2012年10月10日に発売された43作目のシングル
『恩知らず』
についてみていこう。
主題歌となったドラマに出演した中島みゆきのことやMVの撮影模様などをまとめてみたぞ。
中島みゆき『恩知らず』
作詞・作曲 中島みゆき
編曲 瀬尾一三
ドラマ『東京全力少女』の主題歌
『恩知らず』は2012年10月10日から放送された日本テレビ系の連続ドラマ『東京全力少女』の主題歌。
主演は武井咲。
だが、ドラマのために新たに書き下ろしたものではなく、もともとアルバムに入れる予定だった曲が選ばれた。
主題歌に、この『恩知らず』が選ばれたことについて中島みゆき自身驚いたという。
2012年10月7日、広島FM「拝啓広島、中島みゆきでございます」の中で、この時のことについて触れている。
「武井さんはしっとりした感じの方だっていう私はイメージがあったから、『本当にこの曲でいいんですか?』って心配になったんですけどもね、『いいんですいいんです』ってことなんで(笑)」
ちなみに、ドラマについては、武井咲主演という以外は何も情報が中島みゆきには伝えられていなかったんだそうな。
『東京全力少女』に出演した中島みゆき
『東京全力少女』の第1話に中島みゆきが出演している。
中島みゆき曰く「スタッフさんの口車にすっかり乗せられて」と演じた役は、スポーツジムのアルバイト清掃員。
武井咲扮する佐伯麗(うらら)が、15年前に家を出て行った父親を探しに四国から上京。
父親の行きつけのジムに潜入してるところ、偶然中島みゆきを見つけるというくだり。
アルバイト清掃員の格好だが、「中島みゆき」という設定である。
シーンの詳細
そのシーンは佐伯麗(うらら)(武井咲)が潜入したジムのスポーツ用品売場らしきとこ。
そこで身を潜めて父親の動向を窺っていたところ、頭にふさふさとハタキの布が触れる。
ハッと振り向くと、そこにいたのは青色の清掃服を着た中島みゆき。
「いらっしゃ~い。
お買い上げじゃなかったら帰ろうねぇ」
と、ラジオの時みたいな口調で武井に忠告する。
「え、中島みゆき?」
と、驚く武井。
「だから~♪」
と『恩知らず』の歌詞の一部をハタキをギターのように構えて歌ってみせる中島。
「すげぇな東京」
と武井は去っていく。
以上のようなシーンだが、実はコレ、アドリブ。
中島みゆきは、武井の返しに、「おっ今度はこう来たか~という感じでした」と感想を述べている。
前日に中島みゆきとの共演を知った
武井咲だが、中島みゆきと共演することは、前日まで知らされていなかったのだそう。
しかも、どのシーンで出てくるかも伝えられなかったので、
「まさかこんなところで出てくるなんて」
とひどく驚いたという。
中島みゆきの武井咲への印象
撮影中、目力が強すぎて見れなかったと武井の印象を語る中島みゆき。
一方で、
「思ったより子どもっぽい感じの人なのでびっくりしました。
かわいいです。
触りた~い」
ともコメントしていて、それに対し武井は、
「ぜひ、触ってください」
と応じている。
USENのチャートにランクイン
『恩知らず』はドラマや共演のニュース、MVが話題となり、発売前からUSENのチャートで5位にランクインしている。
また、カップリング曲には、2010年のライブで歌われた『時代』の音源が収録されていて、こちらもカップリング曲としては異例のランクインを果たしている。

『恩知らず』のMVの舞台裏
強風の中、ギターを弾き歌う姿が印象的な『恩知らず』のMV。
場所は横浜のとあるビルの屋上だと、出演したラジオ番組で中島みゆきは語っている。
この風は、海から吹く自然の風で潮気を含んでいたという。
当初は、大型の送風機で人工的に風を起こすつもりだったが、それが全く要らないほど強風が吹いていた。
送風機の羽根が逆に風で回っていたくらいで、脚立は飛ぶ、ドラムセットは飛ぶ、立っているので精一杯という過酷な状況の中で撮影が行われたそう。
歌詞の意味
自分のために「沢山の気づかい」と「親切」をさせてしまった男。
その男に「自分のために生きて」もらうために、自分から「これきりです」と離れていく。
「恩を仇(あだ)で返します
恩知らずになりました」
と言いつつも、「まだずっと好き」という想いを胸に秘めている。
収録アルバム
『常夜灯』
2012年に発売されたオリジナルアルバム。
『恩知らず』の他に、『倒木の敗者復活戦』『常夜灯』などその後のベストアルバムにも収録される曲を含んでいる。
『十二単〜Singles 4〜』
2013年に発売されたシングルコレクション第4弾。
2003年の『銀の龍の背に乗って』から2012年の『恩知らず』までの計12曲のシングル曲を収録。
『荒野より』『一期一会』『愛だけを残せ』など名曲が揃っている。
『恩知らず』のみんなの感想
中島みゆきが好きなんだけど「恩知らず」を聴くと心が断ち切られそうになるんだけど、やっぱり自分は銀の龍の背に乗ってと宇宙刑事opが好きなんだというので一方的に押し返してる。
— 鼻呼吸男。 (@haijin2gou) May 24, 2020
サンホラと一緒にSonata Arcticaと中島みゆき借りたんですけど中島みゆきの恩知らずっていう曲の歌詞がどツボすぎて死んでる
— >すすん<脳直ツイするな (@susun_ga_TR_G) March 21, 2020
中島みゆきの『恩知らず』をふと思い出して歌詞を見てたんだけど、壮絶に自分に厳しい歌でホゲェってなった。でもやっぱり好き……(*´ω`*)
— leon (@leon_write) January 21, 2020
ちょっと前の妹のカラオケでの十八番が中島みゆきの『恩知らず』なの、どう考えてもおかしい
— 迷える羊の記録 (@straysheep1001) August 30, 2019
前に愛着を求めていた人と関係が切れたときは中島みゆきの「恩知らず」をひたすら聴いてた。今回は何かに浸らなくても壊れる感覚は少ない。前回より心の基盤が強くなった気がする。
— サン (@admramz) July 15, 2019
『恩知らず』はこんな時に聴こう
別れが怖くて恋愛に踏み切れないとき、『恩知らず』を聴きながら相手を思いやるための美しい別れもあるのだと気持ちに予防線張っておこう。
『恩知らず』はサブスク(定額制)でも聴ける
2020年1月8日よりついにサブスクリプション(定額制)で中島みゆきの曲を聴けるようになった。
『Amazon Music Unlimited』に登録すれば、月額980円(プライム会員は月額780円)で中島みゆきのシングル曲(カップリング含む)が聴き放題。
(※1975年版『時代』、映画主題歌バージョン『瞬きもせず』は含まない)
もちろん中島みゆき以外のアーティスト曲も聴くことができる。
その数、6500万曲以上。
30日間の無料お試し期間があるので、ぜひ一度試していただきたい。
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