夜会

中島みゆき『夜会 ウィンター・ガーデン』はなぜ映像されないのか?|『夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン』体験レポ

雪原

2000年に上演された『夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン』
2002年に上演された『夜会VOL.12 ウィンター・ガーデン』

1989年からスタートした「夜会」のほとんどは、DVD/Blu-ray化されているのだが、なぜかこの「ウィンター・ガーデン」においては映像作品としてリリースされていない。
そこには、ちゃんとした中島みゆきの狙いがあるようだ。

この記事は、

  • 『夜会 ウィンター・ガーデン』が映像化されない理由
  • 『夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン』体験レポ
  • 『夜会 ウィンター・ガーデン』の曲が収録されたアルバムと映像

について書いてます!

夢おじ子
夢おじ子
中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

『夜会 ウィンター・ガーデン』が映像化されない理由

「夜会」の歴史を辿っていくと、「夜会 ウィンター・ガーデン」だけ、ぽっかり穴があいたようにDVD/Blu-ray化されていない。

2000年「日経エンタテイメント!」12月号のインタビューの中で、映像化しなかった理由について以下のように答えている。

「今までの「夜会」はフィクションから始まったけど、今回は日常から始めようかなって思ったので。それとライブである、1回限りのものだって点を考え直してみたくなりました。その意味で今回は映像収録もしません」

映像化しないというのは、中島みゆきのポリシーによるものだった。
また、他のインタビューでは、撮影すれば色々な制約が生じ、「夜会 ウィンター・ガーデン」がそれを許容できる性格ではなかったとも答えている。

『夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン』体験レポ

北限の地をイメージした舞台セット

2000年、私は渋谷のBunkamura シアターコクーンで「夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン」を鑑賞した。
わりとステージに近い席で、劇中、共演者の谷山浩子が段ボールのガムテープを剥がす音がダイレクトに耳に届くほどだ。
中島みゆきの息づかいも、マイクを通さずに直で聴こえるような印象を受けた。

舞台は北限の地とあって、雪や氷をあしらったセットや吹雪のSEなどの演出が随所に施されている。
大掛かりな氷山のセットが動く様は、「億」かかっているだけに圧倒されるものがある。
帽子が風に吹き飛ばされる仕掛けもなかなか面白かった。

犬役で出演

「夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン」のポスターには、「主の知れない犬一匹」とあるが、この犬を演じたのが中島みゆきだ。
全身タイツ姿にふさふさの毛の装飾。
ショートヘアの毛を赤く染めていたのは役作りのようで、ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルという犬種をイメージしているらしい。

スタスタと軽快にステージに現れると、犬ならではの無邪気さが客席の笑いを誘った。

狂言師も出演

「夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン」は、他の「夜会」とは性格が異なり、セリフの多くが詩を朗読する形で構成されている。

ステージには、カシワの木の役として狂言師が出演している。
袴姿の衣装、独特の歩き方、喋り方に至るまで、狂言のスタイルを崩さず、手元の紙に書かれてある詩を朗読していく。
現代劇と伝統が融合したような異空間がそこには広がっていた。

輪廻転生

輪廻転生が色濃く描かれたのは、「夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン」からだろう。
中島みゆきは、犬と、その前世を生きた人間の女性の2役を演じている。

「夜会VOL.15 〜夜物語〜元祖・今晩屋」「夜会VOL.18 橋の下のアルカディア」においても、この輪廻転生が描かれている。

出演予定だった吉田日出子

2002年の「夜会VOL.12 ウィンター・ガーデン」では、前回の女の役を谷山浩子から吉田日出子へと変えて再演される予定だった
2002年「weeklyぴあ」10月7日号のインタビューで、中島みゆきは、この再演の狙いを明かしている。

「この話は、登場するのが植物と動物と人間で、さあ会話は成り立たない、という世界ですので、これ女が変わったら話は変わるだろうなと前回も思っていたんですよ」

犬と女とカシワの役をシャッフルするという案も考えたりした結果、女役に吉田日出子を据えてみることにしたのだ。

「あの女は、谷山浩子ならではのあの女だったんですね。彼女が歌の中に待っている、良い意味で天使のような恐ろしい女ね。それは、彼女から出てきた女なのね。でも、吉田日出子が目の前に立って二ッと笑った時には、あのセリフではないというのもあるわけで(笑)」

女の言葉が変わると、それを受け取る犬やカシワの表情も違ってくる。
再演とは、ずいぶん内容の違う作品が出来あがるだろうと目論んでいた。
だが、残念なことに吉田日出子は、急病により舞台を降板し、代わりを香坂千晶が務めることになった

『夜会 ウィンター・ガーデン』のみんなの感想

『夜会 ウィンター・ガーデン』の映像

『夜会の軌跡 1989〜2002』

1989年から2002年までの「夜会」の軌跡を追った総集編。

「夜会VOL.11 ウィンター・ガーデン」「夜会VOL.12 ウィンター・ガーデン」の映像が多く収録されている。

「夜会 ウィンター・ガーデン」からは、

  • 『ツンドラ・バード』
  • 『陽紡ぎ唄』
  • 『朱色の花を抱きしめて』
  • 『六花』
  • 『街路樹』
  • 『氷脈』
  • 『記憶』

を収録。

【収録曲】
『二隻の舟』『ふたりは』『キツネ狩りの歌~わかれうた~ひとり上手』『砂の船』『まつりばやし』『黄砂に吹かれて~思い出させてあげる』『紅い河』『あなたの言葉がわからない』『白菊』『ツンドラ・バード~陽紡ぎ唄~朱色の花を抱きしめて』『六花』『街路樹』『氷脈』『記憶』

『夜会工場VOL.2』

「夜会VOL.19 橋の下のアルカディア」までの「夜会」全19作品の中から、名場面を再現したもう1つの「夜会」DVD/Blu-ray。

「夜会 ウィンター・ガーデン」からは、

  • 『朱色の花を抱きしめて』
  • 『陽紡ぎ唄』
  • 『谷地眼(やちまなこ)』
  • 『傷』

を収録。

⇒『夜会工場VOL.2』の見どころ&みんなの感想

『夜会 ウィンター・ガーデン』の曲が収録されたアルバム

『短篇集』

2000年リリースのオリジナルアルバム。

「夜会 ウィンター・ガーデン」からは、

  • 『天使の階段』
  • 『粉雪は忘れ薬』

を収録。

【収録曲】
『地上の星』『帰省』『夢の帰り道を僕は歩いている』『後悔』『MERRY-GO-ROUND』『天使の階段』『過ぎゆく夏』『粉雪は忘れ薬』『Tell Me, Sister』『ヘッドライト・テールライト』

⇒レコチョクで購入(試聴あり)

⇒『短篇集』の解説&みんなの感想

『心守歌-こころもりうた』

2001年リリースのオリジナルアルバム。

「夜会 ウィンター・ガーデン」からは、

  • 『六花』
  • 『ツンドラ・バード』

を収録。

【収録曲】
『囁く雨』『相席』『樹高千丈 落葉帰根』『あのバスに』『心守歌』『六花』『カーニヴァルだったね』『ツンドラ・バード』『夜行』『月迎え』『LOVERS ONLY』

⇒レコチョクで購入(試聴あり)

⇒『心守歌-こころもりうた』の曲解説&みんなの感想

『おとぎばなし-Fairy Ring-』

2002年リリースのオリジナルアルバム。

「夜会 ウィンター・ガーデン」からは、

  • 『陽紡ぎ唄』

を収録。

【収録曲】
『陽紡ぎ唄』『シャングリラ』『おとぎばなし』『雪・月・花』『匂いガラス~安寿子の靴』『あの人に似ている』『みにくいあひるの子』『愛される花 愛されぬ花』『裸爪(はだし)のライオン』『紫の桜』『海よ』

⇒レコチョクで購入(試聴あり)

⇒『おとぎばなし-Fairy Ring-』の解説&みんなの感想

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