1998年11月6日に発売されたベストアルバム
『大銀幕』
について一曲ずつみていこう。
『大銀幕』の特徴
『大吟醸』の姉妹盤的な位置づけのベストアルバム。
全曲がドラマや映画のタイアップ曲だが、『大吟醸』がリリースされてからわずか2年後に出たベストアルバムとあって、1996~1998年までにリリース、あるいは、主題歌や挿入歌に起用された楽曲が比較的多い。
2019年1月30日には再発され、その初回盤特典として『愛だけを残せ』『荒野より』『恩知らず』のMVを収めたDVDがついた。
『大銀幕』のみんなの感想
話題の「糸」が入ったアルバムなら、「大銀幕」がオススメです。ドラマや映画主題歌が多いから、聴きやすい、でもしっかり重い笑#中島みゆき
— あや・じょーず (@jaws1059) July 21, 2020
昨日今日ずっと中島みゆきを聴いていたので別のアルバムが欲しい
てか大銀幕がよさげ— 芳乃かがみ (@gamemonoie) July 14, 2020
中島みゆきやったら大銀幕を一番聴いとる気がする
— たこぎゅー (@kobe80s) November 18, 2018
中島みゆきさんのベスト盤のひとつ「大銀幕」は屈指の傑作だと思う。
2年くらい前に出た21世紀ベストセレクション「前途」も素晴らしかったですが。
— 豆蔵 (@mamemame333) October 16, 2018
久々に中島みゆきの大銀幕をちゃんと聞いてるけどやっぱり凄いわ
パワーがある— デザイン (@EDF_ranger3) August 26, 2017
曲紹介
『糸』
今や中島みゆきのテッパンという曲。
だが、『大銀幕』のラインナップに加えられたのは、TBS系ドラマ『聖者の行進』の主題歌に起用されたことが大きいかと思われる。
この曲が世間に広く知れ渡るようになるのは、もっと先の2004年、櫻井和寿と小林武史が率いるBank Bandがカバーしてからになる。
カラオケで歌われる曲で長らくランキングの上位をキープしていた『糸』は、結婚式の定番ソングとしても愛されている。
もともとは、中島みゆきが、天理教4代真柱・中山善司の結婚のお祝いに作った曲ということなので、それも頷ける。
「縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない」
理想の夫婦の形を歌っている。
何故か、糸を聞くと必ず涙が出る。
中島みゆき限定。朝、ひょんな事から耳にして涙🤣
結婚式で、姉が歌ってくれたなぁ🤔— Mr.みすた (@Mr_misuta6) November 12, 2020
カラオケの十八番曲って人が歌ってるのは聞いた事ある程度だったし、本家の方まじまじと聞いた事なかったから中島みゆきさんの糸は新鮮だったなぁ
めっちゃ今更ながら好きになった😂— ぱ (@takpati) November 11, 2020

『命の別名』
こちらも1998年のTBS系ドラマ『聖者の行進』の主題歌に起用された曲。
エンディングでは、『糸』か『命の別名』か回ごとに異なる主題歌が流されていた。
『糸』はドラマよりずっと前の1992年のアルバム『EAST ASIA』に収録されていた曲からシングルカットされたものであるが、『命の別名』は、このドラマのために中島みゆきが新たに書き下ろした曲。
そのため歌詞は、知的障碍者の人権を扱ったこのドラマの内容を色濃く反映している。
「石よ樹よ水よ ささやかな者たちよ
僕と生きてくれ」
この辺の切り口といい、中島みゆきのオリジナリティがたっぷり詰まった一曲である。
なお、この『大銀幕』に収録されているのはアルバム『わたしの子供になりなさい』に収録されている別バージョン。
シングルバージョンよりも激しさが増した歌い方に圧倒されるだろう。
中島みゆきの命の別名の「何かの足しにもなれずに生きて何にもなれずに消えて行く 僕がいることを喜ぶ人がどこかにいてほしい」という歌詞にひたすら「それな~」と思っていたら一日の半分以上が終わっていた
— 堀井 陽斗実 (@holy_hit_me) November 7, 2020
中島みゆきの「糸」が名曲で何度も繰り返し歌われたり
使われたりするのはとても嬉しいんだけど、両A面である
「命の別名」も超絶名曲なので取り上げて欲しいし
聴いて欲しいし歌い継いで欲しい。— ぴうい/HIKOBOSHI@10.31虹色マーブルガール (@nori_liver) October 3, 2020



『たかが愛』
1996年のテレビ朝日系ドラマ『はみだし刑事情熱系』の主題歌となった曲。
もともとはアルバム『パラダイス・カフェ』にあった1曲だったが、後にこのドラマのためにシングルカットされ、改めてリリースされた。
ドラマでは、主演の柴田恭兵がドラマのシメとして五七五の川柳を詠んだ後、この曲が入るのがお決まりのパターンになっている。
『たかが愛』はMVも存在していて、DVD『THE FILM of Nakajima Miyuki』に収録されている。
リクエストは中島みゆきの『たかが愛』『はみだし刑事』の主題歌です、震災から半年後、この曲で元気づけられました。#ラジオ深夜便
— あたた丸😷油断大敵💨☀🌞🌄 (@atatamaru) October 16, 2020
中島みゆきさんのファンになったのは、まず中島さんを知ったキッカケが鳥居さんがテレビで中島さんの曲を歌っていたのを見てから。そこから中島さんに興味を持ち曲を聴くようになった。たかが愛という曲を初めて聴いた時に(この人のファンにならないでどうするんだ)と思った。
— みゆう (@m52218820) October 10, 2020


『愛情物語』
こちらもテレビ朝日系ドラマ『はみだし刑事情熱系』の主題歌。
シーズン2のシリーズで起用された曲。
ハイテンポでなおかつ独特の歌唱法は他の中島みゆきの楽曲には見られない。
愛する故にあなたのもとを去って行くという、斬新な愛の形を提示している。
「愛情物語」に関してはPART2初回(リアルタイム時)で聴いたとき、歌い方がいつもと違うから両親と「これ歌ってるのみゆき?」って話してたの今でも覚えてる。それでEDクレジットで中島みゆきの名前見て驚いた記憶がある。
そして親父の「えっこれみゆきかい!」って言ったのも印象的。
— 💥🔫ハードボイルド・リク🕶️💣 (@HARDBOILED_RIKU) September 1, 2020
中島みゆきの愛情物語、みゆきちゃんがイケメンだから聴いてほしい
— 笹かま (@Sasa_no_ha_sa) July 21, 2020

『世情』
1981年のTBS系学園ドラマ『3年B組金八先生』(第2シリーズ)の挿入歌。
暴力沙汰を起こした生徒が警察によって連行されていくショッキングな名シーンで流れた曲。
無音声のスローモーションの映像に『世情』が流されるこのスタイルは、その後のバラエティやドラマでパロディ化されるほど今もなお語り継がれている。
中島みゆきの世情を初めて聞いたのは、金八先生のパート2の加藤優が護送車に乗せられるシーン。もうすでに、中島みゆきは知っていた。でも、世情は、そのドラマが最初なので、やはり世情と金八先生はセット。
今から、聞いてみよう。— あらま🌙ことなり🌏 (@miara0511) November 17, 2020
何気なくつけた ラジオから
中島みゆきの『世情』が流れてきて
泣きそうに なりました。
わかるわ~って方
たぶん 同年代。— はるたんママ🌟(祈)コロナ終息 (@pandamama315) November 17, 2020

『with』
映画『息子』のイメージソングに起用された曲。
久々に実家に帰った息子が聾唖者の恋人を親に紹介するというストーリーのこの映画。
監督の山田洋次は、この映画の制作中に、人づてに中島みゆきがコンサートで手話を交えて『with』という曲を歌っていると聞いた。
映画の内容と重なるところがあり、中島みゆきにイメージソングのオファを出したという。
もともとは1990年のアルバム『夜を往け』に収録されていたものだが、急遽、シングルカットされ改めてのリリースとなった。
曲の方が先に存在しているものの、
「僕のことばは意味をなさない」
と歌詞が、映画の核心をついているように思えるので不思議。
中島みゆきは基本失恋ソングじゃないけど泣ける曲が多い(誕生とか糸とかwithとか)
— 古都 (@koto_1979) November 5, 2020
中島みゆきの「with」。
歌詞が染みる。— white-elephant (@dnabeta) October 17, 2020

『私たちは春の中で』
1998年の映画『大いなる完』の主題歌になった曲。
穏やかなタイトルとはまるで印象が違うハードロックな曲調。
歌詞は、うららかな春とは対照的な「孤独」「虚ろ」「苛立ち」「怯え」「あやまち」というようなコトバが散りばめられていて、お花見の宴の中で歌う曲でないことは確か。
コチラの曲は、1998年のアルバム『わたしの子供になりなさい』に収録されていた曲だったが、後にシングル『瞬きもせず』のカップリング曲としてシングルカットされている。
中島みゆきさんの「私たちは春の中で」は何だかとてもずっしり来る曲だ。
15年前に聞いたときには何も感じなかったこの曲がいつの間にか重さを帯びていた。— おもポン😇 (@OmochiPDR) November 9, 2020
中島みゆき御大の私たちは春の中では、春の陽気を真正面からdisっていて好きなんだけど、スローテンポに無理やり歌詞を押し込んでるところとか、吉田拓郎みがある。この歌の私たちとは気が合いそうだ。どうせ力などないのなら 酒の力を借りてみるのもいいさと、ペニーレインに集まってくる頃合いか。
— 茅良浦志乃 (@ShinoChiraura) March 19, 2020
『眠らないで』
こちらは1994年のアルバム『LOVE OR NOTHING』のラストを飾っている曲。
唐十郎が主演する映画『海ほおずき』の主題歌に起用された曲。
これまでに唐十郎とのタッグは何度かあり、作詞が唐十郎、作曲が中島みゆきで作られた『雨月の使者』『安寿子の靴』という曲がある。
また唐十郎が原作・脚本・出演を務める映画『ガラスの使徒(つかい)』に中島みゆきが占い師の役で出演するなど、仕事上の交流が多い。
さて、『眠らないで』は聴き方次第では、死ぬ間際のおわかれソング?とも取れる歌詞になっている。
「眠らないで 眠らないで
ずっとずっとずっと
このままふたり
いつまでも歩きましょう」
長く連れ添った老夫婦?
真冬の雪山で遭難したカップル?
色んな状況が想定されるのだけれど、あまりにも優しい中島みゆきの歌声は、逆に眠りに誘われそう。
中島みゆきの「眠らないで」を聴きながら廃墟写真をスライドショーで見るとほぼ確実に泣ける(ラブホ廃墟は除く)。
— くまお (@haikyolove) August 10, 2020
勉強してて眠たくなったら中島みゆきの「眠らないで」を聴くのおすすめ
— あましもん (@aiorialightning) February 2, 2016
『二隻の舟』
1989年から始まった『夜会』のテーマ曲。
ほぼ毎回、舞台のどこかで歌われる曲だ。
1992年のアルバム『EAST ASIA』に初めてフルコーラスで収録されたが、その後、1995年にはアルバム『10 WINGS』の中でセルフリメイクされている。
『大銀幕』に収録されているのはセルフリメイクされた方。
1996年に公開された映画『霧の子午線』の主題歌に起用された。
ちなみに伴奏のピアノは、X JAPANのYOSHIKIが所有しているものを借りて演奏されている。
中島みゆきの二隻の舟は糸よりも名作と思うよ
— くお (@starrysky_logic) November 14, 2020
中島みゆきさんの超名曲「二隻の舟」「EAST ASIA」
久しぶりにじっくりと、曲の情景を想像しその意味を解釈しようとしながら
その時々で新たな発見があり感じ方が違う、中島みゆきさんのレトリック豊かな表現力。こういう詩、音楽こそ芸術なんだと思う。何年経っても色褪せない
— Keinosuke (@arkadia_xxx) October 30, 2020


『瞬きもせず(MOVIE THEME VERSION)』
『瞬きもせず』(※こちらはオリジナルバージョン)(レコチョク試聴あり)
1998年公開の映画『学校Ⅲ』の主題歌として書き下ろされた曲で、同年10月7日にシングルで発売されている。
このシングルにはオリジナルバージョンとMOVIE THEME VERSIONの2種類のバージョンの『瞬きもせず』が収録されているが、『大銀幕』に収録されているのはMOVIE THEME VERSION。
映画で流れていた方のバージョンだ。
ちなみに『Singles 2000』に収録されているのはオリジナルバージョンの方。
アレンジや歌詞の一部が異なるので聴き比べると面白いかもしれない。
ゴールデンボンバーの鬼龍院翔が下積み時代に励まされていた曲でもあり、誰からも褒められない弱者に対して
「僕は誉める
君の知らぬ君についていくつでも」
と寄り添うスタンスが、とっても身に染みる一曲だ。
中島みゆきの「瞬きもせず」、すごく良い曲で1番好きなのにどうして広まらないんだろう???
— ヱノ (@eno__mimiko) October 21, 2020
“触れようとされるだけで痛む人は
火傷してるから”ふと思い出した歌詞。
残念だけど痛みを感じやすく、元気でいても幸せでも、時々不意に疼くような過去を抱えてしまった人たち。
その痛みに見合うだけ、いつか報われる日が来ればいいのにね。#中島みゆき #瞬きもせず— dr.クズ (@docter_kuzu) September 23, 2020


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