中島みゆき『白鳥の歌が聴こえる』の歌詞解釈|白鳥の歌とは何?

白鳥

1986年11月12日に発売された中島みゆきの14作目のアルバムに収録されている
『白鳥の歌が聴こえる』
をみていこう。

中島みゆき『白鳥の歌が聴こえる』

 

『白鳥の歌が聴こえる』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 久石譲

収録アルバム

『36.5℃』

『36.5℃』(レコチョク試聴あり)

御乱心の時代の只中に制作されたアルバムでプロデューサーに甲斐よしひろを迎え入れている。

スティービー・ワンダーがシンセサイザーで参加した『あたいの夏休み』を始め、『やまねこ』『見返り美人』など、全体的にロック色を前面に押し出したサウンドとなっている。

『白鳥の歌が聴こえる』は9曲目に収録されている。

夜景
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『中島みゆき CDV GOLD』

7000枚限定で発売されたCDV。

音声部分と映像部分を両方兼ねた異色のフォーマットで、音声部分の方に『36.5℃』とは違うリミックスバージョンの『白鳥の歌が聴こえる』が収録されている。

なお、このバージョンは、1987年3月30日放送の「中島みゆきのオールナイトニッポン」の最終回で流されている。

このCDVは、音声部分には『あたいの夏休み』『F.O.』『やまねこ』『白鳥の歌が聴こえる』が、映像部分に『見返り美人』のMVが収録されている。

編曲はジブリでおなじみ久石譲

今やジブリ映画には欠かせない存在の作曲家・久石譲だ。

久石は、これまでに中島みゆきの曲の編曲をいくつか手掛けている。

『白鳥の歌が聴こえる』以外にも、1988年のアルバム『中島みゆき』に収録されている『泥は降りしきる』『クレンジングクリーム』なども久石によるアレンジ。

なお、余談ではあるが、中島みゆきと久石譲は、2019年、秋の紫綬褒章を共に受章している。

歌詞解釈

「海からかぞえて三番目の倉庫では
 NOを言わない女に逢える」

倉庫の中では売春が行われている。

NOと言わない女というのはどんな男でも受け入れる娼婦のことを指す。

「くずれかかった瀞箱の陰には
 夜の数だけ天国が見える」

瀞箱(とろばこ)というのは揚がった魚を収め運ぶための箱。

つまりココは漁港。

娼婦と過ごす夜はまるで男たちにとって天国なのだろう。

どんな男たちなのだろう?

歌詞にはこうある、

「YOSORO YOSORO」

ようそろ。

このコトバは航海用語で、船が方向転換した後に乗組員が発するモノだ。

「この方向でヨシ!」という意味がある。

つまり、娼婦たちが相手にしている男は、この後、海へ漁に出て行く船員というワケだ。

「やさしさだけしかあげられるものがない
 こんな最後の夜というのに」

陸で過ごす最後の夜という意味なのだろう。

海へ出れば長い旅になる。

当分会えないから何かしてあげたいが、やさしさしかあげられないというのは、娼婦の宿命か。

白鳥の歌とは?

歌詞に登場する「白鳥たちの歌」というのは一体何を表わしているのだろう?

中島みゆきは、月刊誌「03」(新潮社)に掲載した自身の短篇小説「ポケットの白鳥」の中で、「一生の最後に放つ言葉を白鳥の歌という」と書いている。

歌詞の中で、この白鳥の歌は以下のように用いられている、

「白鳥たちの 歌が聴こえて来る
 YOSORO YOSORO
 たぶん笑っているよ」

おそらくこれは娼婦が岸から船員たちの乗った船を見送っているところなのだろう。

遠くなった船に船員の様子は見て取れないが、うっすら聞こえてくる「ようそろ」という明るい声の調子から、たぶん船員たちは笑っているのだと娼婦は思うワケだ。

白鳥の歌を「一生の最後に放つ言葉」と額面通りに捉えるならば、この船員たちの向かう先には死が待っているということになるが、果たしてそうだろうか。

軽快なサウンドや船を見送っている娼婦の顔を想像する限りでは、そこに死を匂わせる悲壮感は感じられない。

この曲は、「中島みゆきのオールナイトニッポン」の最終回のラストナンバーでかけられ、1987年のコンサートツアー「SUPPIN VOL.1」のラストでもこの曲が歌われた。

ずいぶん先にはなるが次に逢えるまでの「お別れ」、それくらいの熱量で捉えるのがちょうどよいのではないだろうか。

『白鳥の歌が聴こえる』のみんなの感想

『白鳥の歌が聴こえる』はこんな時に歌おう

送別会で定番曲ではなく『白鳥の歌が聴こえる』を歌って他の人との差別化を計ろう!

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