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中島みゆきシングルコレクション第4弾『十二単〜Singles 4〜』の曲解説&みんなの感想

十二単

2013年11月20日に発売されたシングルコレクション
『十二単〜Singles 4〜』
をみていこう。

『十二単〜Singles 4〜』の特徴

 

『十二単〜Singles 4〜』(レコチョク試聴あり)

2013年11月20日に発売された中島みゆきのシングルコレクション第4弾。

2003年の『銀の龍の背に乗って』から2012年の『恩知らず』までの6枚のシングル全12曲のを収録している。

ドラマや映画の物語から切り離し、曲単体として世界観を構築するために『愛だけを残せ』『荒野より』などはリミックスが施された別バージョンを使用している。

『十二単〜Singles 4〜』のみんなの感想

曲解説

『恩知らず』

『恩知らず』(レコチョク試聴あり)

2012年に放送された日本テレビ系ドラマ「東京全力少女」の主題歌。

リリース予定のアルバムの中からドラマ制作サイドが選んだのがこの曲だという。

主演の武井咲のイメージとはかけ離れた曲だったため、中島みゆきも「本当にいいんですか?」と思わず念押しした?

ちなみにこのドラマには中島みゆきがチョイ役で出演している。

歌詞解釈

自分といなければ相手は楽でいられる。

一見、恩知らずとみえても好きだから別れるという選択肢がありうることはこの曲は教えてくれる。

「恩を仇(あだ)で返します
 恩知らずになりました
 まだずっと好きだけどごめん」

風
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『時代 -ライヴ 2010〜11-』

『時代 -ライヴ 2010〜11-』(レコチョク試聴あり)

『時代』は中島みゆきの代表曲であることは間違いないが、中島みゆきはこの曲をコンサートではめったに歌わず、また、自身がDJを務めるラジオでもめったに流さない。

リスナーがこの曲を深く受取ってしまうために覚悟が必要なのだ。

ライブでは1989年を最後に久しく歌っていなかったが、2010年のライブでようやく歌った。

そういう意味でこのライブ音源は非常に貴重。

歌詞解釈

辛いことがあっても時間の経過とともに風化していく。

「そんな時代もあったねと
 いつか話せる日がくるわ」

個人の視点で励ましている曲と思いきや、サビに入ると、まるで世の中を俯瞰してるようなスケールに様変わりする、

「まわるまわるよ時代はまわる
 喜び悲しみくり返し
 今日は別れた恋人たちも
 生まれ変わってめぐりあうよ」

時代
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『荒野より』

『荒野より』(レコチョク試聴あり)

2011年に放送されたTBS系ドラマ「南極大陸」木村拓哉主演)の主題歌として中島みゆきが書き下ろした曲。

歌詞はドラマに登場する犬の視点で描かれている。

瀬尾一三曰く、イントロのサウンドは犬の遠吠えをイメージしたというが、誰にも共感してもらえなかったという。

今回シングルコレクションに収録されるにあたって、曲をドラマのイメージから切り離すために、David Thoenerによるリミックスバージョンに装いを変え、イントロ部分の遠吠え?も削除された。

歌詞解釈

南極へ置き去りにされた犬と日本へ帰国した越冬隊の「キョリ」を歌にしている。

「僕は走っているだろう 君と走っているだろう
 あいだにどんな距離があっても」

どんなに離れていても2人の気持ちはいっしょなのだ。

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『バクです』

『バクです』(レコチョク試聴あり)

バクとは人が見る悪夢を食べてくれると言われる動物。

この曲にお笑い芸人のチャンカワイが救われている。

ちょうど芸人としてどう振る舞うのが正しいのか悩みの中にいたとき、この歌を聴き、中島みゆきがとことん自分の味方でいてくれるような気がした、と「週刊現代」の中で語っている。

歌詞解釈

『荒野より』が犬の視点なら『バクです』はバクの視点の歌だ。

「あんたの悪い夢を喰っちまいます
 あんたの怖い夢を喰っちまいます」

実に献身的なバクであるが、そこに自己犠牲というものは一切ない。

ひととおり悪夢を食べたらバクは心地よい夢を見る。

「そしたらバクは夢を見るんだ
 笑ってるあんたの夢を見る」

お互いウィンウィン、持ちつ持たれつの理想的な関係である。

『愛だけを残せ』

『愛だけを残せ』(レコチョク試聴あり)

2009年に公開された映画「ゼロの焦点」の主題歌。

「ゼロの焦点」は原作者の松本清張生誕100周年を記念して制作された映画だが、中島みゆきはこの曲を書くにあたって松本清張の原作を読み返したのだという。

シングルとは異なるDavid Thoenerによるリミックスバージョンは、このアルバムでしか聴くことができない。

他に、シングルバージョン、2010年のアルバム『真夜中の動物園』のバージョンがあるが、本作のバージョンは歌はシングルバージョンに寄せたアレンジ。

歌詞解釈

時間は過ぎ去っても愛だけは残って欲しい。

歌を残す中島みゆきにとっても、文芸作品を残す松本清張にとっても、それは共通する願いなのかもしれない。

「愛だけを残せ 壊れない愛を
 激流のような時の中で
 愛だけを残せ 名さえも残さず
 生命の証に愛だけを残せ」

『闘りゃんせ』

『闘りゃんせ』(レコチョク試聴あり)

2008年にYOKO久我陽子)に提供され、米倉涼子主演のドラマ「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」の挿入歌になった曲。

YOKO版中島みゆき版いずれも瀬尾一三が編曲を手掛けている。

歌詞解釈

童謡の「とおりゃんせ」の歌詞「行きはよいよい帰りは怖い」に対し、中島みゆきの『闘りゃんせ』は、

「行く人も帰る人も
 見分けなんかつかないね」

と1歩先を行ったような歌詞。

だが、怖い道の向こうへ行くために闘っている点では童謡も中島みゆきも同じだ。

『一期一会』

『一期一会』(レコチョク試聴あり)

2007年TBS系で放送された紀行番組「世界ウルルン滞在記”ルネサンス”」の主題歌。

番組サイドから主題歌のオファを受けた中島みゆきは、ストックからこの曲を拾い、番組のコンセプトに合うように手を入れて『一期一会』を完成させた。

ラストツアー「結果オーライ」の1曲目にも歌われた曲で、コンサートで各所を回る中島みゆきの心境とも取れる。

歌詞解釈

旅人の出会いと別れを描いた曲。

別れ際の「忘れないで」というコトバの温かい意味にホロっとさせられる。

「忘れないで私のことより あなたの笑顔を忘れないで」

『昔から雨が降ってくる』

『昔から雨が降ってくる』(レコチョク試聴あり)

こちらは「世界ウルルン滞在記”ルネサンス”」のエンディング曲。

シングルと違ってアウトロはフェイドアウトではない。

歌詞解釈

「僕」という一人称から自身の前世を振り返ってるような歌詞。

「昔、僕はこの池のほとりの1本の木だったかもしれない」

魚、虫などを経て今の「僕」がいる。

中島みゆきがデビュー以来歌い続けているという「輪廻」の世界がこの曲にも反映されている。

『帰れない者たちへ』

『帰れない者たちへ』(レコチョク試聴あり)

2005年のアルバム『転生 TEN-SEI』に収録されていた曲だが、テレビ朝日系ドラマ「けものみち」の主題歌に起用されたのを機に2006年にシングルカットされリリースされた。

もともとは『夜会VOL.13 24時着 0時発』のために書き下ろされた曲。

歌詞解釈

遠い人に思いを馳せる時なぜ人は月を見あげるのだろう。

月明りだけで読む手紙。

月の光でできた自分の影。

「帰れない者たちが月に泣く十三夜」

月が生み出す何もかもが寂しい。

『命のリレー <’04 夜会ヴァージョン>』

『命のリレー 【04 夜会ヴァージョン】』(レコチョク試聴あり)

A面の『帰れない者たちへ』同様に『夜会VOL.13 24時着 0時発』のために書き下ろされた曲。

2006年のアルバム『転生 TEN-SEI』に収録され、フジテレビ系のスペシャルドラマ「女の一代記」宮沢りえ天海祐希米倉涼子主演)の主題歌に起用された曲だが、こちらはライブバージョン。

歌詞解釈

宇宙規模で生命の営みを捉えた曲。

1つ1つの一生は短いものの、命から命へバトンを渡すようにしてゴールを目指していく。

「この一生だけでは
 辿り着けないとしても
 命のバトン掴んで
 願いを引き継いでゆけ」

『銀の龍の背に乗って』

『銀の龍の背に乗って』(レコチョク試聴あり)

2003年にフジテレビ系で放送されたドラマ「Dr.コトー診療所」のために書き下ろされた主題歌。

『地上の星』が週間オリコン1位を獲得した年にリリースされたことも相まってこちらも週間オリコン4位を記録し大ヒットした。

ちなみに中島みゆきもこのドラマを好んで観ていたようだ。

歌詞解釈

「Dr.コトー診療所」は、沖縄の離島で不十分な設備の中、患者の命を救うために奮闘していく医師の姿を描いたドラマだ。

歌詞の中に登場する「僕」は自分の無力さを嘆く弱い存在。

医療に携わる人間の孤独を歌っているのだ。

「柔らかな皮膚しかない理由は
 人が人の傷みを聴くためだ」

銀の龍という大きな力を借りて人の命を救う姿は、ドラマの主人公と重なる。

「銀の龍の背に乗って
 届けに行こう命の砂漠へ」

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『恋文』

『恋文』(レコチョク試聴あり)

シングルコレクションアルバムであるがこちらは2003年のアルバム『恋文』に収録されているバージョン。

歌詞解釈

手紙の文字は相手の顔が見えないだけに如何様にも取れてしまう。

この歌の主人公もそのクチ。

恋文という体裁に油断するなかれ。

「恋文に託されたサヨナラに
 気づかなかった私
 「アリガトウ」っていう意味が
 「これきり」っていう意味だと
 最後まで気がつかなかった」

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