1985年4月17日に発売された12作目のアルバムに収録されている
『煙草』
をみていこう。
中島みゆき『煙草』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 山下三智夫&クリスタルキング
収録アルバム
『御色なおし』
1985年4月17日に発売された12作目のオリジナルアルバム。
『おかえりなさい』につづくセルフカバーアルバム第2弾。
研ナオコに提供した『かもめはかもめ』、柏原芳恵に提供した『最愛』、ピンク・レディーの増田けい子に提供した『すずめ』、郷ひろみに提供した『美貌の都』、松坂慶子に提供した『海と宝石』などを中島みゆきの歌で御色なおしした1枚。
『煙草』は7曲目に収録。

『煙草』は古手川祐子に提供された曲
『煙草』は女優の古手川祐子に提供されて、古手川が出演しているドラマ「さよなら三角またきて四角」(TBS系1982年)の劇中歌として流れた曲。
1982年5月21日にシングルリリースされている。
ちなみにカップリング曲には、中島みゆきの『朝焼け』をカバーしている。
古手川祐子は中島みゆきの大ファン
1982年6月27日にFM東京で放送された「ニューミュージックナウ」に出演した古手川祐子は中島みゆきの歌詞がとにかく好きで、レコードを買ったらまっさきに歌詞の方を読むということを語っている。
古手川曰く、歌詞に描かれる女性が自分とすごく似ているのだという。
また、『悪女』『誘惑』がシングルで出たときはすぐに入手し、すぐに歌詞を覚え、それをすぐにカラオケで歌うという熱狂ぶりで、『誘惑』のB面の『やさしい女』は特に歌うのが難しく手こずっているとも話している。

中島みゆきのためなら恋も捨てる?
古手川祐子はかねてからずっと中島みゆきに曲を書いてもらうことを切望していた。
音楽評論家の伊藤強にその思いを話したところ、伊藤から「中島みゆきは恋人がいる人には曲を書かないよ」と言われた。
それを真に受けた古手川は、当時交際していた恋人と別れるべきかどうか深く悩んだという。
一方、中島みゆきの方もまた、人づてに古手川祐子が恋人がいることを知り、曲を書くことをためらったが、曲のオファをした音楽プロデューサーの酒井政利の「まだ結婚したって決まったんじゃないからいいでしょ」という一言が曲を書く決め手となったとラジオ番組の中で話している。
中島みゆきが恋人にいる人には曲を書かないというのは本当だろうか?
それに対して、中島みゆきは、
「ひがみ根性の方が先に出ますんでね(笑)」
と否定はしていない。
中島みゆきに曲を書いてもらえると知った古手川祐子は、、、
恋人には曲を書かないという噂を聞いて古手川祐子は落ち込んでいた。
だからこそ、曲を書いてもらえると知ったときは飛び上がるほど嬉しかったという。
昔、映画の仕事ですごい嬉しいことがあったが、それ以来、この曲の話がくるまで嬉しいことがなかった。
そう古手川に言わしめるほどの喜びだったのだ。
「一生宝物にするの!」
この古手川のコトバは一点の曇りもない本心なのだ。
レコーディングのとき古手川祐子は、、、
レコーディングの古手川祐子は汗が噴き出るほどに緊張してしまったようだ。
それもそのはず、この時、中島みゆきが立ち会っていて、ブースの外から様子を眺めていたのだ。
古手川はその時を振り返って、カーテンで2人の間を遮ってしまえばって考えたけどダメね(笑)、と笑う。
中島みゆきには歌いづらい
当時の中島みゆきは提供する先のアーティストに合わせて曲を書くということはなかった。
が、ときに、自分が歌いづらい曲を作ってしまい、そういう曲を他のアーティストに渡すということが往々にしてあるようで。
この『煙草』もそのうちの1つ。
「だれか 私の目を閉じて」
という部分は、中島みゆきには高音すぎて非常に歌いづらいのだ。
だが、古手川はそれをあっさりとやってのけているのだ。
古手川祐子『煙草』が入ったCD
『中島みゆき ソングライブラリー 3』
古手川祐子が歌う『煙草』は『中島みゆき SONG LIBRARY 3』に収録されている。
こちらは中島みゆきが提供した楽曲を中心に集めたコンピレーションアルバムで、他にも工藤静香『FU-JI-TSU』、郷ひろみ『美貌の都』、桜田淳子『しあわせ芝居』などがそれぞれのアーティストの歌声で収められている。
歌詞解釈
好きだった男がいま目の前で誰か別の女と踊っている。
そんな辛い現実を目の当たりにした女は、わざと煙草を吸ってあてつけのように自分も浮気女を演じる。
男は煙草を吸う女が嫌いなのだが、女はあえて嫌われようと煙草を吸うのだ。
ちょっと『悪女』入ってる?
本人映像
『夜会VOL.6 シャングリラ』
1994年に上演された夜会の中で『煙草』が歌われている。
この曲を歌った後に、本当に煙草を吸っている中島みゆきの映像が流れる。
これはこれで貴重映像?
スレた感じで歌ってるのがまたよい。
『煙草』のみんなの感想
中島みゆきさんの古い歌には、煙草、酒、薬等出てくる
最近は、そう言うのが問題視されてる事もあり、そう言うのを除外した健康的な歌が多いのだが…
人の闇(病み)の部分もあってこその人生であり、そこから転じて健康があるように思うと…— ぞふぃ~ (@sophieyoshida) January 26, 2020
おはようございます(^-^)
古手川祐子さん、歌ってたんですね♪
美人さんに「煙草」というタイトルが意外です🚬
中島みゆきさんも色んな方に曲を提供してるんですね(^-^)
わたしもむかーし、洋楽のジャケ買いをしてた事がありますが、ハズレのほうが多かった気がします(^_^;)— メランコリアの独り言 (@btbt1021) October 24, 2019
これ読んで、昔ユーミンが言ってた「ソングライターは歌詞の中の『煙草』という単語ひとつとっても、中島みゆきの書く煙草と桑田佳祐の書く煙草、私の煙草、それぞれイメージさせる銘柄が違うはず。それがプロのソングライティングということ」との話を思い出した。実際のところどうなんでしょうね? https://t.co/cQk1QheuCP
— もくれん (@magnoliaPTA) June 24, 2019
#musicj
女優さんの歌う曲だと、古手川祐子さんの煙草が好きです
中島みゆきさんの曲でその後アルバムの御色なおしに入れられました
久々に聴きたくなりました— あんじ~@スコワラー岩ちゃん応援 (@bangque1094) November 17, 2020
『煙草』はこんな時に歌おう
好きな人が誰かといちゃついている現場に遭遇したら『煙草』をあてつけのように歌ってあげよう。
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