覚悟が必要な中島みゆきクリスマスソング3曲【試聴あり】

中島みゆきとクリスマス。
あまりピンとこない組み合わせであるが、中島みゆきもちゃんとクリスマスを歌っている。
今回は、中島みゆきが歌ったクリスマスソングを3曲、ご紹介!

だが、お察しの通り、この3曲いずれもキリストの生誕に祝杯を上げるようなノリではない。
クリスマスに取り残された孤独を歌っているだけに、聴くには相当な覚悟が必要であることを先にお伝えしておきたい。

この記事は、

中島みゆきのクリスマスソング3曲とみんなの感想

について書いてます!

夢おじ子

中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

Contents

『クリスマスソングを唄うように』
『LOVERS ONLY』
『十二月』
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『クリスマスソングを唄うように』

中島みゆきがアマチュア時代に作った初のクリスマスソング。
長らくレコード化されなかったが、1987年のライブアルバム『歌暦』に収録された。

1986年のコンサート「歌暦Page86 -恋歌-」の両国国技館で行われたライブの音源。
「クリスマス、もうすぐだね」というMCの後に、ギターの弾き語りで歌われた。

クリスマスソング唄うように今日だけ愛してよ
暦変われば他人に戻る
（『クリスマスソングを唄うように』より）

2人でクリスマスを過ごすことが叶わなかった女の孤独が描かれている。
12月25日だけに歌われるクリスマスソングのように、自分も1日だけでいいから愛されたいと思ってしまうのが恋心。

⇒『クリスマスソングを唄うように』（レコチョク試聴あり）

コンサート「1978年・秋のツアー」の中で、中島みゆきは、聖歌『来ませ救い主』を弾き語りで披露している。
この公演があった12月17日は、キリストを迎え入れるための準備期間である待降節だったことから、この曲が歌われた。

FM COCOLOから流れてきた、「中島みゆきのクリスマスソングを唄うように」をきいてたら、なんやろ、、、泣きそうになってもうたｗ
— Ｓ●Ｎ◯ (@h_sono3) December 22, 2016

クリスマスソングと言えば真っ先に中島みゆきさんの『クリスマスソングを唄うように』を思い浮かべてそしてそれがいちばん好き。
— おかざき真里 (@cafemari) December 25, 2012

『LOVERS ONLY』

2001年のオリジナルアルバム『心守歌-こころもりうた』に収録。

サンタがトナカイを引いてやってくる鈴の音を織り交ぜ、クリスマス色の強いアレンジに仕上がっている。
タイトルから、恋人たちを祝福する曲だと思いきや、そうは問屋が卸さない。
恋人たち中心にクリスマスが営まれている世の中を、フラれたばかりの女が蚊帳の外から見ている構図になっている。

Merry Xmas, Merry Xmas 恋人たちだけのために
Merry Xmas, Merry Xmas すべてのドアが出迎える
Merry Xmas, Merry Xmas 1人ならどこへ歩こう
（『LOVERS ONLY』より）

悲痛な叫びのような「Merry Xmas」が連呼されているのだ。

⇒『LOVERS ONLY』（レコチョク試聴あり）

10年以上、クリスマスの時期を「夜会」の公演に捧げてきた中島みゆき。
クリスマスの日が千秋楽であっても、その後のビデオ撮影など忙しさに追われていた。
この曲は、その鬱積した気持ちが爆発した産物だと、2001年「音楽専科SOUNDPEOPLE」創刊号のインタビューで冗談交じりに語っている。

まもなくクリスマスの季節。私は毎年クリボッチ確定ですが、最近中島みゆきの「LOVERS ONLY」を聞いています。街が恋人で溢れかえる1日を一歩引いた目線で見つめ、本来のクリスマスの意味を映し出している様に聞こえるので、リア充を馬鹿にする気が失せてクリスマスを楽しめる気がします！Merry Xmas!
— セブジー (@sebzy123) December 6, 2019