2015年12月20日にテレビ朝日系で放送された『関ジャム 完全燃SHOW』で、鳥居みゆきが中島みゆきを熱く考察している。
プチ情報も加えつつまとめてみたぞ。
中島みゆきの人気の秘密
授業という体で進められるこの番組。
今回のテーマは「中島みゆきはなぜ幅広い層から人気なのか?」。
そして、それを講義するのが芸人の鳥居みゆき。
音楽が先からうまれてきたんじゃないかなってくらい?音楽が好きなのだそう。
子どもの頃から中島みゆきを聴いていた鳥居みゆき
親の影響で子どもの頃から中島みゆきを聴いていたという鳥居みゆき。
芸名の「鳥居みゆき」は「中島みゆき」にあやかったもの。
また、自身の舞台には中島みゆきの楽曲『幸福論』をタイトルにつけている。
鳥居みゆきは父親の影響で中島みゆきを聴くようになった。
鳥居は、2020年3月号の『ダ・ヴィンチ』に中島みゆきについての記事を寄稿している。
それによると、ドライブ中に「お前も聴け」と父親がかけた曲が『わかれうた』だった。
中学になると自分でCDを買うようになり、10代では『ファイト!』に励まされ、メンタルが危うかった20代には『泣きたい夜に』に救われ、30代の今は『ルージュ』と、年齢に応じてフィットする曲が異なると語っている。


4つの年代でシングル1位獲得
鳥居みゆきが中島みゆきについてまず触れたのが、
「4つの年代でシングル1位を獲得した唯一の女性アーティスト」
という点。
1977年『わかれうた』
1981年『悪女』
1994年『空と君のあいだに』
1995年『旅人のうた』
2000年『地上の星』
と4つの年代でオリコンシングルで1位を獲得している。


なぜ中島みゆきは人を惹きつけるのか?
「なぜ中島みゆきは世代を超えて人を惹きつけるのか?」
ここから鳥居みゆきの考察が始まる。
中島みゆき=神様の目線
鳥居みゆき曰く、中島みゆきの歌は人間界を宇宙から見ている視線で歌詞が描かれているという。
多くの場合、歌詞というのは自分の経験や感情を入れがちで、神レベルの俯瞰ではなかなか書かないもの。
鳥居みゆきが、神の目線を感じる曲として挙げたのが
『時代』
「そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ」

A・Bメロ部分が友達に語りかけるような人間目線で描かれているのに対して、
「まわるまわるよ時代は回る 喜び悲しみ繰り返し」
のサビの部分が全てを悟った神目線だと鳥居は語る。
だが、一方でサビ部分を味わった後に再びA・Bメロ部分に目を転じると、この部分もやはり神目線で解釈することができるという。
「きっと笑って話せるわ」というのは、未来をすでに知っている神だから言えることなのだ。
聴き方によって神目線&人間目線で歌詞を捉えることができ、それが多くの人を惹きつける要素だと鳥居は言う。
鳥居は神目線の他の曲を挙げる。
『銀の龍の背に乗って』(2003年)
『地上の星』(2000年)
『泣かないでアマテラス』(1995年)
『笑ってよエンジェル』(1990年)
『たとえ世界が空から落ちても』(1988年)



中島みゆきは一体何者?
「中島みゆきさん、一体何者なんだと思いませんか?」
もの凄い核心へと斬り込もうとしている鳥居みゆき。
そして挙げた曲が
『ファイト!』(1983年)
「暗い水の流れに打たれながら魚たちのぼってゆく」

『宙船(そらふね)』(2006年)
「その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ」

『アイス・フィッシュ』(2007年
「息を呑んで 黙り込んで 詫びを思うだけの冷たい魚」
以上の3曲に中島みゆきを象徴する共通点があるらしいのだが、さて、その共通点とは何でしょう?
生徒役の大倉忠義は「魚」と答えるが→→→不正解
丸山隆平は「海の神ポセイドン」と答えて→→→正解!!
鳥居みゆきによると、中島みゆきの正体は「海の神様ポセイドン」らしい。
コレはどういうことかというと、
「中島みゆきの書く曲には水回りの歌詞がとにかく多い」
とのこと。
他に水にまつわる歌詞を含む曲に
『あした天気になれ』
「雨が好きです 雨が好きです」
『水』
「水の形を探してみて 水に形のないことを知る」
などを挙げている。
優しい歌詞&恐ろしい歌詞
なぜ、鳥居みゆきは中島みゆきを「海の神ポセイドン」と形容したのだろう。
ポセイドンとはギリシア神話に登場する海の神で、海を穏やかにしたり航海の安全を守るある優しい顔を持つ反面、一方では自然の脅威そのものを表す神で、性格が荒々しく、人間の気の乱れを支配するとも言われている。
中島みゆきもこれと同じで、同じ「水」でも「優しい水」と「恐ろしい水」を歌詞に描いているのだ。
「優しい水」の歌詞
『泣きたい夜に』(1980年)
「まるで暗い流れを渡るひな魚のように
泣きたい夜に一人はいけない
あたしのそばにおいで」
「恐ろしい水」の歌詞
『PAIN』(1999年)
「歌え雨よ 笑え雨よ 救いのない人の愚かさを」
『囁く雨』(2001年)
「「ぶん殴ってしまえば?」とやきもき雨がそそのかす」
『水』(2006年)
「分けあう水 奪う水 盗みあう水
あなたの為の水だけがない」
鳥居みゆきの水の解釈
生き物は水に帰るもの。
水がないと生きていけない。
雨とか涙とか、水は人にとって普遍的なもの。
中島みゆきの曲はそれと同じくらい当たり前になっているのではないか。
それが人々を惹きつける所以ではないかと鳥居みゆきは考察している。
1992年11月号の『月刊カドカワ』のインタビュー記事で中島みゆきは「海」について語っている。
自分の曲に「海」が多く登場するのは、自分が海の近くで育ったこともあり、郷愁に近いイメージを強く抱いているからという。
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