『窓ガラス』
についてみていこう。
中島みゆき『窓ガラス』
作詞・作曲 中島みゆき
研ナオコに提供した曲
1978年に研ナオコに提供された曲。
研ナオコにとって17作目のシングルで、中島みゆき提供作品としては『LA-LA-LA』『あばよ』『かもめはかもめ』に続く4作目。
週間オリコンチャート8位にランクイン。

「THE ALFEE」がバッグバンドについていた
1978年当時、テレビの音楽番組で『窓ガラス』を歌う研ナオコのバックで、ギターとコーラスを担当していたのが桜井賢、坂崎幸之助、高見沢俊彦の3人組バンド「THE ALFEE」だった。
「研ナオコ with アルフィー」とクレジットがついたのはTHE ALFEEにとってコレが初めてだという。
研ナオコもTHE ALFEEも同じ事務所に所属していて、当時まだ売れてなかったこの3人を研ナオコが誘って1976年の全国ツアーに同伴させたのがきっかけ。
研ナオコは3人を可愛がり、手料理も振る舞っていたようで、坂崎も「エビフライ食わせてくれ~」とうるさくリクエストするほど気の置けない関係だったようだ。
中島みゆきが語る「THE ALFEE」
中島みゆきの歌う『窓ガラス』は残念ながらCDには収録されていないが、『夜会1990』の中で歌われていて、こちらの映像DVDは存在している。
今の『夜会』は、1つの物語に沿って歌が歌われる形式だが、初期の方はまだ模索状態でこのようなスタイルではなく、『夜会1990』においては、一部がコンサートのMCのように観客に語りかける形をとっている。
そのMCの中で中島みゆきはTHE ALFEEのことに言及している。
「3人でね、とある女性歌手の後ろで弾いててね、それが3人とも生ギター持って弾いてたの」
THE ALFEEから中島みゆきは学んだことがあったらしい。
それは、
「3人そろって生ギター弾いたら誰が間違ったかよく分かんないのよ」
歌詞をよく間違える中島みゆきにとっては思わぬ突破口だったようだ。
この歌とMCの模様はDVD『夜会1990』でご覧いただける。
山下達郎も絶賛の『窓ガラス』
とあるラジオ番組で、山下達郎が中島みゆきの楽曲の中で一番お気に入りな曲に『窓ガラス』を挙げている。
山下達郎は有線放送でこの曲をたまたま耳にする機会があり、「なんちゅう歌詞だ!?」と度肝を抜かれたらしい。
「あたしは窓のガラスで涙とめる」
という失恋ソングとしては凄い切り口の歌詞は、自分には絶対にできない発想だとコメントしている。
絶賛する一方で、自らすすんで中島みゆきを聴いているのかというと、そうでもなく、「生きていくのが辛くなるから」とハードルが高いことも言っている。
歌詞の解釈
惚れている男に女ができてしまった…。
その事実を友達を通じて知るところから歌は始まる。
場所は喫茶店といったところだろうか。
友達のフラれた「あたし」への気遣いが歌からは伝わってくる。
友達はこう伝える、
「あいつから見せられた
彼女というのが
つまらない女でとつらそうに話す」
それは、男にできた恋人を蔑むことで「あたし」のプライドをなんとか保とうとしている気遣いだ。
「あたし」もまた、辛そうに話す友達に気を遣ってるのか平気そうに振る舞う。
そして、この歌詞がくるのだ、
「それよりも雨雲が
気にかかるふりで
あたしは窓のガラスで涙とめる」
目の前にいる友達に涙を悟られないようにしている仕草が実に生々しい。
『窓ガラス』のみんなの感想
研ナオコの窓ガラスを聴くたびに思う。中島みゆきのこの歌詞は本当に凄い。
それよりも雨雲がきにかかるふりで
あたしは窓のガラスで涙とめる— emma (@Yose_antoine) November 30, 2020
中島みゆきの失恋ソングの中で、情景が浮かぶのは「窓ガラス」。#関ジャム完全燃show
— えんさん (@sakura173939) May 24, 2020
白状しますと、高校時代にビデオで見た中島みゆきさんの『夜会1990』の劇中にて、『窓ガラス』に入る前の「(前略)誰が高見沢」という台詞があったのですが、その意味を把握したのは割と最近。穴があったら潜りたい…
— しましまみどり@ALFEE中毒な飲兵衛 (@mshimashima2) May 22, 2020
研ナオコの窓ガラス、こんな地獄の子守歌みたいな曲誰が作った?っと思う間もなくやっぱり中島みゆきだった
— もぶ (@romrompower) February 13, 2020
場末のホルモン焼き屋で、60代夫婦が「小田和正さんの曲が好きだ」、「中島みゆきが作って、研ナオコが歌った窓ガラスが好きだ」という会話を聞いて、なんか心が和んだ。
— VCE (@VCE_GHETTO) August 25, 2019
『窓ガラス』はこういう時に思い出そう
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