュースステーション」のコーナーソング

『おだやかな時代』は、報道番組「ニュースステーション」（テレビ朝日系）の中の1986年に放送されていた「日本の駅」というコーナーで流されていた。
だが、オンエアされていたのは冒頭部分のみ。
5年後にアルバムに収録されたものとは、歌い方もアレンジも異なっており、テレビバージョンの音源は現時点では、リリースされていない。

CD化が5年後になった理由

「ニュースステーション」（テレビ朝日系）では、曲の冒頭部分しかオンエアされていなかった。
後にフルバージョンを発表する予定だったが、そこに至るまで実に5年もの歳月を要している。
そこには、ちゃんとこの曲の音を作れるスタッフと組むまでは形にしたくないという中島みゆきのこだわりがあったからだ。

そして、1991年、瀬尾一三のアレンジにより、この曲の完成形がリリースされた。

湾岸戦争の影響を受けたコーラス事情

『おだやかな時代』ラストのコーラスは、伴奏でなく肉声で盛り上げていきたいという中島みゆきの思いが反映されている。
コーラスに起用されたのはロサンゼルスのミュージシャンたち。
また、この曲は、MVも制作されている。
1991年の「月刊カドカワ」11月号のインタビューの中で、この時のことを以下のように振り返っている。

「最初ビデオ作った時、日本でゴスペルの人達を探したんです。ところが湾岸戦争で出払っちゃってていない、ほんとにアタマきちゃった（笑）」

米軍にまで電話をかけてコンタクトを取ったが実現しなかった。
結果、手づくりっぽいものに仕上がり、クラッピング（手拍子）には、マネージャーも駆り出されたという。
NGの連発で、叩きすぎた手のひらが真っ赤になったんだとか。