中島みゆき『春なのに』の裏話

1989年11月15日に発売された17作目のアルバムに収録された
『春なのに』
をみていこう。

中島みゆき『春なのに』

 

『春なのに』(レコチョク試聴あり)

作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三

柏原芳恵に提供された曲

柏原版『春なのに』の販売枚数とオリコンランキング

『春なのに』柏原芳恵に提供された曲で、1983年1月11日に柏原芳恵の12作目のシングルとしてリリースされた。

柏原芳恵『春なのに』(レコチョク試聴あり)

ちなみにこのシングルのカップリング曲は、中島みゆきのファーストアルバム『私の声が聞こえますか』に収録されている『渚便り』のカバー。

『春なのに』はオリコンチャート6位を記録し、33万枚以上を売り上げる大ヒットとなった。

当時の年齢

『春なのに』をリリースした当時、柏原芳恵は高校2年生の17歳。

歌の主人公とほぼリンクする年齢である。

中島みゆきも、学生の頃に戻った気持ちでこの曲を書いたという。

中島みゆきからのアドバイス

2020年の「女性セブン」(12月3日号)の記事によると、柏原芳恵『春なのに』の歌唱法を中島みゆきから伝授したとういう。

「すべての歌詞が悲しいのではない」

そう教えられ、メリハリつけて歌うことができるようになったという。

『春なのに』の歌詞概要

卒業したら会えなくなる男子への思いを歌った曲。

卒業しても今までどおり会える喫茶店。

卒業しても友達とは会い続けるつもりの男子。

会える可能性をさりげに並べ立ててみるが、

「春なのに
ため息 またひとつ」

アルバム『春なのに』

柏原芳恵『春なのに(アルバム)』(レコチョク試聴あり)

シングル『春なのに』を発売した約1カ月後の1983年2月10日にアルバム『春なのに』をリリース。

こちらのアルバムは10曲全曲が中島みゆきの楽曲のカバーで、『春なのに』をはじめ、『わかれうた』『あした天気になれ』『夜曲』などが収録されている。

紅白出場

柏原芳恵は、この曲のヒットにより『第34回NHK紅白歌合戦』への出場を果たしている。

柏原にとって、これが初出場。

天皇陛下のお気に入りの曲

『春なのに』は現在の天皇陛下(徳仁さま)のお気に入りの一曲。

『NEWSポストセブン』によると、天皇陛下は柏原芳恵のファンで1986年10月19日に行われた7周年リサイタルにも足を運び、東宮御所の庭から一輪切りとった「プリンセス・サヤコ」というピンクの薔薇をプレゼントしたという。

「プリンセス・サヤコ」はフランスのミッテラン大統領夫人が来日した際に徳仁さま(現天皇)の妹にあたる紀宮清子(さやこ)内親王の誕生日を祝して捧げられた花。

教科書掲載を断念した理由

柏原芳恵によると、『春なのに』は、卒業式の定番曲ということあって、音楽の教科書に掲載される話が持ち上がったことがあったという。

だが、

「卒業しても 白い喫茶店
今までどおりに 会えますね」

という歌詞が、学生には喫茶店はよくないということで掲載を見送られた。

収録アルバム

『回帰熱』

『回帰熱』(レコチョク試聴あり)

柏原芳恵のリリースから6年後の1989年11月15日に発売されたオリジナルアルバム。

このアルバムは、全曲、他アーティストに提供された曲をセルフカバーしたもの。

『春なのに』以外には、工藤静香に提供した『黄砂に吹かれて』薬師丸ひろ子に提供した『未完成』などを含む。

『ロンリーカナリア』は1985年に柏原芳恵に提供された曲。

『中島みゆき BEST SELECTION II』

現在は廃盤となっているが、1989年3月21日に発売されたベストアルバム『中島みゆき BEST SELECTION II』にも『春なのに』は収録されている。

中島みゆきの誕生日のお祝いに歌われた

1983年2月28日放送の『中島みゆきオールナイトニッポン』の中で、31歳の誕生日を迎えた中島みゆきに向けて、長渕剛世良公則『春なのに』をデュエットした音源がプレゼントされた。

レコード大賞作曲賞

1983年、『第25回日本レコード大賞』『春なのに』金賞を受賞し、さらにこの曲で中島みゆきは作曲賞も受賞している。

第二ボタンという風習を確固なものとした曲

卒業のときに男子が女子に第二ボタンを送るという風習は、この曲より前にもあった。

もともとは戦時中に、出征する兵が恋心を抱いた兄嫁に自分の身代わりとして預けたボタンが由来とされている。

それが卒業式の別れの際に送る風習として広まっていった。

1983年の『春なのに』や1985年の斉藤由貴『卒業』の中の歌詞にボタンをねだるくだりがあり、これによって卒業の風物詩として全国的に定着していったとされる。

カバーしたアーティスト

中孝介+カサリンチュ

中孝介+カサリンチュ『春なのに』(レコチョク試聴あり)

2011年3月9日に発売されたシングル。

中孝介の独特な歌いまわしが和のテイストを加えている。

バックコーラスとの歌声の重なりがアクセントになっている。

蒼井翔太

2008年1月23日に発売されたシングル曲。

女性のような透き通った歌声が憂いを帯びていて曲の雰囲気を演出している。

柏原芳恵が歌っていた頃の昭和の風が感じられる仕上がりになっている。

徳永英明

徳永英明『春なのに』(レコチョク試聴あり)

2015年1月21日に発売されたカバーアルバム『VOCALIST 6』の収録曲。

『時代』『わかれうた』などカバーしてきた『VOCALIST』シリーズ。

『春なのに』の中の主人公とは性別も年齢も違うはずなのに、なんの違和感なく聴けるのは徳永マジック。

とはいえ、徳永のフィルターを通して再構築した世界観となっている。

『春なのに』のみんなの感想

『春なのに』はこんな時に歌おう

目当ての相手からボタンが欲しい時に『春なのに』を歌いながら手を差し出そう。

もらったボタンを青い空に捨てるか否かはあなた次第。

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