福山サイドが5年ものラブコールを送り続けて、ようやく中島みゆきの出演が実った形となった。
2011年10月22日に『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル 魂のラジオ』の模様をまとめてみたぞ。
初対面の中島みゆきと福山雅治
福山「中島みゆきさんです!」
中島「おじゃましま~す~!」
元気よく登場。
これが中島みゆきと福山雅治の初対面。
だが、コメントという形で中島のラジオ番組に福山から声が届いていたことはあったという。
福山雅治がたびたび中島みゆきの曲を歌っていることもあって、中島はそれに対する感謝を述べる。
例えば『ファイト!』を福山は『The Golden Oldies』というアルバムの中でカバーしている。
関西TV系『福山エンヂニヤリング』という中での企画アルバムだ。
福山雅治の『化粧』について
他にもこの『オールナイトニッポン』の中で『時代』『糸』『化粧』などもカバーしている。
中島「ハハ、またすごいとこ行きましたね」
中島にとって、『化粧』のカバーは驚きだったよう。
福山は、中島みゆきの『化粧』はもちろん、坂本冬美の歌う『化粧』もお気に入りで、
福山「あれがなんか泣けちゃって泣けちゃって」
と、カラオケでも彼の十八番の曲らしい。
福山雅治の『ファイト!』について
中島みゆきは福山雅治の歌う『ファイト!』へと自ら話を振った。
中島「あれはね~、福山さん音程がいいから、すごい安心して聴けて」
音程は置いといて喋りみたいに歌うのが中島流だが、福山はちゃんと音程で歌っているらしい。
福山自身は中島の『ファイト!』を耳で聴いた通りに歌って踏襲しているつもり。
だが、自分で歌い終わって、改めて中島の方の『ファイト!』を聴くと、違いを感じるようで、
「あれ、俺、なんか間違って覚えてるかも」
と不安になるらしい。
それに対し中島は、
中島「いったん咀嚼して歌ってらっしゃるんじゃ?
ステキじゃないですか」
と、フォローする。

中島みゆきはカラオケに行くのか?
福山「みゆきさん、カラオケ行かれるんですか?」
中島「いや、私カラオケ行かないですねぇ」
福山「女性の歌を歌うことっていうのはあるんですか?」
中島「ないですね、覚えられないから」
自分の歌でも覚えられないのに人さまの歌までとてもじゃないけど無理だという。
確かに中島みゆきが他の人の曲を歌うということはほとんどない。
吉田拓郎の『唇をかみしめて』をコンサートで歌ったくらいだろうか。
福山「デビューする前はどんな人の曲を歌ってたんですか?」
中島「学生でバンド組んでたりしてたときは人さまの曲を歌ってましたね」
福山「バンドだったんですね!」
中島みゆきは、現在北海道で有名なコーヒー専門店チェーン「宮越屋珈琲」の社長をやっている宮越陽一とフォーク・グループを組んで活動していた過去がある。
詳しくはこの記事を読んでほしい↓↓↓

福山雅治の『時代』への誤解
福山雅治は、『時代』が中島みゆきのセカンドシングルではなく、もっと後の80年代に入ってから出た曲だと思っていたそう。
福山「『時代』はデビュー後に作られたんですか?」
中島「厳密にいうとデビュー盤ってのは、その前にしんみりと出てたんですけどね」
中島みゆきは、1975年にポプコンをきっかけに『アザミ嬢のララバイ』でデビューし、翌年にアルバム『私の声が聞こえますか』をリリース。
それ以来、合計37作品のオリジナルアルバムを世に出している(2011年時点)。
中島「ハァ、すごいですねぇ数だけ聴くと」
福山「疲れませんか? そんな曲作ってると?」
中島「年に1回くらいですからねぇ」
中島は、年に何枚もレコードを出すアイドルと比べたら自分なんて楽な方と言う。

4つの年代でチャート1位
1970年代『わかれうた』
1980年代『悪女』
1990年代『空と君のあいだに』『旅人のうた』
2000年代『地上の星』
4つのディケイドでチャート1位を獲得しているのは中島みゆきだけ。
中島「そう聞くと40年歌ってるように聞こえるでしょ?
違うのよお客さん」
笑。





スポーツ紙に出た中島みゆき&福山雅治
中島みゆきが福山雅治の番組に出演することに対して外野は騒いでいて、スポーツ紙には「ラジオ界の国王と女王の共演」という見出しで記事になるなどしていた。
中島「私は今日は大人しく地味に玄関先にごめんくださいって感じですから、今日は」
リスナーからの質問に答える中島みゆき
ここでリスナーから届いた中島みゆきへの質問が読み上げられる。
「みゆきさん、福山さん、こんげすと」
この「こんばんは」にアレンジを加えるのが福山リスナーの流儀らしい。
福山「お願いします、言ってもらえませんか?」
中島「は? こんげすと?」
福山「ありがとうございます!」
お互いの第一印象は?
そして続きが読み上げられる。
学生時代、中島みゆきのオールナイトニッポンを試験勉強中に聴いていたというこのリスナー。
質問は中島と福山へ投げかけられた。
Q 今夜初対面ですが、お互いの第一印象を教えてください。
福山「顔ちっちゃいなと思いましたね」
福山曰く、自分よりさらに中島は小顔とのこと。
一方、中島の福山への印象はというと、
中島「あ、カーディガンだ」
中島は世間のイメージから、ベルばらのアンドレみたいな格好だったらどうしようとか色々想像を膨らませていた。
中島「フリフリのドレスに花背負って、星背負ってみたいなのが出てきたらどうしようとおもったところ、あ、カーディガンだ」
いざ目の前にした福山は、意外と普通の格好だった。
「思ったよりなごみ系」と良い印象のよう。
中島みゆきが最初に曲を書いたのはいつ?
続いてのリスナーからの質問。
「こんオールナイトニッポン」や、福山の愛称である「まーしゃ」という聞きなれない言葉にあたふたする中島。
Q みゆきさんが初めて曲を書いたというのはいつ頃だったんですか?
ちなみに福山雅治は、事務所から「曲持ってきて」と言われ、持ち歌が1つもなく大急ぎで曲を書きあげたのが最初だという。
で、中島の方はというと、
中島「厳密には覚えてないけど、小学校の音楽の時間」
中島は、学校で教えられる音楽を覚えるより早いと、この頃から自分で書いていたのだという。
みんな揃って歌う歌詞に気にくわないことがあれば、みんなの歌に紛れて自作の歌詞を歌っていたのだ。
中島みゆきが曲提供するときに気をつけること
Q 他のアーティストに曲を提供するときには何を一番に考えて作詞・作曲をするのですか?
中島「私、曲書くのものすごーく遅いから、とりあえず既にある自分の曲の中で、自分では歌いづらそうな曲を渡してる(笑)」
歌いづらい曲があることに対して福山も強く同感。
自分の歌には、歌いやすいやつとそうでないやつがあるという。
中島「作る時の人と歌う時の人の都合ってありますもんね」
中島みゆきの作曲法
中島みゆきは曲を常にストックしてある。
完成形ではなくスケッチ的なものだ。
また、書き上がった曲でもいま歌う気持ちじゃないというものに対しては寝かすという。
最近世に出した曲が、実はずいぶん前に書いた曲だったというのはよくあることで、逆に、世に出した曲が、時間を経て、「わかんねぇな」と納得いかなくなることもあるという。
これにも福山、激しく共感。
福山「歌詞を変えたくなるときもありますよね」
中島「ありますあります!」
ちなみに、この頃、中島みゆきが出したシングル『荒野より』も長い時間寝かせられた曲である。
詳しくはコチラ↓↓↓

好きな色
ここで質問の趣向が変わる。
今更聞けない超基本的な質問を中島みゆきに投げかけるというこの企画。
「例えば好きな色なんですか?」とか。
福山「赤ですよ!」
よく知ってるな福山雅治と思ったら、この時、中島みゆきが着ていた服は赤だったらしい。
中島みゆきと犬の関係
Q 中島みゆきさんの曲が主題歌のドラマって犬が出てくるものが多いような気がします。犬が好きなんですか?
中島「そうなんですよ~」
よく色んな取材で、「また犬ですか?」と聞かれることが多いという中島。
ドラマ『家なき子』、映画『奇跡の山 さよなら、名犬平治』など犬と縁のある仕事が多いが、犬に限った話ではない。
中島「動物が出ますっていうとねぇ、なんかうっとりしちゃうんです私」
中島は、子供の頃からずっと犬といる暮らしをしている。
一方、福山も子どもの頃から動物好きだという。
特に大きな犬が好きで、逆に小さい犬をみると「コイツ改良されちゃったんだろな」と冷たくなってしまうそう。
ちなみに、『荒野より』は犬目線で描かれている。
詳しくはコチラ↓↓↓

中島みゆきは料理をするのか?
Q みゆきさんはスーパーで買い物をされているということですが、ご自分でお料理とかよくされるのですか?
中島「料理するんですけどね、予定と結果が違うんですよ」
作ろうと思っていたものが、なんだか違う料理としてできあがってしまうのだそう。
どんな料理を作るのかというと、具体的には肉じゃがだったりと一般的なメニューなのだが、なんせ予定と結果が違うために、出来上がったものが「じゃがいもの炒め物」になったりする。
料理本を見てやっても、その通りにならないらしい。
芸能人ゆえにできなかったこととは?
福山雅治は芸能人ゆえに地下鉄やバスに乗るのにSUICAを使いこなせなかったという。
中島は人からもらったSUICAを持っているという。
それ以外にもポイントカード系はたくさん持っているようで、ポイントもしっかり貯めているそうな。
Q 芸能人だから「不自由だなぁ」と思ったことはありますか?
中島「黙ってりゃ芸能人だとは気付かれない」
あまり不自由を感じたことのない中島。
だが、油断して買い物に夢中になってると痛い目に合うようだ。
ワゴンから奪い合って押しのけて買ってきたものをレジで会計するときに、店員から「曲聞いてます」と声をかけられたことが過去にあったという。
その時はドッと冷や汗をかいたそうな。
福山のエロ本話
一方の福山も面白いエピソードを。
かつて福山は、自宅近所のコンビニでエロ本を購入することが習慣になっていた。
店員は年配で福山のことを知らないらしく、安心してエロ本の精算を行っていたのだが、ある日その店員から「福山さんのこないだのドラマ、おもしろかったですよ」と話しかけられたという。
もっとテレビに出て欲しい
続いて、ファン目線のご質問。
読まれたのは北海道の男子高校生のハガキ。
この若さで中島みゆきのCDを10枚も持っているコアなファンだが、学校ではみゆきファンはまだ2人しか発見できておらず、もっと若い人に中島みゆきの素晴らしさを広めたいという。
「みゆきさん、メディアにもっとどんどん出てください!」
熱い想いをぶつけるが、
中島「メディアに出れば買い物しずらくなるんだってば」
とのこと。
メディア出演というところから、話は2002年に中島が出演したNHK紅白歌合戦へと及ぶ。
紅白以前では昔ちょっとテレビに出てたくらいで、紅白後も『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』の最終回で歌ったくらい。
とにかくテレビへの露出度は極端に低い中島みゆき。
やはり、身バレせずに買い物を楽しむにはやむを得ないのか。
ここで福山が提案する。
福山「思い切って陽水さんやタモリさんみたいにサングラスかけて歌えばいいんじゃないですか?」
中島「いいかも、フルフェイスとか」
福山「買い物してる人でフルのサンバイザーかけてる人いますけど、あれで歌うってのどうです?」
中島「アハハハ!」
危ぶまれるコンサート?
続いては中島みゆきファンサイト『中島みゆき研究所』管理人からのハガキ。
ファン歴20年のこの管理人。
ファンが集まると話題に上るのが、中島みゆきの活動の中心がコンサートから夜会へシフトチェンジするのではないかという懸念。
地方にとってコンサートは生の中島みゆきを拝める貴重なモノ。
そこで、この管理人からの質問は、
Q みゆきさんにとって『夜会』とコンサートツアーとはどのような位置づけにあるんでしょうか?
となかなか切実な内容に中島みゆきは素直に答える。
中島「本当は『夜会』始めることになった時、ツアーはもうないなと思ったの」
中島にとっても『夜会』のメリットは、東京と大阪の一点集中型なので、移動の荷造りをしなくてよく、手間が省けるぶん非常に楽だということ。
乗り物酔いする中島にとって、これはかなりの好都合らしい。
が、『夜会』は芝居の要素があり、やっていくうちにコンサートも『夜会』も色が違っていき、両方やらざるをえなくなっていったという。
コンサートは宴会
管理人によると、中島はかつて『夜会』に対してコンサートは「宴会(縁会?)」と言っていたそうな。
コンサートでは『夜会』ではきないMCが可能なため、賑やかなおしゃべりが加わり宴会のようになるからだという。
なぜ歌詞が覚えられないのか?
中島「今日の気持ちはね~、このまま成田に行って海外逃走したいような気分」
日取りも決まり切符も販売済み、歌詞を覚えていないのは自分だけ、とこれから始まる『夜会』への不安を語る。
中島「福山さんって凄いですねぇセリフOK歌詞OK」
福山の記憶力を羨ましがるが、
福山「歌詞は、足元に出してるんですよ」
中島「ってことは近眼じゃないんだ」
今度は福山の視力の良さを羨ましがる。
歌詞はカンペに頼っている福山だがセリフは簡単に覚えられるという。
福山「人が作ったものは覚えられる。
自分で作ったものって、完成形まで辿り着くまでにもの凄くボツにしてるものがあって、そそのキャッシュというものが残ってて急にバグるんですよ」
これには中島、「ピンポ~ン!」と激しく同意。
中島も、ライブで歌おうとして出た歌詞が2回くらい前に書いたモノだったりして、曲が繋がらなくなってしまった経験がある。
中島は『夜会』の台本も手掛けているので覚えられないことなおさら。
以前に、脚本家にセリフが覚えられないことを打ち明け、中島が書いた脚本を見せたところ、「バカだね~、こりゃ覚えずらい台本だよ」と笑われたそうな。
『夜会』を前に思うこと
福山「毎回『夜会』が近づくと(気持ちが)ドヨ~ンという感じになります?」
中島「人前に出て歌わなきゃなんないと思うとドヨ~ンとなります」
福山も中島と同じらしいが、コンサートよりもテレビの方が「ドヨ~ン」の気持ちは強くなる傾向にあるという。
福山「出たくて出てるかってそうでもない、テレビに関しては」
だがそんな福山でもラジオの時は心から楽しんでいるようだ。
共演を終えて
福山の歌詞を覚えられない理由を知り「救われた」と言い放ち帰っていった中島みゆき。
中島が去った後も、福山とセコンドの荘口彰久によって中島みゆきの印象が語られる。
ラジオでは伝わらないことだが、身振りが大きく、表情も豊かな人だったという。
荘口は、笑うときはマイクから距離を離すという中島の姿もしっかり見ていて、「さすがだなぁ」とラジオの人間としても一目おいていた。
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