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中島みゆきと沢田研二の『勝手にしやがれ』の関連は?|考察してみた

家出

1977年6月25日に発売された3作目のアルバムに収録されている
『勝手にしやがれ』
についてみていこう。

中島みゆき『勝手にしやがれ』

 

『勝手にしやがれ』(レコチョク)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 吉野金次

収録アルバム

『あ・り・が・と・う』

 

『あ・り・が・と・う』(レコチョク)

1977年6月25日に発売された3作目のオリジナルアルバム。

坂本龍一もレコーディングに参加したこのアルバムには、芸人の有吉弘行もお気に入りという『ホームにて』や、中島みゆきが学生時代に通っていた喫茶店をモデルにした『店の名はライフ』、亡き父をモチーフにした『まつりばやし』、作家の吉行淳之介との対談から生まれたとされる『女なんてものに』など、名曲を多数含む全9曲。

『勝手にしやがれ』は、7曲目に収録されている。

ありがとう
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沢田研二『勝手にしやがれ』と関係があるのか?

『勝手にしやがれ』と聞いて、多くの人がまず思い浮かべる曲といえば、中島みゆきよりも、沢田研二が歌った『勝手にしやがれ』だと思う。

沢田研二『勝手にしやがれ』(レコチョク)

1977年に発売されたこの『勝手にしやがれ』は、オリコン週間チャート1位を獲得し、その年の日本レコード大賞や日本有線大賞など、数々の音楽賞を総なめにした、誰もが認める沢田研二の代表曲といってよい。

後に、B’z稲葉浩二がカバーするなど歌い継がれ、未だに若者たちにも知られた名曲だ。

一方、中島みゆきの『勝手にしやがれ』はアルバムの中の1曲にすぎず、研ナオコがカバーしているものの、それもアルバムの中の曲とあって、そこまで注目を引くような華やかさはなかった。

疑ってしまう関連性

例えば、春のシーズンになると「桜」という同じタイトルの曲のリリースが相次ぐという一頃があったが、
「勝手にしやがれ」というクセのあるタイトルはそう被るものでもない。

だが、被ってしまったのだ。

しかも、沢田研二の方は1977年5月21日に、中島みゆきの方は1977年6月25日というほぼ同時期のリリース。

後発の中島みゆきが、先に出した沢田研二の『勝手にしやがれ』に便乗した格好をとったとも考えられなくもないが、果たしてどうなのだろう?

仮説を立て、検証してみた。

仮説1 沢田研二へのアンサーソング?

まことしやかに囁かれているのが、中島みゆきの『勝手にしやがれ』沢田研二『勝手にしやがれ』へのアンサーソングではないかということ。

沢田研二の『勝手にしやがれ』は、家を出ていく女に最後まで素直に声を掛けることができない男の不器用さが描かれている。

一方の中島みゆきの『勝手にしやがれ』は、嫌いで別れたはずの男の不在に寂しさを感じる女の歌。

いずれも、相手が部屋を出て行く描写が生々しく描かれいてる。

沢田の方の歌詞には、

「壁ぎわに寝がえりうって
 背中できいている」
「思い出かき集め
 鞄につめこむ気配がしてる」

と、ある。

一方、中島の方の歌詞をみると、

「部屋を出て行くなら
 明かりを消して行ってよ
 後ろ姿を見たくない」

と、両者とも似たシチュエーションなのだ。

といっても、2つのリリース時期はわずか1カ月差ということを考えると、中島みゆきがその1カ月でアンサーソングをこしらえたと考えるのは難しい。

中島みゆきの多くの曲は即興で作られたものではないし、そもそも、沢田研二の『勝手にしやがれ』が出た頃には、すでに『勝手にしやがれ』が入った中島のアルバムは完成していたはずだ。

仮説2 阿久悠と示し合わせていた?

同タイトルのこの2つの曲の関連を匂わせるポイントとして、沢田研二『勝手にしやがれ』の歌詞を手掛けた阿久悠の存在がある。

阿久悠と中島みゆきといえば、1978年にタッグを組んで『世迷い言』という曲を生み出している。

作詞・阿久悠、作曲・中島みゆき、歌・日吉ミミという異色のコラボ曲であったが、とりわけ、中島みゆきが作曲のみを手掛けるというのは異例中の異例であった。

それはさておき、阿久悠は、この曲のオファを受けた最大の理由に、「中島みゆきが曲作りに加われば面白そうだから」とインタビューで答えている。

一方、中島みゆきも阿久悠には畏敬の念を持っている。

1979年に、桜田淳子の曲を初めて手掛けることになった中島みゆきは、それまで桜田淳子の歌う曲を手掛けてきた作詞家たちを「超一流の先生がた」と称し、彼らに引けをとらない曲を作らなければならないプレッシャーがあったと、後に語っている。

その「超一流の先生がた」の1人が、桜田淳子の大部分の曲を手掛けた阿久悠なのだ。

だが、お互いにリスペクトし合う仲だからといって、やはりこれをアンサーソングとして捉えるのは飛躍しすぎであろう。

そもそも、『勝手にしやがれ』のアンサーソングとされている曲は、一般的に、1978年にリリースされた山口百恵『プレイバックPart2』と言われている。

阿木燿子の作詞による、

「心かすめてステキな唄が
 流れてくるわ
 勝手にしやがれ出ていくんだろう」

が、その根拠となる歌詞だ。

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仮説3 映画の関連性

だが、やはり一番有力なのは、映画のタイトルを拝借したという説。

1960年に、『勝手にしやがれ』という邦題の映画が日本で公開された。

沢田研二の方はその映画のイメージにあやかっているというのは有名であるが、中島みゆきの方もその線を捨てきれない。

というのも、中島みゆきは、この映画の主演のジャン=ポール・ベルモンドがお気に入りだとかつて語ったことがあるからだ。

『勝手にしやがれ』は中島みゆきと沢田研二だけではなかった

とはいっても、なぜ公開から17年経って、しかもほぼ同じタイミングで2つの『勝手にしやがれ』がリリースされたのかは、謎が残るところ。

しかも、この2人だけにとどまらないのだ。

歌手の南佳孝が1976年に発表した曲も、1977年にイギリスのロックバンド、セックス・ピストルズが出したアルバムの邦題も、みんな『勝手にしやがれ』なのだ。

1976~1977年に、この不思議な「勝手にしやがれ」リバイバルブームが日本内で沸き起こったのである。

歌詞解釈

さんざん男に振り回されて別れることができた女。

やっと自分の思うように生きていけると思ったが、心はなれて、はじめて気づく。

「あんたのわがままが ほしい」

と。

『勝手にしやがれ』のみんなの感想

『勝手にしやがれ』はこんな時に聴こう

ワガママな相手とようやく別れ、もとの一人暮らしをようやく取り戻そうとしたけど、「あれ、なんだろ、心の中ですきま風が吹いているこの感覚は?」と感じたら、『勝手にしやがれ』を1人仰向けになって聴こう。

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中島みゆきが好きで、人よりちょっと詳しいだけが取り柄の人間やってます。