中島みゆき『PAIN』のもう1つの形【試聴あり】|「笑え雨よ」の意味とレコーディング風景

PAIN

1999年の中島みゆきのアルバム曲『PAIN』

「夜会VOL.8 問う女」のために書き下ろされた曲で、劇中ではラストに印象的に歌われている。
この曲と対になる『RAIN』という曲が劇中で歌われているが、この2つの曲は、どのように違うのだろうか。
また、テレビで放送されたレコーディング風景についても触れておこう。

この記事は、

  • 『PAIN』『RAIN』の違い
  • 『PAIN』の「笑え雨よ」の意味
  • テレビで放送された『PAIN』のレコーディング風景

について書いてます!

夢おじ子
夢おじ子
中島みゆきの曲を全て聴いてきたファン歴30年以上の夢おじ子が解説!

中島みゆき『PAIN』


作詞・作曲 中島みゆき

編曲 David Campbell

『PAIN』と『RAIN』の違い

「夜会VOL.8 問う女」は、地方局のアナウンサー・綾瀬まりあ(中島みゆき)が、1人のタイ人娼婦との出会いを通し、自分の言葉を取り戻していくというストーリーだ。

劇の中盤では『RAIN』が、ラストでは『PAIN』がそれぞれ歌われている。
これら2つの曲は、同じ旋律ではあるが、一部の歌詞が異なる
違いを見比べてみると、主人公・綾瀬まりあの心境の変化を読み取ることができるのだ。

『RAIN』

見えるだろう
心の中には決して必ずしも
綺麗な花だけ咲きはしない
(『RAIN』より)

ただ流され行く心に 言葉はいらない
(『RAIN』より)

『PAIN』

ただ流され行く木の葉に 綴られた言葉を
(『PAIN』より)

CD版『PAIN』

アルバム『月-WINGS』に収録されている『PAIN』でも、一部の歌詞が変更されている。

見えるだろう
心の中には淋しさの手紙が
宛名を書きかけてあふれている
(『PAIN』より)

ただ流されて行く木の葉に 綴られた名前を
(『PAIN』より)

「笑え雨よ」の意味

歌え雨よ 笑え雨よ
救いのない人の 愚かさを
歌え雨よ 笑え雨よ
限りのない 人の哀しさを
(『PAIN』より)

「笑え雨」というのは蔑むような笑いではない。
アルバム『月-WINGS』に収められた英訳カードには以下のように書かれている。

「Smile at us gently, rain」……「私たちに優しく微笑んでくれ、雨よ」

テレビで放送された『PAIN』のレコーディング風景

1999年12月7日放送の「スーパースターライブ/中島みゆき・夜会の冒険」(NHK衛星第2)の中で、『PAIN』のレコーディング風景がオンエアされた。

中島みゆきのレコーディングは同時録音形式。
通常の、別撮りした音を1つずつ重ねていくという手法ではなく、オーケストラを集め、歌と演奏を一発録りするスタイルだ。

インタビューでアレンジャーの瀬尾一三は以下のように答えている。

「ふつうならビビリますよね。失敗したらどうしようかと思いますよね。小憎たらしいほど上手く歌いますよ。燃えるみたいですね。彼女(中島みゆき)はどこにいてもビクとしませんね、腹が立つほど(笑)」

『PAIN』のレコーディングは1999年7月28日に行われた。
防音のために、中島みゆきだけはブースの中に1人だけ入り、マイクの前に立つ。
ガラス越しには大勢のオーケストラ。
この曲のアレンジャーであるDavid Campbellの指揮により、弦楽器が奏でられ、それに中島みゆきの歌が乗せられていく。

なお、こちらは資料用の映像で、市販化されていない。

中島みゆきの歌はテイクごとに変化していく。
歌はナマモノ。
だからこそ、オーケストラとリアルタイムで呼応できるレコーディング環境が望ましいのだ。

1995年「FMSTATION」11月20日号のインタビューで、中島みゆきはオーケストラについて以下のように語っている。

「歌い手の息を吸うタイミングをちゃんと聴いてて、どう歌おうとしているかを聴いて、次の音を出す準備をしている」

また、1996年「FMSTATION」11月20日号のインタビューでは、以下のようにも答えている。

「それぞれが影響し合って、音楽はどんどん発生していくものだと思うから。完成されたオケと歌とでは影響し合わないわけでしょ」

『PAIN』はこんな曲

傷ついて孤独になってしまった心が、雨に救いを求めている。

抗(あらが)う水には 行く手は遠い
崩れる水には 岸は遠い
どんなに傷つき汚れても 人はまだ傷つく
痛まない人など あるだろうか
(『PAIN』より)

『PAIN』のみんなの感想

本人映像

『夜会VOL.8 問う女』

1996年上演。言葉を使い捨てる生き方に虚しさを覚えるアナウンサーの女。
日本語が話せない外国人娼婦との出会いをきっかけに、言葉と向き合い直す姿を描いている。

⇒『夜会VOL.8 問う女』の解説&みんなの感想

『PAIN』をフルで聴く方法

単品購入

⇒『PAIN』(レコチョク試聴あり)

収録アルバム

『月-WINGS』

1999年リリースのオリジナルアルバム。
「夜会VOL.7 2/2」「夜会VOL.10 海嘯」からセレクトした楽曲をセルフリメイク。

【収録曲】
『1人で生まれて来たのだから』『紅い河』『LAST SCENE』『女という商売』『SMILE,SMILE』『PAIN』『白菊』『時効』『愛から遠く離れて』

⇒レコチョクで購入(試聴あり)

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