中島みゆきと笑福亭鶴瓶が1980年7月27日に関西テレビで放送された『鶴瓶のミッドナイト・レイン』に登場して、対談している。
その模様をまとめてみた。
笑福亭鶴瓶と中島みゆきとの出会い
中島みゆきの著書『伝われ、愛』によると、大阪のMBSでラジオDJをやっていた頃に構成を担当していたポチが、2人を引き合わせたという。
「露店でヒヨコを売るマナーを指導してくれた笑福亭鶴瓶」
と、記述がある。
ちなみに構成作家のポチの仲介で、中島みゆきは桂文珍や甲斐よしひろとも出会っている。
笑福亭鶴瓶との対談
そんな中島みゆきと笑福亭鶴瓶が1980年7月27日に関西テレビで放送された『鶴瓶のミッドナイト・レイン』に登場して、対談している。
対談の場所
対談の場所は札幌郊外の八紘学園牧場。
中島みゆきはTシャツにジーンズ、鶴瓶はオーバーオール。
広々とした牧場をバックに柵に凭れながらのラフな対談だ。
北海道で暮らす理由
「やっぱりほっとするね」
中島みゆきは故郷のこの場所をそう言う。
鶴瓶「北海道から東京へ出て音楽活動をしているアーティストは、北海道が自分の原点で帰るべき場所という意識を持ってる人が多いよね」
この頃の中島みゆきは、まだ北海道で暮らしていた。
デビュー前から、北海道拠点型の活動を設計していたのか?と鶴瓶が問う。
中島「北海道が好きとか良いとかじゃなくて、ココが当たり前だと思ってるからココにいるの」
他と比べて良いといえるほど「他」を知らないらしい。
だが、その一方で、北海道に必ずいなければならないとも思ってない。
「いる場所」にはそこまでこだわっていないようだ。
旅について
話題はなぜか「カニ族」へとなる。
「カニ族」とは横長の大型リュックを背負った旅装のことを言うが、その語源を知らない鶴瓶に中島みゆきが教えてあげる。
中島「大きなリュック背負ってるとね、改札を正面向いたまま通れないのね」
横になって、やっと通れるその姿を「カニ」に見立てているのだ。
腑に落ちた鶴瓶は、カニ族つながりで旅の話へと話題をかえる。
鶴瓶「北海道以外のとこで旅の思い出とかある?」
中島「私、乗り物弱いの」
旅は自ら進んでは行かないらしい。
仕事であちこち行くけど、その土地土地に必ず珍しいものがあると語る。
中島みゆきの男性のタイプ
鶴瓶の奥さんは、結婚前は「絶対に大阪人」とは結婚しないと思っていたそうな。
中島みゆきも、男性を育った土壌で判断するということがあるのだろうか。
鶴瓶「北海道以外の人でええ人やなって思った人、いる?」
鶴瓶の質問に、
中島「うんうんうん、色々いるよ」
とはにかみながらも指折り数える。
ダイアモンドダスト
中島みゆきは北海道で見られる現象「ダイアモンドダスト」について語る。
大きな水蒸気は氷になって枝につくが、枝につききれなかった細かな水蒸気が空気中で凍り、それが朝陽に照らされるとキラキラ空気が輝くという。
中島「ぜひ見て欲しい」
鶴瓶「必ず見て感想を手紙に書く」
中島みゆきがオススメする店「ミルク」
オススメの食べものを探している鶴瓶に中島みゆきが勧めたものは、「トウモロコシ」。
大通公園にワゴンが出ていてそこで食べることができるという。
そして、次に勧めたものが「じゃがいも」。
北海道のじゃがバタは、バターの量が多いという。
他の地域では、じゃがいもの皮をむいて、そこにバターを溶かして塗るのが主流だが、北海道では、片手にじゃがいも、片手にバターの塊を手にして、それを交互に齧りながらいただくものなのだそう。
鶴瓶「太りそうやな~、コレステロールが気になる」
中島「大阪帰ったらダイエットして」
そして、次に勧めたのが「ラーメン」。
中島みゆきは表通りの派手な店よりも、陰にあるような昔からおじさんが頑固にやってるような汚いラーメン屋さんのラーメンを気に入ってるという(←けっこう失礼(笑))。
そして、最後に勧めたのが、中島みゆきの歌のモデルにもなった「ミルク」というお店。
その歌というのは、そう、『ミルク32』。
実在する店であった。

中島みゆきのいうトウモロコシのワゴンとは、名物「とうきびワゴン」のこと。
屋台形式で「ゆでとうきび」「焼きとうきび」「じゃがバター」など北海道産のものを対面販売している。
4月下旬から10月上旬までの風物詩で、石川啄木の短歌にも詠み込まれるほどその歴史は古い。
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